Excessive tears(28編の詩)

アポロ

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低迷ギミック(果)

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やたらでかいヘッドギア付きの貧乏な年下やった恋人が、同性愛と電磁波とたまごっちと万引きなどについて異様なほど好奇心をたぎらせていた時期があって、ぼくの方はと言うと「それ、それ」及び「一生のお願い」が口癖のそいつ、まどかに一度は刺し貫かれてしまう限界まで恨まれてみたいなどという歪んだ願望を抱くと同時に、何百万かに膨れた虎の子や趣味会解散の危機や「もっともっと破綻したいからもう働きたくなんかない」なんて固く冷めた類いのトラブル定食を持ち腐れ、ほとほと困り果てた末のカラカラ元気で何もかもを明日明後日へ持ち越すように連日連チャンわっしょいわっしょい夢見る気分、紙飛行機丼、太陽が沈み月が昇る前からずっこけるほど微糖の液体を飲みすぎたり有るかどうかもわからぬ心に残る舞台の小道具を信じすがり泣き笑いしたり、「親友発による偽エロ画像ぐらいもらってきたっていいでやんしょう」「それはテトリスのアプリやと言うてるのやから黙って騙されててくれれば何の問題もないと思う」「へええ、その際に失いました幸福ってもしかして有料でしたかねええ」そのような、美学、そのような、嫌味たらしい花束を、思い浮かんだ端からポンポポンとごあいさつしてしまう情けなさ切なさもスパイラル、常態のじゃら、チェーンの緩んだ自転車なんかに乗ってわざわざ家まで来てくれていたのに、いつも当然のごとく門限三十分前のギリギリまでパンツ一丁もしくはすっぱだかのあられもない格好でありえるように導いたり、突如として百八十秒以内に激しく面白くそれでいて切なげに昇天しながら漫才させてくれやそのヘッドギア付けたまんまでさ、なんて冗狂を言ったり、何でそんなにいっぱい醤油をかけるの! 子供みたい! と文句を垂れたり、共に壊れるまでともかく妥協しような的な、どこまでも、何としても笑い続けてゆくしかないパトスが満ち溢れていたわけであったの巻、それらを黄昏セットにしてまった後、神のうだらうだら、すると、でもな、本当にウブだった君、きっと所々のゾーンがわけわかめさんのはずなのに必死だったのであろうよ、万事よろしくニコニコリンと愛らしく好き好き言うておったけれど週一回ぐらいはひどく寂しそうな目をしていたものね、日曜日にはどう言ってたかな、「なあたまにはプリクラ撮りに行こうお金出すし、猫々のランドで万引きもしたい、後輩のサスティナちゃんは先輩のロナルド君に指輪を選んでもらったって言うてたもん、そんなんしてみたいの、あとね、クローバー広場で、ちゃんと手ぇをつないで歩くのも一生のお願い」なんて希望や勇気も垣間見せていた気がす、ううううあ、悪かった(エコー!)ぼくがご満足に過ごさせてさしあげられなかったのよ、受罰したい、ぼんやりさして、それ、それを秘匿したくて、こんなところまで来てしまった今なお肉体がテレビに生きる出川の熱い熱い熱い熱いって叫んでる状態を観ている。
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