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街道は、午前の光に満ちていた。
石畳の道を、馬車は一定の速度で進んでいる。御者は慣れた手つきで手綱を握り、馬の鼻息だけが白く空気に溶けていく。
車内では、モーリスとヴァレリアが向かい合って座っていた。
「……領地まで、三日かかりますわね。途中、どこかでお食事が出来たらよいのだけれど」
朝早くの出発だったため、朝食は軽めだった。ヴァレリアが、外の景色を眺めながら呟く。モーリスは力なく頷く。
「ああ……そうだな」
モーリスは、窓の外を見たままだった。
その視線は、何も見ていなかった。
「旦那様、この街道で合ってますか?」
ヴァレリアが首を傾げる。
景色に集中していなかったモーリスだったが、我に返ったように外を凝視した。
「…いつもと違うようだが…ああ、そういえば、リゼットが北から行くように言っていたな」
「まぁ、北ですか?遠回りではなくて?」
「北の方が、街道が整備されているだろうと」
「…リゼットは気の利く子だわ」
そう言って、ヴァレリアは息をついた。
モーリスは妻との会話が終わると、頭の中には、裁判の法廷、証言、視線、木槌の音がぐるぐると回り始めていた。
(まだ、戻れる)
そう自分に言い聞かせるように、目を閉じた、その時だった。
――馬が、急に嘶いた。
御者の慌てた声。
手綱を強く引く音。
車輪が石を削る激しい摩擦音。
「な、なんだ!?」
次の瞬間、馬車が大きく傾いた。
横から何かが突っ込んできた衝撃。
木材が砕ける音。
身体が浮き、叩きつけられる。
ヴァレリアの悲鳴が響いた。
視界が回転する。
そして――
世界が、暗転した。
※
晩餐の時。
モントレー伯爵邸に、一人の使いが駆け込んできた。
「大変です!!」
息を切らし、執事に告げる。
「街道で……事故が……モーリス様とヴァレリア様が……」
その声は、すぐに邸中に広がった。
食堂でルイとリゼットは晩餐をしていた。
慌てて執事が食堂に駆け込み、モーリス夫妻の事故を告げた。
リゼットは、その報せを聞いたとき、顔色をなくし、椅子から崩れ落ちた。
「……え?」
声が、出ない。
「そんな……今朝……あんなに元気に……」
侍女が慌てて支える。
リゼットは、顔を覆い、声を震わせた。
「お父様……お母様……」
誰が見ても、深い悲しみに打ちひしがれた娘の姿だった。
「リゼット…」
椅子から立ち上がったルイは、急ぎ妻の肩を支える。
「しっかりするんだ…リゼット」
「ああ…、ルイ様…っ」
リゼットはルイの胸に顔を埋めて、肩を振るわせて、泣き始めていた。
「リゼット…私がついている」
声音は優しい夫そのものだったが、表情は、変わらない。ただ、目だけが、静かに細められている。
(動いたな)
ほんのわずかに、息を吐く。
妻の背を摩りながら、その瞳だけは光を宿していなかった。
その後、リゼットは侍女に支えられるようにして自室に戻って行った。
ルイは執務室に戻った。
カーテンの影が揺れる。
「……大した演技だな」
ノクスが呆れ半分に呟き、姿を現した。
「ああ、本当に」
ルイの同じように呆れ、言葉を続ける。
「派手にやったな」
ルイは机に手をついたまま、動かない。
ノクスは仕入れた情報を伝える。
「御者も即死。目撃者はいるが、原因は“馬の暴走”だとさ」
ノクスは、わずかに肩をすくめる。
「これで、世間は同情一色だ。“裁判で心労が重なった不運な伯爵夫妻”だ」
ルイは、目を伏せる。
(見事だ)
ここまで計算している。
裁判の醜聞を、事故が上書きする。
リゼットは、悲劇の令嬢になる。
「……やはり、血も涙もない」
ノクスが言う。
ルイは、ゆっくりと呟いた。
「いや――涙は流すさ。人前ではな」
沈黙のあと、ノクスが口を開いた。
「ルイ」
「わかっている。まだ動くな」
視線を上げる。
「了解」
ノクスは、にやりと笑った。
気配が消える。
ルイは一人、窓の外を見た。
空は、驚くほど晴れていた。
(……ようやく、盤面が揃った)
静かに、拳を握る。
(ここからだ)
***
その日、ベルヌー法律事務所は、いつもより静かだった。
朝の光が窓から差し込み、机の上の書類の縁を淡く照らしている。
その沈黙を破ったのは、玄関の扉を強く叩く音だった。
「先生!!」
マティアスが息を切らして飛び込んでくる。クロードが顔を上げる。
「どうした?」
「裁判所から連絡が――」
息を整え、唾を飲み込んだ。
「被告、モーリス・モントレー伯爵と、その夫人が……三日前に、街道で事故死したそうです」
室内の空気が、凍りついた。
リセラの手から、持っていたカップが落ちかける。
「……え?」
アデルの声だった。
椅子から、ゆっくりと立ち上がる。
「……事故……?」
マティアスは小さく頷く。
「御者も含め、全員即死。目撃者もいるそうです」
ロイクの拳が、ぎゅっと握られた。
だが彼は何も言わない。
クロードだけが、視線を落としたまま、静かに告げた。
「……裁判は、被告死亡により、ここで終了になる」
その言葉が、静かに部屋に落ちる。
勝ったはずの戦いが、音もなく終わった瞬間だった。
アデルは、胸の奥を押さえた。
「……そんな……」
血の繋がった叔父だった。
幼い頃、抱き上げてくれた記憶もある。
その人が、事故で突然――
「ロイク……」
思わず、彼を見る。
ロイクは、目を伏せたまま、ゆっくり息を吐いた。
「……大丈夫だ」
声は低いが、震えていない。
「正直、何も整理できていない。だが……今は、アデルの方が心配だ」
その言葉に、アデルの胸が締め付けられた。
そのとき、再び扉が叩かれる。
今度は郵便だった。リセラが受け取り、封を見て固まる。
「……モントレー伯爵家から、お嬢様宛だべ」
全員の視線が集まる。
アデルが、震える指で封を開けた。
中には、丁寧な筆跡の手紙が一通。
リゼットからだった。
==========
アデルお姉様
両親の訃報を受け、ただ呆然としております。
これまでの裁判のこともあり、お姉様にどれほどのご心労をおかけしたかと思うと、胸が張り裂けそうです。
父は、家を守ろうと必死だったのだと思います。けれど、その結果、お姉様や伯父様達に辛い思いをさせてしまったこと、娘として深くお詫びいたします。
裁判はこのような形で終わってしまいましたが、争いを続ける理由は、もうどこにもありません。
お姉様の財産は、すべてお返しいたします。必要な手続きはこちらで進めますので、どうかご安心ください。
どうか、両親のことを責めないでください。
そして、どうか――安らかに眠らせてあげてください。
リゼット・モントレー
==========
アデルは、手紙を握ったまま動けなかった。
「……リゼット……」
胸の奥に、重たいものが沈む。
「私……叔父様たちを、追い詰めてしまったのかもしれない……」
ロイクが顔を上げる。
「違う。悪いのは親父だ。アデルじゃない」
はっきりと言い切った。
クロードが静かに続ける。
「モーリス夫妻の死は事故だ。誰のせいでもない」
その声は冷静だった。
だが、瞳だけがわずかに細められている。
誰も気づかない。
この部屋でただ一人、
(……早すぎる)
そう思っていることを。
裁判は終わり、財産は戻る。
すべてが、あまりに整いすぎていた。
クロードは何も言わず、思考を巡らせていた。
石畳の道を、馬車は一定の速度で進んでいる。御者は慣れた手つきで手綱を握り、馬の鼻息だけが白く空気に溶けていく。
車内では、モーリスとヴァレリアが向かい合って座っていた。
「……領地まで、三日かかりますわね。途中、どこかでお食事が出来たらよいのだけれど」
朝早くの出発だったため、朝食は軽めだった。ヴァレリアが、外の景色を眺めながら呟く。モーリスは力なく頷く。
「ああ……そうだな」
モーリスは、窓の外を見たままだった。
その視線は、何も見ていなかった。
「旦那様、この街道で合ってますか?」
ヴァレリアが首を傾げる。
景色に集中していなかったモーリスだったが、我に返ったように外を凝視した。
「…いつもと違うようだが…ああ、そういえば、リゼットが北から行くように言っていたな」
「まぁ、北ですか?遠回りではなくて?」
「北の方が、街道が整備されているだろうと」
「…リゼットは気の利く子だわ」
そう言って、ヴァレリアは息をついた。
モーリスは妻との会話が終わると、頭の中には、裁判の法廷、証言、視線、木槌の音がぐるぐると回り始めていた。
(まだ、戻れる)
そう自分に言い聞かせるように、目を閉じた、その時だった。
――馬が、急に嘶いた。
御者の慌てた声。
手綱を強く引く音。
車輪が石を削る激しい摩擦音。
「な、なんだ!?」
次の瞬間、馬車が大きく傾いた。
横から何かが突っ込んできた衝撃。
木材が砕ける音。
身体が浮き、叩きつけられる。
ヴァレリアの悲鳴が響いた。
視界が回転する。
そして――
世界が、暗転した。
※
晩餐の時。
モントレー伯爵邸に、一人の使いが駆け込んできた。
「大変です!!」
息を切らし、執事に告げる。
「街道で……事故が……モーリス様とヴァレリア様が……」
その声は、すぐに邸中に広がった。
食堂でルイとリゼットは晩餐をしていた。
慌てて執事が食堂に駆け込み、モーリス夫妻の事故を告げた。
リゼットは、その報せを聞いたとき、顔色をなくし、椅子から崩れ落ちた。
「……え?」
声が、出ない。
「そんな……今朝……あんなに元気に……」
侍女が慌てて支える。
リゼットは、顔を覆い、声を震わせた。
「お父様……お母様……」
誰が見ても、深い悲しみに打ちひしがれた娘の姿だった。
「リゼット…」
椅子から立ち上がったルイは、急ぎ妻の肩を支える。
「しっかりするんだ…リゼット」
「ああ…、ルイ様…っ」
リゼットはルイの胸に顔を埋めて、肩を振るわせて、泣き始めていた。
「リゼット…私がついている」
声音は優しい夫そのものだったが、表情は、変わらない。ただ、目だけが、静かに細められている。
(動いたな)
ほんのわずかに、息を吐く。
妻の背を摩りながら、その瞳だけは光を宿していなかった。
その後、リゼットは侍女に支えられるようにして自室に戻って行った。
ルイは執務室に戻った。
カーテンの影が揺れる。
「……大した演技だな」
ノクスが呆れ半分に呟き、姿を現した。
「ああ、本当に」
ルイの同じように呆れ、言葉を続ける。
「派手にやったな」
ルイは机に手をついたまま、動かない。
ノクスは仕入れた情報を伝える。
「御者も即死。目撃者はいるが、原因は“馬の暴走”だとさ」
ノクスは、わずかに肩をすくめる。
「これで、世間は同情一色だ。“裁判で心労が重なった不運な伯爵夫妻”だ」
ルイは、目を伏せる。
(見事だ)
ここまで計算している。
裁判の醜聞を、事故が上書きする。
リゼットは、悲劇の令嬢になる。
「……やはり、血も涙もない」
ノクスが言う。
ルイは、ゆっくりと呟いた。
「いや――涙は流すさ。人前ではな」
沈黙のあと、ノクスが口を開いた。
「ルイ」
「わかっている。まだ動くな」
視線を上げる。
「了解」
ノクスは、にやりと笑った。
気配が消える。
ルイは一人、窓の外を見た。
空は、驚くほど晴れていた。
(……ようやく、盤面が揃った)
静かに、拳を握る。
(ここからだ)
***
その日、ベルヌー法律事務所は、いつもより静かだった。
朝の光が窓から差し込み、机の上の書類の縁を淡く照らしている。
その沈黙を破ったのは、玄関の扉を強く叩く音だった。
「先生!!」
マティアスが息を切らして飛び込んでくる。クロードが顔を上げる。
「どうした?」
「裁判所から連絡が――」
息を整え、唾を飲み込んだ。
「被告、モーリス・モントレー伯爵と、その夫人が……三日前に、街道で事故死したそうです」
室内の空気が、凍りついた。
リセラの手から、持っていたカップが落ちかける。
「……え?」
アデルの声だった。
椅子から、ゆっくりと立ち上がる。
「……事故……?」
マティアスは小さく頷く。
「御者も含め、全員即死。目撃者もいるそうです」
ロイクの拳が、ぎゅっと握られた。
だが彼は何も言わない。
クロードだけが、視線を落としたまま、静かに告げた。
「……裁判は、被告死亡により、ここで終了になる」
その言葉が、静かに部屋に落ちる。
勝ったはずの戦いが、音もなく終わった瞬間だった。
アデルは、胸の奥を押さえた。
「……そんな……」
血の繋がった叔父だった。
幼い頃、抱き上げてくれた記憶もある。
その人が、事故で突然――
「ロイク……」
思わず、彼を見る。
ロイクは、目を伏せたまま、ゆっくり息を吐いた。
「……大丈夫だ」
声は低いが、震えていない。
「正直、何も整理できていない。だが……今は、アデルの方が心配だ」
その言葉に、アデルの胸が締め付けられた。
そのとき、再び扉が叩かれる。
今度は郵便だった。リセラが受け取り、封を見て固まる。
「……モントレー伯爵家から、お嬢様宛だべ」
全員の視線が集まる。
アデルが、震える指で封を開けた。
中には、丁寧な筆跡の手紙が一通。
リゼットからだった。
==========
アデルお姉様
両親の訃報を受け、ただ呆然としております。
これまでの裁判のこともあり、お姉様にどれほどのご心労をおかけしたかと思うと、胸が張り裂けそうです。
父は、家を守ろうと必死だったのだと思います。けれど、その結果、お姉様や伯父様達に辛い思いをさせてしまったこと、娘として深くお詫びいたします。
裁判はこのような形で終わってしまいましたが、争いを続ける理由は、もうどこにもありません。
お姉様の財産は、すべてお返しいたします。必要な手続きはこちらで進めますので、どうかご安心ください。
どうか、両親のことを責めないでください。
そして、どうか――安らかに眠らせてあげてください。
リゼット・モントレー
==========
アデルは、手紙を握ったまま動けなかった。
「……リゼット……」
胸の奥に、重たいものが沈む。
「私……叔父様たちを、追い詰めてしまったのかもしれない……」
ロイクが顔を上げる。
「違う。悪いのは親父だ。アデルじゃない」
はっきりと言い切った。
クロードが静かに続ける。
「モーリス夫妻の死は事故だ。誰のせいでもない」
その声は冷静だった。
だが、瞳だけがわずかに細められている。
誰も気づかない。
この部屋でただ一人、
(……早すぎる)
そう思っていることを。
裁判は終わり、財産は戻る。
すべてが、あまりに整いすぎていた。
クロードは何も言わず、思考を巡らせていた。
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