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1.主人公は寵愛姫の親友さん
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おぉ、恐ろしや。
女の嫉妬ほど洒落にならないことってある?
ここまで言えば、お気づきかもしれない。
真面目寵愛姫の、唯一無二の“親友”が、派手子。
なるほど、なるほど。
こうやって街中で絡まれることになるわけだ。
目の前に立っているお姉さま方は、その整えられた眉毛を釣り上げて、私に詰め寄る。
つい数分前、下校中だった私は、嫉妬に駆られた彼女たちに捕まって、この人気のない路地裏に連れてこられたのだった。
「ちょっと、さっきからなに黙って見てるのよ!」
あなた方の吊り上った眉毛です。
「そうよ、そうよ。何か言ったらどう?」
折角、整えた顔が大変な交通事故になっていますよ。
どん。
後ろの壁に押し付けられる。
おおこれがいわゆる壁ドンというやつですか。(違う)
「ほんと、いい根性してるよね」
「お姫様に取り入って、あの人たちに近づこうなんてね」
ふんっと言って鼻を鳴らすお姉さま方。
「でもね、いい加減にしなさいよ」
「お姫様と同じ高校だか何だか知らないけどね。いい気になっていると痛い目見るわよ」
ぐいと近づく彼女たちの顔。
お、お、これはキスフラグですか。
あらら、でも残念ね。
私はお姉さま方の後ろに見えた人影に指を向けた。
はてなを頭にくっつけた(何それ可愛い)お姉さま方が私の指先に視線を向ける。
するとそこには……。
黒閻総長の側近その一。
「いい加減にするんは、あんたらや」
その二。
「こちらとしても騒ぎはなるべく起こしたくないのでお引き取り願えますか?」
黒閻のナンバーツーとスリーのお二方がいらっしゃいました、とさ。
お姉さまたちはその赤く彩られたお口を間抜けにぱくぱくさせて、
「タ、タイシ様……に、ケイ様も」
なんて言っている。
おふう、“様”だって。怖いですわね、最近の熱狂的信者は。
金色にきらめく頭髪を掻き揚げて、関西弁の男タイシが凄む。
「今なら見逃したる。はよう行けや」
その気配に押されたか弱いお姉さまたちは、半べそになりながら二人の間を通り抜けた。
パタパタパタ。
可愛らしい女性の軽やかな足音が遠ざかっていく。
女の嫉妬ほど洒落にならないことってある?
ここまで言えば、お気づきかもしれない。
真面目寵愛姫の、唯一無二の“親友”が、派手子。
なるほど、なるほど。
こうやって街中で絡まれることになるわけだ。
目の前に立っているお姉さま方は、その整えられた眉毛を釣り上げて、私に詰め寄る。
つい数分前、下校中だった私は、嫉妬に駆られた彼女たちに捕まって、この人気のない路地裏に連れてこられたのだった。
「ちょっと、さっきからなに黙って見てるのよ!」
あなた方の吊り上った眉毛です。
「そうよ、そうよ。何か言ったらどう?」
折角、整えた顔が大変な交通事故になっていますよ。
どん。
後ろの壁に押し付けられる。
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「ほんと、いい根性してるよね」
「お姫様に取り入って、あの人たちに近づこうなんてね」
ふんっと言って鼻を鳴らすお姉さま方。
「でもね、いい加減にしなさいよ」
「お姫様と同じ高校だか何だか知らないけどね。いい気になっていると痛い目見るわよ」
ぐいと近づく彼女たちの顔。
お、お、これはキスフラグですか。
あらら、でも残念ね。
私はお姉さま方の後ろに見えた人影に指を向けた。
はてなを頭にくっつけた(何それ可愛い)お姉さま方が私の指先に視線を向ける。
するとそこには……。
黒閻総長の側近その一。
「いい加減にするんは、あんたらや」
その二。
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黒閻のナンバーツーとスリーのお二方がいらっしゃいました、とさ。
お姉さまたちはその赤く彩られたお口を間抜けにぱくぱくさせて、
「タ、タイシ様……に、ケイ様も」
なんて言っている。
おふう、“様”だって。怖いですわね、最近の熱狂的信者は。
金色にきらめく頭髪を掻き揚げて、関西弁の男タイシが凄む。
「今なら見逃したる。はよう行けや」
その気配に押されたか弱いお姉さまたちは、半べそになりながら二人の間を通り抜けた。
パタパタパタ。
可愛らしい女性の軽やかな足音が遠ざかっていく。
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