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(ユーグ視点)
王宮の奥、舞踏会場から少し離れた静かな休憩室。
天井には柔らかな光を灯したランプが吊られ、重厚な絨毯が足音を吸い込むように敷かれている。
奥のソファに腰かけたユーグは、どこか遠くを見るような目をしていた。
令嬢が銀のトレイに乗せた赤ワインを差し出し、ユーグの隣にしなだりかかるように腰掛けた。
「……ありがとう」
ユーグはグラスに口をつけ、重厚な味わいのワインを飲み干した。
「ユーグ様、お酒がお強いのですね。私なんて、こうしてすぐ真っ赤になってしまうの」
令嬢は、大きく開いた胸元をわざと見せつける。
「ふふふ、可愛い人」
ユーグは優雅に微笑み、令嬢の頬にゆっくり手を添えてから、唇を奪った。令嬢も待ち望んでいたかのように、舌を絡ませてくる。
しばらく、二人の激しい口付けの音が休憩室に響く。
「はぁ、はぁ、素敵。ユーグさま」
息を切らしながら、令嬢はユーグの首筋に両手を伸ばして、抱きついてきた。
「もう少し、君を味わせてくれるかい?」
「あぁ、ユーグさま…」
令嬢の豊かな胸元に手を滑らせ、胸の頂を刺激する。硬さを増してきた先端が疼くのか、腰をくねらせて、令嬢は喘ぐ。
「はんっ、ああっ、いやっ」
「嫌なのかい?」
「あん、違うの。もっと、して…」
ユーグは胸の先端を口に含み、舌で刺激を与えてから、強く吸い、甘噛みをした。
「はっ、はぁっ、気持ちいい、あん」
令嬢の反応を見ながら、ユーグのもう片方の手は、令嬢の両足の間を撫で、少しずつ、秘部に近づいていく。
下着の間に指を滑り込ませ、蕾に触れる。緩急をつけた触り方に、我慢ができなくなった令嬢は声が大きくなっていた。
「ああっ!ユーグさまっ、あっ、あっ!」
熱く潤んでいる秘部の中に指を入れて掻き回す。令嬢は快感に身を委ね、中が収縮し始めている。
「はぁ、はぁ、あんっ、だめ、おかしくなるっ」
胸の先端を甘噛みしながら、令嬢の秘部を指で愛撫し続けるうちに、令嬢の息はどんどん上がっていた。
「はぁっ、はぁっ、んんっ、ああーっ!」
絶頂の波がきた令嬢は、思わず叫んでいた。
快楽に顔を歪める令嬢の顔に、あの日のマリアンヌの顔が重なった。
こんな時にも、思い出してしまう自分に呆れて、ユーグは自嘲する。
「はぁ、はぁ、はぁ、ごめんなさい、大きな声を出して。みっともないと思われました?」
快楽から少しずつ目覚めた令嬢は、ユーグの自嘲を見て、別の解釈をした。
「いいや、君が可愛い過ぎたから」
「…ユーグさま」
ユーグは硬くなった欲望を令嬢の秘部に当て、掠れた声で尋ねた。
「自分の指で、膣を開いてごらん?」
「んっ、ああん、ユーグさま、いじわるっ」
愛液が溢れ出る秘部をユーグの欲望の塊がかすめたあと、一気に令嬢の膣に欲望を貫いた。
「あああんっ!!ユーグさま、かたい」
「痛い?」
「あぁっ、あんっ気持ちいいのっ」
潤う秘部が広がり、ユーグの欲望を飲み込んでいく。
「んっ…あんっ、ユーグさま、気持ちいい」
令嬢が唇を噛みながら、声を漏らす。
激しい腰の律動に、令嬢の愛液が絡み合う。
いやらしい水音が響き、膣が収縮し始めた令嬢の絶頂は近かった。
「あんっ、ああーっ!ユーグさまっ、ああんっ、膣にだしてっ」
ユーグが深く奥を突いた瞬間、令嬢は声を上げて、全身を痙攣させた。ユーグは達する直前に、令嬢の膣から欲望を抜き、腹部に吐精した。
「はぁ、はぁ、ユーグさま、私は中に出されても大丈夫でしたのに…」
うっとりとした表情を浮かべる令嬢を見下ろしながら、ユーグは――すでに快楽の余韻を通り越し、冷めゆく心を静かに感じていた。
だが、その感情を一切表に出すことはなく、唇に穏やかな微笑を浮かべて言う。
「……身体は冷えてないかな?」
その瞳には、何の光も宿っていなかった。優しさの仮面の奥で、彼の内側は虚しさに満たされていた。
――マリアンヌ。
どれほど別の女を抱いても、心の奥底に棲みついたその名だけは、決して消えなかった。
澱のように沈み込み、忘れたくても忘れられず、ふとした瞬間に痛みを連れて顔を出す。
(こんなはずじゃなかった)
そう思っても、何もかもを断ち切るには――彼はまだ、若すぎた。
王宮の奥、舞踏会場から少し離れた静かな休憩室。
天井には柔らかな光を灯したランプが吊られ、重厚な絨毯が足音を吸い込むように敷かれている。
奥のソファに腰かけたユーグは、どこか遠くを見るような目をしていた。
令嬢が銀のトレイに乗せた赤ワインを差し出し、ユーグの隣にしなだりかかるように腰掛けた。
「……ありがとう」
ユーグはグラスに口をつけ、重厚な味わいのワインを飲み干した。
「ユーグ様、お酒がお強いのですね。私なんて、こうしてすぐ真っ赤になってしまうの」
令嬢は、大きく開いた胸元をわざと見せつける。
「ふふふ、可愛い人」
ユーグは優雅に微笑み、令嬢の頬にゆっくり手を添えてから、唇を奪った。令嬢も待ち望んでいたかのように、舌を絡ませてくる。
しばらく、二人の激しい口付けの音が休憩室に響く。
「はぁ、はぁ、素敵。ユーグさま」
息を切らしながら、令嬢はユーグの首筋に両手を伸ばして、抱きついてきた。
「もう少し、君を味わせてくれるかい?」
「あぁ、ユーグさま…」
令嬢の豊かな胸元に手を滑らせ、胸の頂を刺激する。硬さを増してきた先端が疼くのか、腰をくねらせて、令嬢は喘ぐ。
「はんっ、ああっ、いやっ」
「嫌なのかい?」
「あん、違うの。もっと、して…」
ユーグは胸の先端を口に含み、舌で刺激を与えてから、強く吸い、甘噛みをした。
「はっ、はぁっ、気持ちいい、あん」
令嬢の反応を見ながら、ユーグのもう片方の手は、令嬢の両足の間を撫で、少しずつ、秘部に近づいていく。
下着の間に指を滑り込ませ、蕾に触れる。緩急をつけた触り方に、我慢ができなくなった令嬢は声が大きくなっていた。
「ああっ!ユーグさまっ、あっ、あっ!」
熱く潤んでいる秘部の中に指を入れて掻き回す。令嬢は快感に身を委ね、中が収縮し始めている。
「はぁ、はぁ、あんっ、だめ、おかしくなるっ」
胸の先端を甘噛みしながら、令嬢の秘部を指で愛撫し続けるうちに、令嬢の息はどんどん上がっていた。
「はぁっ、はぁっ、んんっ、ああーっ!」
絶頂の波がきた令嬢は、思わず叫んでいた。
快楽に顔を歪める令嬢の顔に、あの日のマリアンヌの顔が重なった。
こんな時にも、思い出してしまう自分に呆れて、ユーグは自嘲する。
「はぁ、はぁ、はぁ、ごめんなさい、大きな声を出して。みっともないと思われました?」
快楽から少しずつ目覚めた令嬢は、ユーグの自嘲を見て、別の解釈をした。
「いいや、君が可愛い過ぎたから」
「…ユーグさま」
ユーグは硬くなった欲望を令嬢の秘部に当て、掠れた声で尋ねた。
「自分の指で、膣を開いてごらん?」
「んっ、ああん、ユーグさま、いじわるっ」
愛液が溢れ出る秘部をユーグの欲望の塊がかすめたあと、一気に令嬢の膣に欲望を貫いた。
「あああんっ!!ユーグさま、かたい」
「痛い?」
「あぁっ、あんっ気持ちいいのっ」
潤う秘部が広がり、ユーグの欲望を飲み込んでいく。
「んっ…あんっ、ユーグさま、気持ちいい」
令嬢が唇を噛みながら、声を漏らす。
激しい腰の律動に、令嬢の愛液が絡み合う。
いやらしい水音が響き、膣が収縮し始めた令嬢の絶頂は近かった。
「あんっ、ああーっ!ユーグさまっ、ああんっ、膣にだしてっ」
ユーグが深く奥を突いた瞬間、令嬢は声を上げて、全身を痙攣させた。ユーグは達する直前に、令嬢の膣から欲望を抜き、腹部に吐精した。
「はぁ、はぁ、ユーグさま、私は中に出されても大丈夫でしたのに…」
うっとりとした表情を浮かべる令嬢を見下ろしながら、ユーグは――すでに快楽の余韻を通り越し、冷めゆく心を静かに感じていた。
だが、その感情を一切表に出すことはなく、唇に穏やかな微笑を浮かべて言う。
「……身体は冷えてないかな?」
その瞳には、何の光も宿っていなかった。優しさの仮面の奥で、彼の内側は虚しさに満たされていた。
――マリアンヌ。
どれほど別の女を抱いても、心の奥底に棲みついたその名だけは、決して消えなかった。
澱のように沈み込み、忘れたくても忘れられず、ふとした瞬間に痛みを連れて顔を出す。
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