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第12章
第1話
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授業なんてものは、そもそも身に入らないものだが、今日の俺は一段とやる気がおきない。
いつものことじゃないかと言われれば、いつものことかもしれないけど、とにかくやってらんない。
ロボットが好きだ。
プログラミングも好きだ。
機械いじりも好きだし、工作も好きだ。
細かい作業とかだって、いくらでも出来る。
何度でも言おう。
俺は、電子制御部が好きだ。
じゃなきゃこんな名前の部活になんて、入らないだろ。
普通に。
後輩には入って来てほしい。
俺にだって、仲間とワイワイ楽しく過ごす未来がほしかった。
ほしかったっていうか、ほしいし、実際にそうするつもり。
このまま山崎なんかに、おいしいところを全部持っていかれたくはない。
一晩考えて、俺は俺なりに反省してきた。
何にも考えていないわけじゃない。
鹿島のことは、本当に見てくれだけの外見から判断してるって、分かってる。
人を見た目で判断しちゃあいけない。
あいつはいい奴だ。
それが分かっているから、多分余計にムカツク。
窓から運動場を見下ろすと、1年が体育をしていた。
すぐに鹿島の姿を見つけて、ため息をつく。
どんだけ意識してんだよ、俺。
5月の空はどこまでも澄み渡っていて、その青く高く晴れた空と自分を比べて、またがっくりと落ち込む。
純粋にきれいなものが、ただそれだけで嫌になったみたいだ。
教科書にならんだ文字のなかから『の』の文字を探し、その隙間をシャーペンで塗りつぶしている俺は、本当にくだらない。
同じ教室の隅には、山崎が座っている。
昨日のことがあってから、まだ一言も口を利いていない。
どうしようかとは思っているけど、まだどうしようか考えていない。
いつものことじゃないかと言われれば、いつものことかもしれないけど、とにかくやってらんない。
ロボットが好きだ。
プログラミングも好きだ。
機械いじりも好きだし、工作も好きだ。
細かい作業とかだって、いくらでも出来る。
何度でも言おう。
俺は、電子制御部が好きだ。
じゃなきゃこんな名前の部活になんて、入らないだろ。
普通に。
後輩には入って来てほしい。
俺にだって、仲間とワイワイ楽しく過ごす未来がほしかった。
ほしかったっていうか、ほしいし、実際にそうするつもり。
このまま山崎なんかに、おいしいところを全部持っていかれたくはない。
一晩考えて、俺は俺なりに反省してきた。
何にも考えていないわけじゃない。
鹿島のことは、本当に見てくれだけの外見から判断してるって、分かってる。
人を見た目で判断しちゃあいけない。
あいつはいい奴だ。
それが分かっているから、多分余計にムカツク。
窓から運動場を見下ろすと、1年が体育をしていた。
すぐに鹿島の姿を見つけて、ため息をつく。
どんだけ意識してんだよ、俺。
5月の空はどこまでも澄み渡っていて、その青く高く晴れた空と自分を比べて、またがっくりと落ち込む。
純粋にきれいなものが、ただそれだけで嫌になったみたいだ。
教科書にならんだ文字のなかから『の』の文字を探し、その隙間をシャーペンで塗りつぶしている俺は、本当にくだらない。
同じ教室の隅には、山崎が座っている。
昨日のことがあってから、まだ一言も口を利いていない。
どうしようかとは思っているけど、まだどうしようか考えていない。
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