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第二章 危険
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そのあと、愛生はくたりと周の上に身体を重ねる。お互いの汗ばんだ身体を密着させて、呼吸が整うまでそうしていた。
やがて、一息ついたあと、周が愛生のお尻からそっと自身の屹立を抜いた。
「んっ」
その刺激でさえ達したばかりの愛生には甘美な刺激となる。ゆるくたってしまった愛生のそこを見て、周が笑う。
「まだまだ元気みたいだね?」
周が唇を奪いながら、愛生の屹立に手を添える。それだけで、そこは再び固く尖り始める。
「も、むりだよ」
半分泣きそうになりながら、それでも愛生の身体は快楽を素直に受け入れる。
「でも、ここはそう言ってないよ?」
周の親指が屹立の頂点をくりくりと弄ぶ。その度に愛生の腰が引けて、快楽に震える。
「や、ね。周、やだぁ」
泣きながら周の首に縋りつく愛生。だがそれさえも周を興奮させるようで。
「俺のここ、もう限界」
周はそう言うと、一切ためらうことなくもう一度愛生の中に自身のそれを突き入れたのだった。
「んやぁあああああ」
愛生がのけぞると周は身体を起こし、彼を押し倒した。今度は正常位で周が愛生を襲う。
永遠にも感じられるほどの甘く強い快楽は、周が満足し、愛生の体力が枯れるまで続いた。
愛生が気を失いかける度、周の愛撫が彼を現実へと引き戻す。それはどこまでも甘い拷問だった。
終わらない享楽に愛生は今にも正気を失いそうだ。一方で、周の尽きない愛撫にどこか彼の不安を感じてもいた。
周が何かを怯えているような気がして、だか本気で拒むこともできなくて。愛生はただ周から与えられる刺激を受け入れる他なかったのだ。
やがて空が白むまで、二人の夜は続いた。
愛生の白い肌がほとんど全部周の噛み痕やキスマークに埋め尽くされる頃、ようやく愛撫から解放されたのだった。
呼吸を整えながらぴったりと身体をよりそわせている二人。朝の健全な光が薄いカーテンの向こうから室内に差し込んでいる。
それをぼんやりと眺めながら、愛生の頬を涙が伝う。周がそれをそっと舐めとる。動物みたいな慰め方に愛生はくすりと笑った。
「なぁ、愛生」
周がおでこをぶつけあわせながら、静かに問いかける。どこか緊張感を伴ったその問いかけに、愛生は無意識のうちに身体を強張らせる。
そのことに気が付いた周が愛生の身体をさするが、緊張は一向に解けない。それどころか、これから周が何を言い出すのかと恐れは深まるばかりだ。
愛生の予感はほとんど当たっていた。周の口が開いて、愛しい彼の声で決して答えたくない質問が繰り出されたのだから。
「――もしかして、全部思い出したのか?」
一瞬、愛生の呼吸は止まった。それから軽く息を吐いたら、じんわりと涙の気配がした。
愛生は涙で潤んだ瞳で周を見つめる。周はじっと愛生の答えを待っていた。誤魔化すのは許さない、そんな決意を彼から感じる。
ごくり、と愛生は生唾を飲み込んで口を開いた。嬌声で嗄れた言葉は、どこか寂寥感を漂わせている。
やがて、一息ついたあと、周が愛生のお尻からそっと自身の屹立を抜いた。
「んっ」
その刺激でさえ達したばかりの愛生には甘美な刺激となる。ゆるくたってしまった愛生のそこを見て、周が笑う。
「まだまだ元気みたいだね?」
周が唇を奪いながら、愛生の屹立に手を添える。それだけで、そこは再び固く尖り始める。
「も、むりだよ」
半分泣きそうになりながら、それでも愛生の身体は快楽を素直に受け入れる。
「でも、ここはそう言ってないよ?」
周の親指が屹立の頂点をくりくりと弄ぶ。その度に愛生の腰が引けて、快楽に震える。
「や、ね。周、やだぁ」
泣きながら周の首に縋りつく愛生。だがそれさえも周を興奮させるようで。
「俺のここ、もう限界」
周はそう言うと、一切ためらうことなくもう一度愛生の中に自身のそれを突き入れたのだった。
「んやぁあああああ」
愛生がのけぞると周は身体を起こし、彼を押し倒した。今度は正常位で周が愛生を襲う。
永遠にも感じられるほどの甘く強い快楽は、周が満足し、愛生の体力が枯れるまで続いた。
愛生が気を失いかける度、周の愛撫が彼を現実へと引き戻す。それはどこまでも甘い拷問だった。
終わらない享楽に愛生は今にも正気を失いそうだ。一方で、周の尽きない愛撫にどこか彼の不安を感じてもいた。
周が何かを怯えているような気がして、だか本気で拒むこともできなくて。愛生はただ周から与えられる刺激を受け入れる他なかったのだ。
やがて空が白むまで、二人の夜は続いた。
愛生の白い肌がほとんど全部周の噛み痕やキスマークに埋め尽くされる頃、ようやく愛撫から解放されたのだった。
呼吸を整えながらぴったりと身体をよりそわせている二人。朝の健全な光が薄いカーテンの向こうから室内に差し込んでいる。
それをぼんやりと眺めながら、愛生の頬を涙が伝う。周がそれをそっと舐めとる。動物みたいな慰め方に愛生はくすりと笑った。
「なぁ、愛生」
周がおでこをぶつけあわせながら、静かに問いかける。どこか緊張感を伴ったその問いかけに、愛生は無意識のうちに身体を強張らせる。
そのことに気が付いた周が愛生の身体をさするが、緊張は一向に解けない。それどころか、これから周が何を言い出すのかと恐れは深まるばかりだ。
愛生の予感はほとんど当たっていた。周の口が開いて、愛しい彼の声で決して答えたくない質問が繰り出されたのだから。
「――もしかして、全部思い出したのか?」
一瞬、愛生の呼吸は止まった。それから軽く息を吐いたら、じんわりと涙の気配がした。
愛生は涙で潤んだ瞳で周を見つめる。周はじっと愛生の答えを待っていた。誤魔化すのは許さない、そんな決意を彼から感じる。
ごくり、と愛生は生唾を飲み込んで口を開いた。嬌声で嗄れた言葉は、どこか寂寥感を漂わせている。
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