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第15章
第5話
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「山? 山の方だな」
俺が初めての任務に関わった場所に近い。
移動する自販機が電線に絡みつき、辺り一帯を停電させた。
あの時はすぐこの後ろに、あの人がいたのに……。
竹内は首をかしげる。
「電波の届かないところ? だけど、今時そんなところなんて……」
「妨害電波を出しても、人がいなければ周囲に気づかれることもない。人気のないところを選んでいる可能性はある」
突然、隊長の位置を示す表示がマップから消えた。
「ん? これは自分で消した? それとも消された?」
竹内はシステム上での捜索を始めようとしている。
本部では特に騒いでいる様子もない。
隊長自身の特殊任務を考えると、こんな端くれの一般隊員から情報を秘匿することなんて、別に珍しいことでもなんでもないのだろう。
「待って。これは緊急事態だよ、使えるじゃないか」
突然そう言い放った俺を、竹内は不思議そうに見上げる。
「隊長が行方不明となった。我々は至急、救出作戦を実行する」
俺たちは飯塚さんを追うんじゃない、隊長を救出しに行くんだ。
それならば隊員行動規範にだって違反しない。
竹内は呆れたように頭を横に振った。
「そんないいわけ、通用するとは思えないけどな」
「どうせ俺たちは不出来なバカなんだから、バカでいいんだよ」
竹内はため息をついた。
ガタガタと立ち上がり、骨張った細い体で眼鏡ごしににらみつける。
「で、どうするつもりだ」
「……どうしよう」
竹内は空になったカップを洗い始めた。
その隣にカップを置くと、黙って一緒に洗ってくれる。
「お前お得意のノープラン作戦?」
「……ダメ、かな?」
「無理だろ。やめだ、やめ。もう少しちゃんと考えてから動こう。また失敗を繰り返したくはないだろ」
洗い終わったカップを水切り棚に並べる。
俺たちは同時にため息をついた。
俺が初めての任務に関わった場所に近い。
移動する自販機が電線に絡みつき、辺り一帯を停電させた。
あの時はすぐこの後ろに、あの人がいたのに……。
竹内は首をかしげる。
「電波の届かないところ? だけど、今時そんなところなんて……」
「妨害電波を出しても、人がいなければ周囲に気づかれることもない。人気のないところを選んでいる可能性はある」
突然、隊長の位置を示す表示がマップから消えた。
「ん? これは自分で消した? それとも消された?」
竹内はシステム上での捜索を始めようとしている。
本部では特に騒いでいる様子もない。
隊長自身の特殊任務を考えると、こんな端くれの一般隊員から情報を秘匿することなんて、別に珍しいことでもなんでもないのだろう。
「待って。これは緊急事態だよ、使えるじゃないか」
突然そう言い放った俺を、竹内は不思議そうに見上げる。
「隊長が行方不明となった。我々は至急、救出作戦を実行する」
俺たちは飯塚さんを追うんじゃない、隊長を救出しに行くんだ。
それならば隊員行動規範にだって違反しない。
竹内は呆れたように頭を横に振った。
「そんないいわけ、通用するとは思えないけどな」
「どうせ俺たちは不出来なバカなんだから、バカでいいんだよ」
竹内はため息をついた。
ガタガタと立ち上がり、骨張った細い体で眼鏡ごしににらみつける。
「で、どうするつもりだ」
「……どうしよう」
竹内は空になったカップを洗い始めた。
その隣にカップを置くと、黙って一緒に洗ってくれる。
「お前お得意のノープラン作戦?」
「……ダメ、かな?」
「無理だろ。やめだ、やめ。もう少しちゃんと考えてから動こう。また失敗を繰り返したくはないだろ」
洗い終わったカップを水切り棚に並べる。
俺たちは同時にため息をついた。
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