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武器を手に取れ
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ヴァードは支配人の老人を背負い、ミリアはフィーナの手を引いて
四人は突撃龍から逃れて夜の王都をがむしゃらに走っていた
「ちょっとおにーさん!この子誰?すっごいかわいい!」
「ぼくのことはミリアと呼んでください……あたりの住人が気づき始めてますね」
「まずいな、騒ぎになったら路地に殺到する、あの龍にお膳立てするようなもんだ」
「えっ!?ぼくってことは男の子なの!?えええええ!!
あ、それは兵士さんたちがなんとかしてくれるんじゃ……あ、ダメかなあ」
「支配人!王都の兵の防衛はアテになりそうなのか?」
「お客様がご覧になってきた通りですよ、
いまは腐敗しきっていて、飲酒と私闘と内輪揉めが仕事になっています
心あるもの達も中はいるのでしょうが……」
「俺たちが倒すしかないな、どうせ逃げ場などない」
「ヴァードさん、どうやってあの龍を」
「まず武器だな、丸腰では話にならない」
「お客様……ここにわたくしの知り合いが経営している武具店がございます、
そこの武器を使ってやってください」
支配人は懐から地図を取り出し、印をつけてヴァードに渡した
「いいのか?」
「非常時ですから……
ところで、あの戦斧はお客様の大切なものだったのですね?」
「ああ、勝つにはあれが欲しい」
「わかりました、わたくしがなんとかいたします、ここで別れましょう
もう一人で歩けます」
「おじいちゃん大丈夫?」
「ふふふ……わたくしは王都に六十年住んでおります、王都の構造は
路地裏のすみっこの落書きまで頭にはいっております
いくら老いぼれても、あの間抜けな龍に見つかることなどありませんよ」
ヴァードたちは王都の入り組んだ道を抜け
武器屋のある区画にたどりついた
ここの住人はまだ気づいていないのか、あるいはもう避難してしまったのか
しん、と静まり帰っている
「地図によると、このお店ですね」
「横に荷馬車も停めてあるな」
「すいませーん!……うーん、お店の人いないのかな……」
ヴァードは助走をつけて思い切り飛び蹴りをした
扉はばぁん!と音を立ててふっとんだ
「わわわ!おにーさん!ちょっと!」
「非常時だ、店主の好意に甘えよう」
「あのおじいちゃんの知り合いらしいから、大丈夫だとは思うけど、いいのかなあ……」
店内は最新式の武器や防具が所狭しと並んでいた
剣、棍棒、槍、弓矢、短剣、衣服、装束、鎧、盾、革小物、果ては鎖鎌や鉄球まで
敵を殺すためのありとあらゆる道具類が敷き詰められていた
精霊術師用の宝玉つきの杖も多数並んでいた
「すっごーい!」
「良い店だな、戦争ができるぞ」
「各自で使えそうなものを取りましょう」
ヴァードは商品棚を壊しては端から端まで片っ端から武器を抱えて
荷馬車に放り込んでいった
「おにーさん欲張りー!」
「これぐらい揃えないとあいつは殺しきれん」
「ぼくは終わりました」
ミリアは全身黒づくめの服にブーツを履いていた
体に長いベルトを巻き、短剣を大量に差している
「ほう……いいじゃないか」
「予備も馬車に積みました、もう丸腰はごめんですからね」
「おお!ミリアちゃんかっこいいね!」
「ちゃん、なんですか?」
「うんうん!可愛いからいいの!」
「どっちなんですか……」
「この装束いいな!わたし着替えてきます
覗いたらダメですよ!まぁ……どうしてもっていうなら……あはは!」
フィーナは装束を持って別室に歩いて行った
「俺も着替えるか、この服も血まみれだしな」
ヴァードは服を脱いで裸になった
ひと働きしたせいか、陰茎はぐいぐいと持ち上がって脈打っていた
「うわわっ、あ……ヴァードさん……」
ミリアは赤面して目をそむけていた
「どうした?男同士でなにを恥ずかしがる」
「いや……その……」
ヴァードは下半身に防具をつけようとしたがうまく入らない
「困ったな、どうにもおさまらん……」
ミリアがヴァードの腕をつかんだ
「あの……ヴァードさん……その……非常時ですから……」
「んっ……ん……」
ミリアは恥ずかしそうにヴァードのものを咥え込んでいる
舌でそっと血管をなぞり、先端をちろちろと愛撫する
「は……うむ……んんんっ!ん……」
朱色の唇から精液が漏れた
ミリアは潤んだ瞳でヴァードを見つめてきた
上気した顔は壮絶な妖気を醸し出していた
ヴァードはミリアのズボンを脱がし始めた
「あっヴァードさん!いまは!口だけ……」
ミリアの息が荒くなった
「これどうかな……ってぇ!!
おにーさん、ミリアちゃんに何してるんですか!!」
「いや、防具をつけようと……」
「脱がしてるじゃないですかぁ!
もう!おにーさんはあっち行って早く準備してください!」
フィーナに追い払われたヴァードは、使えるものがないか探していると
壊した商品棚のうしろに通路が隠れているのが見えた
棚の残骸を押しのけて部屋に入ると、ぽつんと置かれた
大きな酒樽が異様な雰囲気を漂わせていた
蓋を開けるとどす黒い液体が満ちていた
「これは酒樽に偽装してるが、中身は毒矢の鏃やじりに塗る痺れ薬だな
もし内服すれば呼吸が止まって死ぬ……店主はいい趣味をしている」
ヴァードは力瘤を作って酒樽を慎重に持ち、えっちらおっちらと荷馬車に積んだ
側にある厩舎では二頭の馬がすやすやと寝ていた
ヴァードがそっと触れると、雷が落ちたかのように馬達がいななき暴れ出した
「どうどう!俺は良い人間だ!大丈夫だ!」
「おにーさん、嘘ついちゃダメですよ、動物は心がわかるんです」
「そうですよヴァードさん」
「なんだ仲が良いな、なにを話してたんだ?」
「秘密です、ふふ」
ミリアが微笑むと、馬たちは一瞬で大人しくなった
「ヴァードおおおお!!!!どこだああああ!!」
街の震えとともに、突撃龍の鳴き声が響き渡る
「やつめ、俺にご執心のようだ、これは都合が良い
二人とも乗ったな?一気にケリをつけるぞ」
ヴァードは手綱を振るった
四人は突撃龍から逃れて夜の王都をがむしゃらに走っていた
「ちょっとおにーさん!この子誰?すっごいかわいい!」
「ぼくのことはミリアと呼んでください……あたりの住人が気づき始めてますね」
「まずいな、騒ぎになったら路地に殺到する、あの龍にお膳立てするようなもんだ」
「えっ!?ぼくってことは男の子なの!?えええええ!!
あ、それは兵士さんたちがなんとかしてくれるんじゃ……あ、ダメかなあ」
「支配人!王都の兵の防衛はアテになりそうなのか?」
「お客様がご覧になってきた通りですよ、
いまは腐敗しきっていて、飲酒と私闘と内輪揉めが仕事になっています
心あるもの達も中はいるのでしょうが……」
「俺たちが倒すしかないな、どうせ逃げ場などない」
「ヴァードさん、どうやってあの龍を」
「まず武器だな、丸腰では話にならない」
「お客様……ここにわたくしの知り合いが経営している武具店がございます、
そこの武器を使ってやってください」
支配人は懐から地図を取り出し、印をつけてヴァードに渡した
「いいのか?」
「非常時ですから……
ところで、あの戦斧はお客様の大切なものだったのですね?」
「ああ、勝つにはあれが欲しい」
「わかりました、わたくしがなんとかいたします、ここで別れましょう
もう一人で歩けます」
「おじいちゃん大丈夫?」
「ふふふ……わたくしは王都に六十年住んでおります、王都の構造は
路地裏のすみっこの落書きまで頭にはいっております
いくら老いぼれても、あの間抜けな龍に見つかることなどありませんよ」
ヴァードたちは王都の入り組んだ道を抜け
武器屋のある区画にたどりついた
ここの住人はまだ気づいていないのか、あるいはもう避難してしまったのか
しん、と静まり帰っている
「地図によると、このお店ですね」
「横に荷馬車も停めてあるな」
「すいませーん!……うーん、お店の人いないのかな……」
ヴァードは助走をつけて思い切り飛び蹴りをした
扉はばぁん!と音を立ててふっとんだ
「わわわ!おにーさん!ちょっと!」
「非常時だ、店主の好意に甘えよう」
「あのおじいちゃんの知り合いらしいから、大丈夫だとは思うけど、いいのかなあ……」
店内は最新式の武器や防具が所狭しと並んでいた
剣、棍棒、槍、弓矢、短剣、衣服、装束、鎧、盾、革小物、果ては鎖鎌や鉄球まで
敵を殺すためのありとあらゆる道具類が敷き詰められていた
精霊術師用の宝玉つきの杖も多数並んでいた
「すっごーい!」
「良い店だな、戦争ができるぞ」
「各自で使えそうなものを取りましょう」
ヴァードは商品棚を壊しては端から端まで片っ端から武器を抱えて
荷馬車に放り込んでいった
「おにーさん欲張りー!」
「これぐらい揃えないとあいつは殺しきれん」
「ぼくは終わりました」
ミリアは全身黒づくめの服にブーツを履いていた
体に長いベルトを巻き、短剣を大量に差している
「ほう……いいじゃないか」
「予備も馬車に積みました、もう丸腰はごめんですからね」
「おお!ミリアちゃんかっこいいね!」
「ちゃん、なんですか?」
「うんうん!可愛いからいいの!」
「どっちなんですか……」
「この装束いいな!わたし着替えてきます
覗いたらダメですよ!まぁ……どうしてもっていうなら……あはは!」
フィーナは装束を持って別室に歩いて行った
「俺も着替えるか、この服も血まみれだしな」
ヴァードは服を脱いで裸になった
ひと働きしたせいか、陰茎はぐいぐいと持ち上がって脈打っていた
「うわわっ、あ……ヴァードさん……」
ミリアは赤面して目をそむけていた
「どうした?男同士でなにを恥ずかしがる」
「いや……その……」
ヴァードは下半身に防具をつけようとしたがうまく入らない
「困ったな、どうにもおさまらん……」
ミリアがヴァードの腕をつかんだ
「あの……ヴァードさん……その……非常時ですから……」
「んっ……ん……」
ミリアは恥ずかしそうにヴァードのものを咥え込んでいる
舌でそっと血管をなぞり、先端をちろちろと愛撫する
「は……うむ……んんんっ!ん……」
朱色の唇から精液が漏れた
ミリアは潤んだ瞳でヴァードを見つめてきた
上気した顔は壮絶な妖気を醸し出していた
ヴァードはミリアのズボンを脱がし始めた
「あっヴァードさん!いまは!口だけ……」
ミリアの息が荒くなった
「これどうかな……ってぇ!!
おにーさん、ミリアちゃんに何してるんですか!!」
「いや、防具をつけようと……」
「脱がしてるじゃないですかぁ!
もう!おにーさんはあっち行って早く準備してください!」
フィーナに追い払われたヴァードは、使えるものがないか探していると
壊した商品棚のうしろに通路が隠れているのが見えた
棚の残骸を押しのけて部屋に入ると、ぽつんと置かれた
大きな酒樽が異様な雰囲気を漂わせていた
蓋を開けるとどす黒い液体が満ちていた
「これは酒樽に偽装してるが、中身は毒矢の鏃やじりに塗る痺れ薬だな
もし内服すれば呼吸が止まって死ぬ……店主はいい趣味をしている」
ヴァードは力瘤を作って酒樽を慎重に持ち、えっちらおっちらと荷馬車に積んだ
側にある厩舎では二頭の馬がすやすやと寝ていた
ヴァードがそっと触れると、雷が落ちたかのように馬達がいななき暴れ出した
「どうどう!俺は良い人間だ!大丈夫だ!」
「おにーさん、嘘ついちゃダメですよ、動物は心がわかるんです」
「そうですよヴァードさん」
「なんだ仲が良いな、なにを話してたんだ?」
「秘密です、ふふ」
ミリアが微笑むと、馬たちは一瞬で大人しくなった
「ヴァードおおおお!!!!どこだああああ!!」
街の震えとともに、突撃龍の鳴き声が響き渡る
「やつめ、俺にご執心のようだ、これは都合が良い
二人とも乗ったな?一気にケリをつけるぞ」
ヴァードは手綱を振るった
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