奇跡の神様

白木

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第四章 鳥像の門

嫉妬の影3

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 なんと、地上に神様の心臓と骨を探しに行くと言うのだ。

「お前、危ないよ。そんなふかふかで安定しない形のまま地上に降りるなんて」

 それに、この頃には、わたしもふかふかの正体に気が付いていた。

 紫から赤へ、生きる意志を持った魂に感化され、神様の待つ地上へおりた魂たちの中、それでもなお戻るのを怖がった者の影、それがこのふかふかだ。

「地上に行くのが怖くないのかい?」

 ふかふかを撫でながら聞いた。わたしを安心させるように包みこみながら形を変える。この子の生ぬるい体温は、わたしを切なくさせる。

「じゃあ、お願いできるかい。わたしの神様の心臓と骨の形は知っているね。そうだ、骨を二本お前に預けるよ。これを持っていけば、きっと同じ身体の一部同士、引き合うはずだ。探すのもうんと楽になると思う。お前を信頼している証だよ。わたしの宝物を預けるんだ。一本はわたしが寂しいから持たせておいてくれるね」

 ふかふかがぴょんぴょん跳ねる。誰かに信じてもらうのが初めてなのだろうか。

 存在を認められるのが初めてなのかも知れない。影になることを望んで、影になって、そして居ないように扱われて、次第にそれに慣れてしまっていたのだろう。

「頼んだよ、わたしの神様を取り戻してくれ。そして、絶対わたしの所へ帰って来てくれ。わたしはお前を待っているからね。無理をしてはいけないよ。例え宝物を取り戻せなくても、お前だけは帰ってくるんだ」

 影を人型の整えている時もわたしはずっと話しかけ続けていた。

「お前は声を出せないけれど、わたしにはどこに居ても、例え極楽と地上ほど離れていても心の声が聞こえるからね。そしてお前にはわたしの声が聞こえる」

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