1 / 1
第1話・前田ダンジョンハウス
しおりを挟む
捨てドラゴンを拾った。捨てると拾う、字が似ている。どうでもいい。トカゲだとおもっていたが、ドラゴンだった。だから、最初の「捨てドラゴンを拾った」というのは後付けで、「捨てトカゲを拾ったら、ドラゴンだった」と言う方が正しいだろう。メタ的に言うなら、なんだよラノベかよ、なんて唾吐かれそうだが、ラノベの何が悪い。世の中動かしてるのは、ラノベだぞ!と言うと言いすぎだとドラゴンはよく叱ってくる。
ドラゴンで言うと25歳、人間で言うと23歳。あんまり変わらないじゃねーか、とツッコみを入れたが、獣医がそうなの、と頑なに年齢一本でまとめてくれないから、感覚的にややこしい。ちなみに、ふつう人間で言うとの方が年齢上じゃないのか?
猫なら7歳だけど、人間だと40歳なの、ぐらいじゃないと、人間換算年齢の意味ないだろ、と。ここでツッコんだら、獣医の思うつぼだから、へぇーそうなんだー、コイツ年下なんだぁ、と乗って置く。ノリツッコミはしない。
前田牛白、「まえだうしろ」、冗談みたいな名前だ。少なくとも親は遊んでいる。市役所が止めるべきだとも思う。前田龍蒼、なんだよドラゴンの方がなんかカッコいいじゃねぇか。役者か、国の宝か。ヨコハマかっつーの。
母親のもどり曰く、牛+白(動物+色)だろと。龍+青も(動物+色)だろと。いやいや、龍・ドラゴンは動物じゃねぇだろ。架空の生物、生物ってことは?動物、じゃねぇ。動物の定義がわからん。
【動物】
動物とは、多細胞で、真核細胞からなり、基本的に自ら栄養を作れず(従属栄養)、運動性をもち、発生の初期に胚葉を形成する生物である。
父親のすすむが生物学者だから念のため聞いたら、
「龍蒼は動物だよ」と言い切った。いや、そこは、家族だよ、じゃないの。もどりもキャッキャ笑ってたから、龍蒼が「コイツラ、似タモノ同士ダネ」と言った。こいつ等って言い方も気になるが、似た者同士なんて言葉まで覚えてやがる。
もうひとつ、俺の牛白の白に比べて、龍蒼の蒼は百歩譲って、「青」なんじゃないのか。なんでアイツだけそんなにカッコいいんだよ。
そう言ったら、「価値観ノモンダイ」と言い放った。ドラゴンに価値観なんて言われたら、人間同士戦争しているの馬鹿らしくなるぞ、と叫びたくなる。
このドラゴン、龍蒼は思ったよりもおおきくはなく、全長2メートル程度、体重いや重量は105キロ。まぁそんなにデカくもない、ドラゴンとしては。他のドラゴンを知らないが。で、龍蒼は手癖が悪いのが問題で、キラキラ光るものをつい持ち帰ってくる。これはドラゴンの特性というか性質、クセ、性、なんでもいいや、とにかくキラキラを集めてくる。宝石や金をしこたま押し入れに溜め込んでいるのを発見したとき、すすむともどりは足のつかない換金方法をずっと調べていたし、龍蒼は褒められていると勘違いして、そのあとも集め続けた。
さすがに、闇バイトでは説明がつかない窃盗ぶりなので、すすむがもうそろそろやめなさい、と龍蒼に説いた。もっと早く倫理や道徳を教えるべきだと思うが。
宝石や金を集めなくなった代わりに、龍蒼はやたらめったらと、どこそこの「姫」をさらってくる。ウッドバルト王国・リム王国・オーギュスター公国、ガダルニア王国大陸の主要4国の姫君をさらってくるのだ。
そのあと、我が家はちょっとした戦場になる。その前に我が家の説明をしておかないといけない。
千葉の行徳に構える二階建ての一軒家。1階は駐車場スペースが屋内に食い込む形で、8畳間が2つと狭い和室。この和室で両親は寝起きしている。2階に、俺の部屋と龍蒼の部屋の相部屋で10畳間。隣に16畳間の本来の両親の寝室に、各国の姫たちが寝起きしている。適宜、おかえりいただくべく、探索に来る勇者たちにも友好的に接していたわけだが、リム王国のアシュフォード姫がなかなかおかえりいただけない。
というのも、もどりの食事が舌に合うようで、特に和食を好む。もどりはマクロビオティックに傾倒しているのもあり、野菜の蒸し煮を得意としている。これがまた、俺が言うのもなんだが、うまい。無水鍋の底に層のように刻んだ野菜を並べる。芽が出る野菜は下に、根を張る野菜は上に並べる。そうすれば、重ねた野菜同士は煮ると、芽、根の生える方向に向かって美味しさを伸ばすというのだ。
この受け売りの説明をもどりがアシュフォード姫にするのを何度も目にしている。
龍蒼はさらってきたのにも関わらず、無計画すぎるため、身代金を要求するわけでもなく、取り返しに来た勇者と積極的に戦うわけでもない。ただ、さらってくるのが目的なのだ。手段と目的が入れ替わるってのは、我が家の専売特許と言うべきか。
最近、勇者と称して盗賊が侵入してくることが増えた。ドロボウだ。こんな庶民の家、(ではないか、ドラゴンとさらわれた姫がいる家なのだから)にこの手合いの賊が狙いをつけるのは、宝石と金が目当てなのだ。
換金できないまま、かといって、自首して返すわけにもいかないまま、隠し持っている。よりによって、すすむがホームセンターで材料一式買ってきて、DIYで宝箱もどきをつくった。一つも換金できないのに、材料代だけで2万円近くかかってしまった。材料がチープな合板なので、塗装に時間とお金をかけたそうだ。どうでもいい。錠前を宝箱に埋め込んで、鍵は龍蒼に飲み込ませた。もどりが。夕飯に混ぜておいたらしい。龍蒼もなんでも丸飲みで、歯は噛み砕く用ではないらしい。
宝箱の鍵は? と盗賊たちに詰め寄られたある夜、龍蒼の腹をみんなで指さした。龍蒼は、服を着たり直立二足歩行をしたりしない。
言葉を話すことができる、大きなトカゲみたいなもんだ。だから、指さした方向を見ると盗賊たちは、スゴスゴと入って来た場所から帰る。最初の頃は窓を割って侵入してくる輩もいたが、もどりがキッチリ弁償させていた。
盗賊の侵入被害も落ち着いた頃、今度はアシュフォード姫奪還のための、勇者隊というのが結成されたらしく、東西南北から萬子、索子、筒子に白撥中、に至るまで、どこからでも勇者隊がやってきた。報奨金は、我が家の宝箱というから、すすむは激怒した。
「あの宝箱、作るのにいくらかかったと思ってんだ。2万円と土日だぞと。塗装も入れたら、土日が4回ほどだ」と。
「じゃぁ、中の宝石と金をあげればいいじゃないか。アシュフォード姫ものしをつけて返せば、いいだろ」と俺は言った。
毎週土曜日、朝の7時から勇者隊がやってくる。ご丁寧に、勇者隊で示し合わせたように、バッティングなしでやってくる。ただ一日2回、3回ともなると、笑ってもいられず、それに土曜日が毎週潰れるとあっては、完全週休二日制でないダークグレーの会社員であるすすむからすると、徐々に腹立たしいと言うようになった。徐々じゃなくて、最初から腹立たしくて正解だと思うのだが。
――というわけで、宝箱に入りきらなかったヘソクリをもどりが取り出して、家を大々的にリフォームした。
建物の大きさは変わらないのだし、取り壊しての建て替えは、龍蒼とアシュフォード姫が人目について困る。ということで、リフォーム、それも、3階、4階建てにするんじゃなくて、地下に部屋を作り始めた。
「それ、ダンジョンだろ?」ともどりに詰め寄ったが、そうかなぁと惚ける。すすむに至っては、ここに隠し部屋を作って、ここがループするようにして、落とし穴はここでと、ダンジョン職人たちへの指示に余念がない。
宝箱を壊して、宝石と金を渡す→宝箱を壊したくない(すすむ)
龍蒼の腹から鍵を取り出して、宝箱を開錠して、宝石と金を渡す→手術が怖いからイヤ(龍蒼)
アシュフォード姫だけでも返す→ここにもっと住みたい、和食をもっと食べたい(アシュフォード姫)
龍蒼を自首させる→我が子のように育てて来たのにそれはあり得ない(もどり)※我が子のように育ててきたなら、悪事を働いたら自首させるのが親だろうが、とも思うが。
ダンジョンを作って、勇者たちを迎え撃つ→おもしろそうだから賛成(すすむ・もどり・龍蒼・アシュフォード姫)
すっかりアシュフォード姫の発言権が認められているというか、娘のポジション取りができている。俺より家族に馴染んでいる。
アシュフォード姫は名前はいかにもだが、容姿は極めて和風だ。黒髪に、切れ長の一重、背が高く見えるのは、王女としての気品。姿勢がいいのだ。肌の手入れは行き届いていて、専用の化粧セットは、リム王国の侍女のお世話係から半月ごとに届く。届く? 届くなら居場所思いっきりバレてるってことよね。
バレてるから、どんどこ勇者隊がやってくるってわけでもあるのだが。
ダンジョン職人なんて職業があったのかと言う驚き。それはすなわち、この労働者不足の世の中で、就労人口が減りつつある我が国で、外国人労働者に頼らないといけない中で、こんな技量と人員が集められるって「なに?」 というものだ。わずか2カ月ほどで、地階10Fのダンジョンが完成した。入り組んだ迷路であり、俺たちも内見で工務店の案内で地階10Fまでたどり着くのに、1時間はかかった。もどりは、各階にトイレをつけておいてよかったわ、と自分のアイデアが採用されたことに気をよくしていた。
この世で一番スゴイのは職人だな、と夕飯を食べながら、すすむが我が事のように言った。ゴキゲンだった。
ドラゴンで言うと25歳、人間で言うと23歳。あんまり変わらないじゃねーか、とツッコみを入れたが、獣医がそうなの、と頑なに年齢一本でまとめてくれないから、感覚的にややこしい。ちなみに、ふつう人間で言うとの方が年齢上じゃないのか?
猫なら7歳だけど、人間だと40歳なの、ぐらいじゃないと、人間換算年齢の意味ないだろ、と。ここでツッコんだら、獣医の思うつぼだから、へぇーそうなんだー、コイツ年下なんだぁ、と乗って置く。ノリツッコミはしない。
前田牛白、「まえだうしろ」、冗談みたいな名前だ。少なくとも親は遊んでいる。市役所が止めるべきだとも思う。前田龍蒼、なんだよドラゴンの方がなんかカッコいいじゃねぇか。役者か、国の宝か。ヨコハマかっつーの。
母親のもどり曰く、牛+白(動物+色)だろと。龍+青も(動物+色)だろと。いやいや、龍・ドラゴンは動物じゃねぇだろ。架空の生物、生物ってことは?動物、じゃねぇ。動物の定義がわからん。
【動物】
動物とは、多細胞で、真核細胞からなり、基本的に自ら栄養を作れず(従属栄養)、運動性をもち、発生の初期に胚葉を形成する生物である。
父親のすすむが生物学者だから念のため聞いたら、
「龍蒼は動物だよ」と言い切った。いや、そこは、家族だよ、じゃないの。もどりもキャッキャ笑ってたから、龍蒼が「コイツラ、似タモノ同士ダネ」と言った。こいつ等って言い方も気になるが、似た者同士なんて言葉まで覚えてやがる。
もうひとつ、俺の牛白の白に比べて、龍蒼の蒼は百歩譲って、「青」なんじゃないのか。なんでアイツだけそんなにカッコいいんだよ。
そう言ったら、「価値観ノモンダイ」と言い放った。ドラゴンに価値観なんて言われたら、人間同士戦争しているの馬鹿らしくなるぞ、と叫びたくなる。
このドラゴン、龍蒼は思ったよりもおおきくはなく、全長2メートル程度、体重いや重量は105キロ。まぁそんなにデカくもない、ドラゴンとしては。他のドラゴンを知らないが。で、龍蒼は手癖が悪いのが問題で、キラキラ光るものをつい持ち帰ってくる。これはドラゴンの特性というか性質、クセ、性、なんでもいいや、とにかくキラキラを集めてくる。宝石や金をしこたま押し入れに溜め込んでいるのを発見したとき、すすむともどりは足のつかない換金方法をずっと調べていたし、龍蒼は褒められていると勘違いして、そのあとも集め続けた。
さすがに、闇バイトでは説明がつかない窃盗ぶりなので、すすむがもうそろそろやめなさい、と龍蒼に説いた。もっと早く倫理や道徳を教えるべきだと思うが。
宝石や金を集めなくなった代わりに、龍蒼はやたらめったらと、どこそこの「姫」をさらってくる。ウッドバルト王国・リム王国・オーギュスター公国、ガダルニア王国大陸の主要4国の姫君をさらってくるのだ。
そのあと、我が家はちょっとした戦場になる。その前に我が家の説明をしておかないといけない。
千葉の行徳に構える二階建ての一軒家。1階は駐車場スペースが屋内に食い込む形で、8畳間が2つと狭い和室。この和室で両親は寝起きしている。2階に、俺の部屋と龍蒼の部屋の相部屋で10畳間。隣に16畳間の本来の両親の寝室に、各国の姫たちが寝起きしている。適宜、おかえりいただくべく、探索に来る勇者たちにも友好的に接していたわけだが、リム王国のアシュフォード姫がなかなかおかえりいただけない。
というのも、もどりの食事が舌に合うようで、特に和食を好む。もどりはマクロビオティックに傾倒しているのもあり、野菜の蒸し煮を得意としている。これがまた、俺が言うのもなんだが、うまい。無水鍋の底に層のように刻んだ野菜を並べる。芽が出る野菜は下に、根を張る野菜は上に並べる。そうすれば、重ねた野菜同士は煮ると、芽、根の生える方向に向かって美味しさを伸ばすというのだ。
この受け売りの説明をもどりがアシュフォード姫にするのを何度も目にしている。
龍蒼はさらってきたのにも関わらず、無計画すぎるため、身代金を要求するわけでもなく、取り返しに来た勇者と積極的に戦うわけでもない。ただ、さらってくるのが目的なのだ。手段と目的が入れ替わるってのは、我が家の専売特許と言うべきか。
最近、勇者と称して盗賊が侵入してくることが増えた。ドロボウだ。こんな庶民の家、(ではないか、ドラゴンとさらわれた姫がいる家なのだから)にこの手合いの賊が狙いをつけるのは、宝石と金が目当てなのだ。
換金できないまま、かといって、自首して返すわけにもいかないまま、隠し持っている。よりによって、すすむがホームセンターで材料一式買ってきて、DIYで宝箱もどきをつくった。一つも換金できないのに、材料代だけで2万円近くかかってしまった。材料がチープな合板なので、塗装に時間とお金をかけたそうだ。どうでもいい。錠前を宝箱に埋め込んで、鍵は龍蒼に飲み込ませた。もどりが。夕飯に混ぜておいたらしい。龍蒼もなんでも丸飲みで、歯は噛み砕く用ではないらしい。
宝箱の鍵は? と盗賊たちに詰め寄られたある夜、龍蒼の腹をみんなで指さした。龍蒼は、服を着たり直立二足歩行をしたりしない。
言葉を話すことができる、大きなトカゲみたいなもんだ。だから、指さした方向を見ると盗賊たちは、スゴスゴと入って来た場所から帰る。最初の頃は窓を割って侵入してくる輩もいたが、もどりがキッチリ弁償させていた。
盗賊の侵入被害も落ち着いた頃、今度はアシュフォード姫奪還のための、勇者隊というのが結成されたらしく、東西南北から萬子、索子、筒子に白撥中、に至るまで、どこからでも勇者隊がやってきた。報奨金は、我が家の宝箱というから、すすむは激怒した。
「あの宝箱、作るのにいくらかかったと思ってんだ。2万円と土日だぞと。塗装も入れたら、土日が4回ほどだ」と。
「じゃぁ、中の宝石と金をあげればいいじゃないか。アシュフォード姫ものしをつけて返せば、いいだろ」と俺は言った。
毎週土曜日、朝の7時から勇者隊がやってくる。ご丁寧に、勇者隊で示し合わせたように、バッティングなしでやってくる。ただ一日2回、3回ともなると、笑ってもいられず、それに土曜日が毎週潰れるとあっては、完全週休二日制でないダークグレーの会社員であるすすむからすると、徐々に腹立たしいと言うようになった。徐々じゃなくて、最初から腹立たしくて正解だと思うのだが。
――というわけで、宝箱に入りきらなかったヘソクリをもどりが取り出して、家を大々的にリフォームした。
建物の大きさは変わらないのだし、取り壊しての建て替えは、龍蒼とアシュフォード姫が人目について困る。ということで、リフォーム、それも、3階、4階建てにするんじゃなくて、地下に部屋を作り始めた。
「それ、ダンジョンだろ?」ともどりに詰め寄ったが、そうかなぁと惚ける。すすむに至っては、ここに隠し部屋を作って、ここがループするようにして、落とし穴はここでと、ダンジョン職人たちへの指示に余念がない。
宝箱を壊して、宝石と金を渡す→宝箱を壊したくない(すすむ)
龍蒼の腹から鍵を取り出して、宝箱を開錠して、宝石と金を渡す→手術が怖いからイヤ(龍蒼)
アシュフォード姫だけでも返す→ここにもっと住みたい、和食をもっと食べたい(アシュフォード姫)
龍蒼を自首させる→我が子のように育てて来たのにそれはあり得ない(もどり)※我が子のように育ててきたなら、悪事を働いたら自首させるのが親だろうが、とも思うが。
ダンジョンを作って、勇者たちを迎え撃つ→おもしろそうだから賛成(すすむ・もどり・龍蒼・アシュフォード姫)
すっかりアシュフォード姫の発言権が認められているというか、娘のポジション取りができている。俺より家族に馴染んでいる。
アシュフォード姫は名前はいかにもだが、容姿は極めて和風だ。黒髪に、切れ長の一重、背が高く見えるのは、王女としての気品。姿勢がいいのだ。肌の手入れは行き届いていて、専用の化粧セットは、リム王国の侍女のお世話係から半月ごとに届く。届く? 届くなら居場所思いっきりバレてるってことよね。
バレてるから、どんどこ勇者隊がやってくるってわけでもあるのだが。
ダンジョン職人なんて職業があったのかと言う驚き。それはすなわち、この労働者不足の世の中で、就労人口が減りつつある我が国で、外国人労働者に頼らないといけない中で、こんな技量と人員が集められるって「なに?」 というものだ。わずか2カ月ほどで、地階10Fのダンジョンが完成した。入り組んだ迷路であり、俺たちも内見で工務店の案内で地階10Fまでたどり着くのに、1時間はかかった。もどりは、各階にトイレをつけておいてよかったわ、と自分のアイデアが採用されたことに気をよくしていた。
この世で一番スゴイのは職人だな、と夕飯を食べながら、すすむが我が事のように言った。ゴキゲンだった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる