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第七章 災厲の魔女
第69話 破滅をもたらすもの
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「──決起……ですか!?」
教会の影の支配者であるステファーナを拘束し、教皇を目覚めさせる──それを、今夜決行する。
アルヴィンは、思わず腰を浮かせた。
──あまりにも、性急すぎる。
ステファーナと事を構えるには、周到な準備が必要だ。
底知れぬ力の一端を、身を以て思い知らされたばかりである。
双子も、同じ考えだったらしい。
ただし、薄紅色の花唇から飛び出した言葉には、より過激な装飾が施されている。
「正気なの? 決起って、要するにクーデターでしょ。それを、あたしたちだけで? 眠り姫を目覚めさせる手段は? それに魔女ステファーナって……どういうことなのよ!?」
「言葉の通りだ。奴は原初の十三魔女の第六姉、災厲の魔女の末裔なのだ」
「おかしいじゃない!」
アリシアは円卓を叩くと、苦々しげに答えるウルベルトを睨んだ。
「枢機卿会の会主が魔女ですって? それが事実なら、教会の上層部は何をしていたのよ!?」
「奴は長い年月をかけ、巧妙に教会に浸透し、同調者を増やしたのだ。気づいた時には手遅れだった」
厚い脂肪に覆われたウルベルトの顔に、忸怩たる色が浮かぶ。
「審問官の使命と矛盾しないとは、そういう意味だったのですね……」
エルシアは呟き、廃教会で対峙した、魔女アーデルハイトの言葉を思い出す。
あの場には、不在の当主が二人いたはずだ。魔女たちも、決して一枚岩ではないということか……
鼻息荒く、アリシアは胸元で腕を組む。
「ほんと厄介な敵ね。しくじったら、ここにいる全員あの世行きよ!」
「そうなのです。事を急いで、犬死にするのは御免ですわ」
双子の反応は、けんもほろろだ。
向かうところ敵なし、無敵を自任する彼女らだが、決して無謀なわけではない。
むしろ、状況判断は冷静だ。
円卓に集った仲間のうち、ウルベルト、メアリー、ソフィアの三人は戦力外と見るべきだろう。
たった数名で教会に立ち向かうのは、自殺行為以外のなにものでもない。
それにもかかわらず、今夜、決起する──
双子にすげなくあしらわれ、苦り切った表情を浮かべる男に、アルヴィンは問う。
「──枢機卿ウルベルト。なぜ、今夜なのです?」
ウルベルトは答える代わりに、祭服から封書を取り出し、円卓の上を滑らせた。
それはピタリと、アルヴィンの手前で止まる。
読め、ということなのだろう。
封書を手に取り、裏返す。封蝋は──オルガナの紋章だ。
中には、神経質そうな文字がびっしりと書き込まれた、数枚の書簡がある。
「これは?」
「火急の密書だ。未明に届けられた」
ウルベルトは抜け目のない、貪欲な光を両眼に宿すと、声を低くした。
「良く聞け。密書には、会主が一両日中に、白き魔女に迫る、とある。今夜が最後のチャンスだ。ステファーナが聖櫃の扉を開けば、大陸は破滅するだろう」
「ちょっと待って! 大陸の破滅って、本気で言っているの?」
アリシアは眉をしかめ、胡散臭げにウルベルトを見やる。
大陸の、破滅。
同じ言葉を口にした魔女がいた。
コールド・スプリングの廃教会でまみえた、原初の十三魔女の末裔──アーデルハイトだ。
だが、どうだろう?
窓の外を見やれば、聖都はうららかな朝の日差しに包まれている。
フジやブルーベルの花間を、ひらひらと蝶が舞う。
破滅、という不吉極まりない二文字とは、到底結びつかない。
それが一両日中に訪れるなど、信じられるはずがない。
「残念だけど、事実よ」
静か、ではある。
だが何人も無視することのできない、玲瓏とした声をクリスティーは響かせた。
「不死は、秩序に揺らぎを与えるの。始まりは、小さな波紋に過ぎない。でも、重なり合うにつれ、やがて大波となり秩序を破綻させる。だから母は、聖櫃に身を隠したわ」
アルヴィンは、禁書庫の迷宮で出会った貴婦人を思い出す。
カトレアの花のような優美さと、氷のような酷薄さを纏う──彼女こそが、白き魔女だった。
迷宮が作り出した複製ではあったが……あの時、こう言ったはずだ。
「──聖櫃には、いかなる魔法も干渉できない、か」
「そうよ。あそにいれば、揺らぎは遮断され、大陸は守られる。……母が、永久にひとりで囚われることと引き換えに」
クリスティーは、碧い瞳に深い憂いをたたえる。
「もしステファーナが、聖櫃を開いたら?」
「揺らぎは解放され、秩序は破綻するわ。確実な破滅が、大陸を襲うでしょうね」
「それって、矛盾していませんか……?」
声は、アルヴィンのものではない。
それまで沈黙を守っていたベネットが、困惑気味に声を挟む。
「不死を得るために、聖櫃を開けば大陸が滅びる──だとすれば、不死を得て、何の意味があるんです?」
その指摘は正しい。
同じ疑問を、アルヴィンは薔薇園で投げかけていた──
「──ステファーナは、滅びを回避する方法なら、いくらでもあると言った」
「回避する? どうやってです……?」
教え子と目が合って、だがアルヴィンはかぶりを振るしかない。
滅びを回避する術こそが、偉大なる試みの核心であろう。
その手段を、ステファーナは明かさなかったが……
「師弟で辛気くさい顔をしても、答えは出ないわよ!」
沈黙した二人に、アリシアが苛立たしげに声を放った。
「分からないのなら、ゲストに説明してもらえばいいのですわ」
エルシアが悪戯めいた微笑みを浮かべ、広間の隅を一瞥する。
そこには縛られ床に転がされた、捕虜の姿がある。
リベリオは目を血走らせ、背教者たちを憎しげに睨みつけた。
「馬鹿どもがっ! 俺が素直に話すとでも思っ──」
聞き苦しいわめき声は、不自然に中断された。
アリシアとエルシアが、ゆっくりと席を立つ。
双子と目が合って、精一杯の虚勢はたちまち吹き飛んでしまった。
「もちろんよ。あなたは、素直に、話すの。そうよね?」
「無理強いはしませんわ。でも──分かっていますわよね?」
声を荒げるわけでも、すごむわけでもない。
だが、朗らかな声と微笑みを前にして、リベリオは顔を青ざめさせ、震えあがった。
この世には、暴力よりも恐ろしいものがあるらしい。
アルヴィンは双子の背後に、ゆらゆらと揺れる悪魔の尻尾を見た気がした。
「か……神だっ!」
「神? 神がどうしたのかしらね?」
リベリオは唾を飛ばし、必死の形相で叫ぶ。
「……聖櫃の扉を開ければ、神が現出する! 滅びの回避とは──神を殺すことなのだ!」
教会の影の支配者であるステファーナを拘束し、教皇を目覚めさせる──それを、今夜決行する。
アルヴィンは、思わず腰を浮かせた。
──あまりにも、性急すぎる。
ステファーナと事を構えるには、周到な準備が必要だ。
底知れぬ力の一端を、身を以て思い知らされたばかりである。
双子も、同じ考えだったらしい。
ただし、薄紅色の花唇から飛び出した言葉には、より過激な装飾が施されている。
「正気なの? 決起って、要するにクーデターでしょ。それを、あたしたちだけで? 眠り姫を目覚めさせる手段は? それに魔女ステファーナって……どういうことなのよ!?」
「言葉の通りだ。奴は原初の十三魔女の第六姉、災厲の魔女の末裔なのだ」
「おかしいじゃない!」
アリシアは円卓を叩くと、苦々しげに答えるウルベルトを睨んだ。
「枢機卿会の会主が魔女ですって? それが事実なら、教会の上層部は何をしていたのよ!?」
「奴は長い年月をかけ、巧妙に教会に浸透し、同調者を増やしたのだ。気づいた時には手遅れだった」
厚い脂肪に覆われたウルベルトの顔に、忸怩たる色が浮かぶ。
「審問官の使命と矛盾しないとは、そういう意味だったのですね……」
エルシアは呟き、廃教会で対峙した、魔女アーデルハイトの言葉を思い出す。
あの場には、不在の当主が二人いたはずだ。魔女たちも、決して一枚岩ではないということか……
鼻息荒く、アリシアは胸元で腕を組む。
「ほんと厄介な敵ね。しくじったら、ここにいる全員あの世行きよ!」
「そうなのです。事を急いで、犬死にするのは御免ですわ」
双子の反応は、けんもほろろだ。
向かうところ敵なし、無敵を自任する彼女らだが、決して無謀なわけではない。
むしろ、状況判断は冷静だ。
円卓に集った仲間のうち、ウルベルト、メアリー、ソフィアの三人は戦力外と見るべきだろう。
たった数名で教会に立ち向かうのは、自殺行為以外のなにものでもない。
それにもかかわらず、今夜、決起する──
双子にすげなくあしらわれ、苦り切った表情を浮かべる男に、アルヴィンは問う。
「──枢機卿ウルベルト。なぜ、今夜なのです?」
ウルベルトは答える代わりに、祭服から封書を取り出し、円卓の上を滑らせた。
それはピタリと、アルヴィンの手前で止まる。
読め、ということなのだろう。
封書を手に取り、裏返す。封蝋は──オルガナの紋章だ。
中には、神経質そうな文字がびっしりと書き込まれた、数枚の書簡がある。
「これは?」
「火急の密書だ。未明に届けられた」
ウルベルトは抜け目のない、貪欲な光を両眼に宿すと、声を低くした。
「良く聞け。密書には、会主が一両日中に、白き魔女に迫る、とある。今夜が最後のチャンスだ。ステファーナが聖櫃の扉を開けば、大陸は破滅するだろう」
「ちょっと待って! 大陸の破滅って、本気で言っているの?」
アリシアは眉をしかめ、胡散臭げにウルベルトを見やる。
大陸の、破滅。
同じ言葉を口にした魔女がいた。
コールド・スプリングの廃教会でまみえた、原初の十三魔女の末裔──アーデルハイトだ。
だが、どうだろう?
窓の外を見やれば、聖都はうららかな朝の日差しに包まれている。
フジやブルーベルの花間を、ひらひらと蝶が舞う。
破滅、という不吉極まりない二文字とは、到底結びつかない。
それが一両日中に訪れるなど、信じられるはずがない。
「残念だけど、事実よ」
静か、ではある。
だが何人も無視することのできない、玲瓏とした声をクリスティーは響かせた。
「不死は、秩序に揺らぎを与えるの。始まりは、小さな波紋に過ぎない。でも、重なり合うにつれ、やがて大波となり秩序を破綻させる。だから母は、聖櫃に身を隠したわ」
アルヴィンは、禁書庫の迷宮で出会った貴婦人を思い出す。
カトレアの花のような優美さと、氷のような酷薄さを纏う──彼女こそが、白き魔女だった。
迷宮が作り出した複製ではあったが……あの時、こう言ったはずだ。
「──聖櫃には、いかなる魔法も干渉できない、か」
「そうよ。あそにいれば、揺らぎは遮断され、大陸は守られる。……母が、永久にひとりで囚われることと引き換えに」
クリスティーは、碧い瞳に深い憂いをたたえる。
「もしステファーナが、聖櫃を開いたら?」
「揺らぎは解放され、秩序は破綻するわ。確実な破滅が、大陸を襲うでしょうね」
「それって、矛盾していませんか……?」
声は、アルヴィンのものではない。
それまで沈黙を守っていたベネットが、困惑気味に声を挟む。
「不死を得るために、聖櫃を開けば大陸が滅びる──だとすれば、不死を得て、何の意味があるんです?」
その指摘は正しい。
同じ疑問を、アルヴィンは薔薇園で投げかけていた──
「──ステファーナは、滅びを回避する方法なら、いくらでもあると言った」
「回避する? どうやってです……?」
教え子と目が合って、だがアルヴィンはかぶりを振るしかない。
滅びを回避する術こそが、偉大なる試みの核心であろう。
その手段を、ステファーナは明かさなかったが……
「師弟で辛気くさい顔をしても、答えは出ないわよ!」
沈黙した二人に、アリシアが苛立たしげに声を放った。
「分からないのなら、ゲストに説明してもらえばいいのですわ」
エルシアが悪戯めいた微笑みを浮かべ、広間の隅を一瞥する。
そこには縛られ床に転がされた、捕虜の姿がある。
リベリオは目を血走らせ、背教者たちを憎しげに睨みつけた。
「馬鹿どもがっ! 俺が素直に話すとでも思っ──」
聞き苦しいわめき声は、不自然に中断された。
アリシアとエルシアが、ゆっくりと席を立つ。
双子と目が合って、精一杯の虚勢はたちまち吹き飛んでしまった。
「もちろんよ。あなたは、素直に、話すの。そうよね?」
「無理強いはしませんわ。でも──分かっていますわよね?」
声を荒げるわけでも、すごむわけでもない。
だが、朗らかな声と微笑みを前にして、リベリオは顔を青ざめさせ、震えあがった。
この世には、暴力よりも恐ろしいものがあるらしい。
アルヴィンは双子の背後に、ゆらゆらと揺れる悪魔の尻尾を見た気がした。
「か……神だっ!」
「神? 神がどうしたのかしらね?」
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