月夜のフクロウ

弓屋 晶都

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それからというもの、猫はすっかり窓辺に近寄らなくなりました。
特に、三階の、あの窓辺には。

今日も猫は、夜になると家の人が眠るベッドに潜り込みます。
だって、夜になるとあのフクロウが来るんじゃないかと思って怖くなるのです。

車にひかれた尻尾は元には戻りませんでしたが、家の人は猫を前と同じように可愛がってくれました。
猫が「にゃーん」と鳴いて甘えると、家の人はいつでも猫を優しくなでてくれます。

猫はもう二度と外には出ませんでした。



たとえ、窓が、ちょうど猫一匹分開いていても。
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