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第2話 どうしたらいいんだろ?
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ダンジョン。
日本では正式名称を『地下特殊構造体』と呼称された。
それは前触れなく一年ほど前に世界各地に現れた。
不思議な事に大国であっても小国であっても国を名乗る地域に一つだけと言う、いかにも何らかの意思が働きかけたような発生の仕方であった。
発生場所は各国共通して首都である。
各国でダンジョンに対しての対応は様々であった。
だが取り敢えずは何処の国家も内部に侵入し、その内部に魔物と呼ばれる存在を確認した。
しかし第一層と呼ばれる場所に現れる一般名称スライムと呼ばれるゼリー状の魔物を倒しても日本のラノベの様なドロップが落ちたり、レベルアップが有ったりステータスが見えると言う現象は確認されなかった。
ただ襲われると溶解液と言われる物質により、衣服であろうが金属であろうが勿論、肉体も全て溶解される被害にあった。
倒す方法は、概ね予想された通りに内部に薄く透けて見えるコアと言う物質を破壊する事で、倒せることは解っている。
取り敢えず勝手にダンジョンの外に出て来ることは無かったので、多くの国では入り口を封鎖して被害にあう人間が出ない様にすると言う選択をした。
だが、一部の国家ではなんらかの謎があるとして軍を投入しスライムの撃退を続ける。
また別の国家ではスライムが何でも溶かすと言う性質を利用して、ごみ処理場として活用を始めたりもした。
国家によってそれぞれ対応が異なったが発生から百日目に次の段階へと至った。
第二層の存在が発見されたのだ。
どのダンジョンでも発見されたわけでは無い。
積極的に討伐活動を行っていた国のダンジョンのみに発見された。
ここまでの調査で討伐に積極的な国のデータとして一層では一日千体のスライムが出現する事が解っていた。
概ね十万匹の討伐で次の段階へと進めると言う事だろう。
そして、第二層では今までより若干耐久力の高いスライムと、ゴブリンと呼ばれる小鬼タイプの魔物が発見された。
耐久力の高いスライムが発見されたと言う事は、レベルもしくはステータスと言う概念があると言う事だ。
それから更に三か月が経過する頃になると、二層の敵を倒し続ければ若干ながら筋力や素早さ、記憶力等の項目に上昇の効果があるのでは? と言われるようになった。
ダンジョンで活動する兵士の身体能力が平均的に上昇していた為だ。
そしてダンジョン発生から二百日目を迎えた時に次の問題が発生した。
攻略を続けていた国家のダンジョンには三層目が確認された。
そして手を付けていなかった国家のダンジョンでは……
魔物があふれた。
ダンジョンの外部に溢れ出して来たのは、一層のスライムだけであったので、日本の場合は即時に自衛隊による掃討作戦が行われ事なきを得た。
だが、これにより放置が出来ない事は、決定事項になったので『特殊構造体攻略班』が新設され招集される事になった。
それと同時にダンジョン討伐に積極的に取り組む国では、三層のグレーウルフと呼ばれる魔物も確認される事になる。
三層では更に強力になったスライムとゴブリンも同じように現れる。
そして三層の敵を倒し続ける隊員たちの各種能力は、はっきりとダンジョンによる効果はあると言い切れるほどに身体能力及び知覚能力の上昇を感じ取られた。
発生から三百日が経過すると攻略最先国では四層のが出現し、この頃になるとアスリート団体を中心にして、ダンジョンの一般開放を望む声が上がって来た。
そしてその頃には、新たな事実も発見されていた。
人口の少ない小国では、一定数の魔物を狩る事で入り口が消失したのだ。
数か国で起こったダンジョン入り口の消失と言う状況は、色々な観点で検討されたが、凡そその国家の人口の千倍の魔物を狩れば消失するようだと言われるようになった。
この数は大国程に絶望的な数字となる。
インドや中国と言った公称十億人を超える国家では、兆の桁に突入するからだ。
各国では、民間人の自己責任での探索を許可する事で、税金の投入となる軍や警察組織の負担を軽くする事に取り組み、実行に移した。
◇◆◇◆
そう言った流れの中で俺、北原進曹長は陸上自衛隊レンジャー部隊から自ら希望して特殊構造体攻略班への転属を希望し、その願いは聞き入れられたのだが初めての実践投入に置いて不幸な事故に巻き込まれたのだった。
まぁ、ウルフに襲われていた女性を助ける事が出来たのであれば、それも又人生だったと諦めもつく……
俺は目が醒めるとクッション生地で出来たキャットハウスの中に入れられていた。
おそらく穂南が連れてきてくれたのだろう。
このキャットハウスは、俺自身がTBを拾った日にディスカウントショップのペットコーナーに行って買って来たんだけどな。
こうやって自分自身が寝る事になるなんて思っても無かったが中々寝心地は良い。
ナイスジョブ俺!
まだ俺の葬儀で集まった連中が何人か残っていた。
受付を手伝ってくれていた同じ攻略班の連中だ。
話し声が聞こえるので聞き耳を立てた。
「しかし北原も運が悪かったな。正義感が強いのは凄いとは思うんだけどな……今日、北原が助けたと思っていたはずの人も来てたけど逆に可哀そうだよな」
俺はその言葉を聞き「えっ? どう言う事だ?」と思いよく聞こえる様に位置を近くに移動した。
「ああ麻宮さんだろ? 民間探索者ではほぼNO1の剣道女子の三年連続日本一で居合斬りでも達人だもんな。北原が手を出さなければ何事も無く切り伏せられたグレーウルフだけど、あの事件のせいでマスコミからもコメントとか求められまくって実際一番の被害者かも知れないな……」
なんてこったよ……
俺って必要のない横槍であっちこっちに迷惑掛け捲って死んだのかよ……
俺……
どうしたらいいんだよ……
日本では正式名称を『地下特殊構造体』と呼称された。
それは前触れなく一年ほど前に世界各地に現れた。
不思議な事に大国であっても小国であっても国を名乗る地域に一つだけと言う、いかにも何らかの意思が働きかけたような発生の仕方であった。
発生場所は各国共通して首都である。
各国でダンジョンに対しての対応は様々であった。
だが取り敢えずは何処の国家も内部に侵入し、その内部に魔物と呼ばれる存在を確認した。
しかし第一層と呼ばれる場所に現れる一般名称スライムと呼ばれるゼリー状の魔物を倒しても日本のラノベの様なドロップが落ちたり、レベルアップが有ったりステータスが見えると言う現象は確認されなかった。
ただ襲われると溶解液と言われる物質により、衣服であろうが金属であろうが勿論、肉体も全て溶解される被害にあった。
倒す方法は、概ね予想された通りに内部に薄く透けて見えるコアと言う物質を破壊する事で、倒せることは解っている。
取り敢えず勝手にダンジョンの外に出て来ることは無かったので、多くの国では入り口を封鎖して被害にあう人間が出ない様にすると言う選択をした。
だが、一部の国家ではなんらかの謎があるとして軍を投入しスライムの撃退を続ける。
また別の国家ではスライムが何でも溶かすと言う性質を利用して、ごみ処理場として活用を始めたりもした。
国家によってそれぞれ対応が異なったが発生から百日目に次の段階へと至った。
第二層の存在が発見されたのだ。
どのダンジョンでも発見されたわけでは無い。
積極的に討伐活動を行っていた国のダンジョンのみに発見された。
ここまでの調査で討伐に積極的な国のデータとして一層では一日千体のスライムが出現する事が解っていた。
概ね十万匹の討伐で次の段階へと進めると言う事だろう。
そして、第二層では今までより若干耐久力の高いスライムと、ゴブリンと呼ばれる小鬼タイプの魔物が発見された。
耐久力の高いスライムが発見されたと言う事は、レベルもしくはステータスと言う概念があると言う事だ。
それから更に三か月が経過する頃になると、二層の敵を倒し続ければ若干ながら筋力や素早さ、記憶力等の項目に上昇の効果があるのでは? と言われるようになった。
ダンジョンで活動する兵士の身体能力が平均的に上昇していた為だ。
そしてダンジョン発生から二百日目を迎えた時に次の問題が発生した。
攻略を続けていた国家のダンジョンには三層目が確認された。
そして手を付けていなかった国家のダンジョンでは……
魔物があふれた。
ダンジョンの外部に溢れ出して来たのは、一層のスライムだけであったので、日本の場合は即時に自衛隊による掃討作戦が行われ事なきを得た。
だが、これにより放置が出来ない事は、決定事項になったので『特殊構造体攻略班』が新設され招集される事になった。
それと同時にダンジョン討伐に積極的に取り組む国では、三層のグレーウルフと呼ばれる魔物も確認される事になる。
三層では更に強力になったスライムとゴブリンも同じように現れる。
そして三層の敵を倒し続ける隊員たちの各種能力は、はっきりとダンジョンによる効果はあると言い切れるほどに身体能力及び知覚能力の上昇を感じ取られた。
発生から三百日が経過すると攻略最先国では四層のが出現し、この頃になるとアスリート団体を中心にして、ダンジョンの一般開放を望む声が上がって来た。
そしてその頃には、新たな事実も発見されていた。
人口の少ない小国では、一定数の魔物を狩る事で入り口が消失したのだ。
数か国で起こったダンジョン入り口の消失と言う状況は、色々な観点で検討されたが、凡そその国家の人口の千倍の魔物を狩れば消失するようだと言われるようになった。
この数は大国程に絶望的な数字となる。
インドや中国と言った公称十億人を超える国家では、兆の桁に突入するからだ。
各国では、民間人の自己責任での探索を許可する事で、税金の投入となる軍や警察組織の負担を軽くする事に取り組み、実行に移した。
◇◆◇◆
そう言った流れの中で俺、北原進曹長は陸上自衛隊レンジャー部隊から自ら希望して特殊構造体攻略班への転属を希望し、その願いは聞き入れられたのだが初めての実践投入に置いて不幸な事故に巻き込まれたのだった。
まぁ、ウルフに襲われていた女性を助ける事が出来たのであれば、それも又人生だったと諦めもつく……
俺は目が醒めるとクッション生地で出来たキャットハウスの中に入れられていた。
おそらく穂南が連れてきてくれたのだろう。
このキャットハウスは、俺自身がTBを拾った日にディスカウントショップのペットコーナーに行って買って来たんだけどな。
こうやって自分自身が寝る事になるなんて思っても無かったが中々寝心地は良い。
ナイスジョブ俺!
まだ俺の葬儀で集まった連中が何人か残っていた。
受付を手伝ってくれていた同じ攻略班の連中だ。
話し声が聞こえるので聞き耳を立てた。
「しかし北原も運が悪かったな。正義感が強いのは凄いとは思うんだけどな……今日、北原が助けたと思っていたはずの人も来てたけど逆に可哀そうだよな」
俺はその言葉を聞き「えっ? どう言う事だ?」と思いよく聞こえる様に位置を近くに移動した。
「ああ麻宮さんだろ? 民間探索者ではほぼNO1の剣道女子の三年連続日本一で居合斬りでも達人だもんな。北原が手を出さなければ何事も無く切り伏せられたグレーウルフだけど、あの事件のせいでマスコミからもコメントとか求められまくって実際一番の被害者かも知れないな……」
なんてこったよ……
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俺……
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