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第8章
第7話
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玄関の門をくぐった時には、22時を過ぎていた。
真っ暗に静まりかえった階段を、そっと足を忍ばせて登る。
俺以外の3人は1階で寝ている。
2階の小さな3部屋は、俺がほぼ一人で独占していた。
築60年以上を超える木造住宅2階4畳半の一室、寝転がって見上げた天井にはシミが浮き出ている。
積み上げられた機器の間で、俺の居場所は51×55cmのこの座布団の上だけだ。
強度だけを求めて買ったスチールラックに、黒いレースを着た人形が置かれている。
その碧い目が、ギロリと動いた。
慌ててそれをつかみ取る。
1/3サイズドールMSD(女)という型だというところまでは調べていた。
40㎝前後の、比較的大きな人形だ。
小さな口がパクパクと動いている。
明らかにこれは何かの合図だ。
どうしていいか分からずに、俺はその頬をぎゅっとつまんでみる。
片方の目はキョロキョロと動いているが、もう一つの目は動かない。
それがUSBだったことを思い出した。
それをPCに差し込むと、あっという間に立ち上がる。
人形はしゃべり始めた。
「ようやく起動してくれたんだな」
「飯塚さん!」
正直、全く自分の好みでもなければ、ちょっと気味が悪いとすら思っている人形だ。
「これ、飯塚さんが送ってきたんですか?」
「うん、そう」
どこで会話しているんだろう。
部隊の端末を使って検索してみたけれども、どこにもヒットしなかった。
真っ暗に静まりかえった階段を、そっと足を忍ばせて登る。
俺以外の3人は1階で寝ている。
2階の小さな3部屋は、俺がほぼ一人で独占していた。
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積み上げられた機器の間で、俺の居場所は51×55cmのこの座布団の上だけだ。
強度だけを求めて買ったスチールラックに、黒いレースを着た人形が置かれている。
その碧い目が、ギロリと動いた。
慌ててそれをつかみ取る。
1/3サイズドールMSD(女)という型だというところまでは調べていた。
40㎝前後の、比較的大きな人形だ。
小さな口がパクパクと動いている。
明らかにこれは何かの合図だ。
どうしていいか分からずに、俺はその頬をぎゅっとつまんでみる。
片方の目はキョロキョロと動いているが、もう一つの目は動かない。
それがUSBだったことを思い出した。
それをPCに差し込むと、あっという間に立ち上がる。
人形はしゃべり始めた。
「ようやく起動してくれたんだな」
「飯塚さん!」
正直、全く自分の好みでもなければ、ちょっと気味が悪いとすら思っている人形だ。
「これ、飯塚さんが送ってきたんですか?」
「うん、そう」
どこで会話しているんだろう。
部隊の端末を使って検索してみたけれども、どこにもヒットしなかった。
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