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腰が痛い理由が、南波斗のおかげで判明した。
確かに昨日、腰を沢山使った。
そのことを一瞬で思い出したルメアは、ドスッと南波斗の腹を殴った。
「ぐはっ…………」
「わ、笑うなっ!」
殴られた腹を抑えながらも、まだ笑っている南波斗を睨みつける。
「ごめん、ごめんっ……! かわいくて……」
目に涙が溜まるほど笑うか、と心の中で思う。
服の袖で涙を拭った南波斗は、ルメアの頭をポンポンと優しく撫でる。
「な、なんだ?」
恥ずかしいのか、ルメアは手で顔を隠す。
「ごめんね、昨日は……」
「……ぁ、いや……」
しゅん、と肩を落として謝ってきた南波斗の行動に、ふいを突かれたルメアは、混乱する。
「別に、大丈夫……だが……」
別に、怒っている訳ではない。
ただ起きたら、隣に南波斗はいないし、腰が猛烈に痛いし。
初めて感じることばかりで、少しだけ。
そう、少しだけ。
——怖かったんだよ……
「……そう?」
ふっと顔を上げた南波斗の顔は、意地の悪い笑みが浮かんでいた。
その言葉が来ることが分かっていたかのような、顔だった。
「き、貴様……っ」
目の前の男の考えが分かったルメアは、さっきより更に顔を赤くさせた。
「かーわいい……っ!!」
ガバッ、と南波斗はルメアに抱きついた。
「お前っ……!」
腰が悲鳴を上げている状態だから、飛びついてきた南波斗を、支える事が出来なかった。
だから、そのまま後ろにあるベッドに倒れ込む形になってしまった。
「うわっ……」
ルメアの上に覆い被さるように倒れ込んだ南波斗は、彼の顔を横に両手を置いた。
「っ……どいてくれ」
「ん? 何って?」
わざと聞こえないふりをかます南波斗に、イラッとしたルメアだった。
「……治るんだろうな?」
「当たり前でしょ? 治るから、大丈夫」
「………じゃあ、別にいいや」
ふいっ、と南波斗から視線を外す。
「ルメア」
名前を呼ばれて、また視線を合わせる。
「なんだ?」
「質問していい?」
質問されるのは嫌いじゃない。
こくん、と頷くと、南波斗はルメアの上から退いた。
「そういえばさ」
ベッドに腰掛け、ルメアの手を握る南波斗。
「ルメアって何歳なの?」
どんな難しい質問が来るのだろうと、少し身構えていたが完全に見当違いで、一気に肩の力が抜けた。
「え? 歳?」
「うん」
よくよく考えればそういったことは、聞いたことがなかった。
「二十六……」
ルメアの歳を聞いて、南波斗は顎に手を置いてブツブツと呟く。
「……なんだ、この質問……」
「俺、二十三歳なんだ」
南波斗が聞いてくる質問の意図が分からず、首を捻っていると、急に南波斗がぶち込んできた。
「に、二十三!?」
ルメアより三つも年下なことに、信じられなかった。
「は? 年下なのか、お前!!?」
「うん。やっぱり年上かー」
——と、言うことは……年下の男に抱かれたのか!?
不覚だ、と声を漏らすルメア。
「言ってくれれば良かったのに……」
「たとえ言っても、ルメアはリード出来ねぇだろ?」
まぁ、確かに。
正確だ。本当に、ああいう『夜の営み』関連の物は、知識にない。
仕事や私生活が忙しくて、そういった物に興味が湧かなかった。
「いいじゃん。年下攻め、とか」
語尾にハートでも付くんじゃないかってくらいの勢いで、南波斗は言葉を紡ぐ。
「憧れない?」
「よく分からねぇよ……」
『憧れない?』と聞かれても、ルメアにはよく分からない。
「まぁ……年下……なんだな、うん」
「年上が受け、とか……燃えるし」
「燃えるなっ! バカかっ!!」
聞き逃すことはせず、ルメアは的確にツッコみを入れる。
「まあまあ。歳は、正直どうでもいいんだ」
「は?」
じゃあ何が一番聞きたいんだ、と思ったルメア。
すると、南波斗は真剣な顔付きになって、ルメアを見つめた。
「っ……?」
「ルメアのことが知りたい」
「…………いいぞ」
断る理由もない。
だから、ルメアは頷いてちゃんと質問に応えてやろうと思った。
「いいのか?」
「当たり前だろう……。ダメな理由があるか?」
そう言うと、南波斗はクスクス笑って「それもそうだな」と言った。
「さて」
話を切り替えるように、ルメアが喋る。
「何から話そうか……」
ルメアの事が知りたい。
そう言ってくれて嬉しいが、全部を話すことが多すぎて、分からなくなる。
でも、順を追って説明でもしていこう、と思った。
——そして、思い出していくように、ルメアは語り出した。
確かに昨日、腰を沢山使った。
そのことを一瞬で思い出したルメアは、ドスッと南波斗の腹を殴った。
「ぐはっ…………」
「わ、笑うなっ!」
殴られた腹を抑えながらも、まだ笑っている南波斗を睨みつける。
「ごめん、ごめんっ……! かわいくて……」
目に涙が溜まるほど笑うか、と心の中で思う。
服の袖で涙を拭った南波斗は、ルメアの頭をポンポンと優しく撫でる。
「な、なんだ?」
恥ずかしいのか、ルメアは手で顔を隠す。
「ごめんね、昨日は……」
「……ぁ、いや……」
しゅん、と肩を落として謝ってきた南波斗の行動に、ふいを突かれたルメアは、混乱する。
「別に、大丈夫……だが……」
別に、怒っている訳ではない。
ただ起きたら、隣に南波斗はいないし、腰が猛烈に痛いし。
初めて感じることばかりで、少しだけ。
そう、少しだけ。
——怖かったんだよ……
「……そう?」
ふっと顔を上げた南波斗の顔は、意地の悪い笑みが浮かんでいた。
その言葉が来ることが分かっていたかのような、顔だった。
「き、貴様……っ」
目の前の男の考えが分かったルメアは、さっきより更に顔を赤くさせた。
「かーわいい……っ!!」
ガバッ、と南波斗はルメアに抱きついた。
「お前っ……!」
腰が悲鳴を上げている状態だから、飛びついてきた南波斗を、支える事が出来なかった。
だから、そのまま後ろにあるベッドに倒れ込む形になってしまった。
「うわっ……」
ルメアの上に覆い被さるように倒れ込んだ南波斗は、彼の顔を横に両手を置いた。
「っ……どいてくれ」
「ん? 何って?」
わざと聞こえないふりをかます南波斗に、イラッとしたルメアだった。
「……治るんだろうな?」
「当たり前でしょ? 治るから、大丈夫」
「………じゃあ、別にいいや」
ふいっ、と南波斗から視線を外す。
「ルメア」
名前を呼ばれて、また視線を合わせる。
「なんだ?」
「質問していい?」
質問されるのは嫌いじゃない。
こくん、と頷くと、南波斗はルメアの上から退いた。
「そういえばさ」
ベッドに腰掛け、ルメアの手を握る南波斗。
「ルメアって何歳なの?」
どんな難しい質問が来るのだろうと、少し身構えていたが完全に見当違いで、一気に肩の力が抜けた。
「え? 歳?」
「うん」
よくよく考えればそういったことは、聞いたことがなかった。
「二十六……」
ルメアの歳を聞いて、南波斗は顎に手を置いてブツブツと呟く。
「……なんだ、この質問……」
「俺、二十三歳なんだ」
南波斗が聞いてくる質問の意図が分からず、首を捻っていると、急に南波斗がぶち込んできた。
「に、二十三!?」
ルメアより三つも年下なことに、信じられなかった。
「は? 年下なのか、お前!!?」
「うん。やっぱり年上かー」
——と、言うことは……年下の男に抱かれたのか!?
不覚だ、と声を漏らすルメア。
「言ってくれれば良かったのに……」
「たとえ言っても、ルメアはリード出来ねぇだろ?」
まぁ、確かに。
正確だ。本当に、ああいう『夜の営み』関連の物は、知識にない。
仕事や私生活が忙しくて、そういった物に興味が湧かなかった。
「いいじゃん。年下攻め、とか」
語尾にハートでも付くんじゃないかってくらいの勢いで、南波斗は言葉を紡ぐ。
「憧れない?」
「よく分からねぇよ……」
『憧れない?』と聞かれても、ルメアにはよく分からない。
「まぁ……年下……なんだな、うん」
「年上が受け、とか……燃えるし」
「燃えるなっ! バカかっ!!」
聞き逃すことはせず、ルメアは的確にツッコみを入れる。
「まあまあ。歳は、正直どうでもいいんだ」
「は?」
じゃあ何が一番聞きたいんだ、と思ったルメア。
すると、南波斗は真剣な顔付きになって、ルメアを見つめた。
「っ……?」
「ルメアのことが知りたい」
「…………いいぞ」
断る理由もない。
だから、ルメアは頷いてちゃんと質問に応えてやろうと思った。
「いいのか?」
「当たり前だろう……。ダメな理由があるか?」
そう言うと、南波斗はクスクス笑って「それもそうだな」と言った。
「さて」
話を切り替えるように、ルメアが喋る。
「何から話そうか……」
ルメアの事が知りたい。
そう言ってくれて嬉しいが、全部を話すことが多すぎて、分からなくなる。
でも、順を追って説明でもしていこう、と思った。
——そして、思い出していくように、ルメアは語り出した。
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