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第1章 森の子ネコーお船へ行く
第1話 森の子ネコー
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ネコー、という生き物がいる。
見た目は猫そっくりだが、猫ではない。
猫よりは大きく、人間よりは小さい。
猫のように四つん這いで歩くのではなく、人間のように二本の後ろ脚で立って歩く。
魔法に長けた生き物で、魔法の力を用いて、人間のように話すことが出来る。
太古の魔法使いが、可愛さと利便性を追い求めた末に生み出した究極の魔法生物である――――という説があるが、真偽のほどは定かではない。
自由気ままなネコーたちは、世界中、至る所に住み着いている。
人間がいるところには、もれなくネコーが紛れ込んでおり、人間が住めないような場所にも、ネコーたちは魔法の力を用いることで問題なく暮らすことが出来た。
人間の街に住居を構える者もいれば、人間が住める場所かどうかは別として、ネコーだけの集落で暮らす者もいる。特定の住処を持たず、勝手気ままに世界を巡る旅ネコーなんてのもいた。
いずれにせよ、風の向くまま、気の向くまま。
その時の気分で、好きなように生きていく。
それが、ネコーという生き物なのだ。
そんなネコーたちの住処の一つが、大陸の南西、ピルム半島の砂浜を上った先の、森の中にあった。森の高台を魔法で切り開いて造った、ネコーだけが暮らしている小さな集落だ。思い思いにカラフルな屋根の、小ぢんまりした可愛い家が、無秩序に点在している。
その内の一つ、赤い屋根の家の裏手にある菜園の手前で、ひとりの子ネコーが歌い躍っていた。
「ト・ト・トマ・トマ♪ ト・マ・ト♪ キュ・キュ・キュキュ・キュ♪ キュ・ウ・リー♪ どん・どん・どどん・どん・どん・う♪」
子ネコーの名前は、にゃんごろー。
白が混じった明るい茶色の毛並みをした、男の子ネコーだ。
おとなの猫くらいの大きさだが、まだ子ネコーなので、顔立ちは幼く愛らしい。
にゃんごろーは、トマトとキュウリが半分ずつ植えられている長細い菜園の、赤と緑の境目で、元気に歌い、もふもふと舞い踊っていた。
「どん・どん・どころこ・どんろん・はっ! おいしきゅ、げんきに、おいしきゅ、そらてー♪ どん・どん・ろころこ・ろんろん・うー♪ おーひしゃまーの キラキラをー いっぴゃいしゅっちぇ ろんろんしょらちぇー♪ おいしきゅ・おいしきゅ・れんきにしょらっちぇ みんやのおくちに しあわしぇをー♪ ろん・ろん・ろころこ♪ う! はぁ!」
歌い踊っている内に興が乗って来たらしく、言葉遣いは大分怪しくなっているが、みんなのお口の幸せのために、お日様のキラキラを吸って美味しく元気に育って欲しいという子ネコーの気持ちが、とてもよく伝わってくる。
歌に合わせて軽快に足を踏み鳴らし、お手々と尻尾を、もふもふと振り回して、時に飛び跳ね、時にキレのよい回転を見せつる。最後に子ネコーは、威勢のよい掛け声と共に両方のお手々をピンと伸ばし、ピンクの可愛い肉球をお日様に向けて、ビシッとポーズを決めた。
お日様のスポットライトが、燦燦とにゃんごろーを照らし出す。ふよふよと風に揺れるおひげがキラリと陽光を弾いた。
「ふわぁー。いいあしぇ、かいちゃぁー…………」
「うん、うん! いい魔法だ。歌と踊りもよかったぞ、にゃんごろー。野菜たちも喜んでいるだろう」
「ほんちょ? えへへー」
にゃんごろーが地面にお尻を下ろして足を投げ出すと、背後から見ていた黒ブチネコーが手放しでにゃんごろーを褒めてくれた。彼の名はハミル。この菜園の主だ。
先ほどの子ネコーの歌と踊りには、野菜を美味しく元気に育てるための魔法の力が込められていた。何をするにも魔法の力を用いるのが、ネコー流なのだ。
つまり、にゃんごろーは歌い踊って遊んでいたわけではなく、子ネコー流の畑仕事のお手伝いをしていたのだ。実のところを言えば、必要なのは魔法の力であって、歌と踊りはなくてもよいのだが、美味しい野菜が食べたい気持ちが高ぶって、にゃんごろーが畑で魔法を使う時には、いつも歌と踊りのオプションが付いてしまうのだ。
楽しい歌と踊りがあった方が野菜たちも喜ぶだろうと、ハミルもオプションに賛成してくれていた。それに、やりたいようにやった方が、ネコーの魔法はうまくいくのだ。
ハミルは一休みしているにゃんごろーの頭をポフポフと撫でてから、鼻歌を歌いつつ菜園を吟味して回った。吟味の末、お眼鏡にかなったトマトを二つもぎ取ると、にゃんごろーの隣にやって来て「どっこいしょ」と腰を下ろす。声をかけるまでもなく「ちょうだい」のポーズをしているにゃんごろーのお手々の上に、ハミルは採ってきたばかりのトマトの片割れをのせてやった。
「ほれ。今日のご褒美だ」
「やっちゃー! ありらとー!」
にゃんごろーは大喜びで、もらったトマトを両方のお手々で大事に抱え込んだ。にゃんごろーの小さなお手々にすっぽり収まるくらいのトマトは、小ぶりだけれど、よく熟れている。
「にゃふー。いったらっきみゃ!」
にゃんごろーは大きくお口を開けて、早速、今日の戦利品に齧り付いた。
少々舌足らずなのは、まだ魔法を上手く使えないせいだ。ネコーは、魔法の力を使って人のように喋るのだが、まだまだ魔法練習中のにゃんごろーは、何か他のことに気を取られると発音が怪しくなってしまうのだ。
今はトマトに夢中で、発音にまで気が回っていなかった。
「あーん。んっ、んっ、んっ」
「ふはは、でっかい口だな。…………あぐっ。んむ、んむ、んむ」
にゃんごろーを笑いながら、負けないくらいの大きな口を開けて、ハミルもトマトに齧り付く。
「んー、おーいしーぃい!」
「うぅーん、うまい!」
ふたり同時に一口目を飲み下すと、齧りかけのトマトを空へ掲げて、喜びの雄叫びを上げる。それは、トマトとキュウリを愛するふたりの、いつもの儀式だった。
「今日は、いつもよりも調子がいいみたいだな。なんか、いい事でもあったのか?」
「んー? んっ、んっ。うん、あのね、あのにぇ! ちょーろーらね! こんろ、おふねにいくちょきに、にゃんごろーも、いっしょにちゅれていっちぇくれるっちぇ! ゆっちゃの!」
「ほー…………。お船って、あの森を下った先にある、砂浜でデローンってしている人間たちの住処だろー?」
ハミルに聞かれて、にゃんごろーは二口目を飲み込んでから、キラッキラのお目目で答えた。子ネコーは、目の中から星が飛び出してきそうなほど喜びを訴えているが、ハミルは表情を曇らせた。
お船というのは文字通り、森を下った先の砂浜に乗り上げている、大きな大きな船のことだ。にゃんごろーが生まれるずっとずっと前には、魔法の力でお空を飛んでいたこともあるのだという。今は壊れて動かなくなってしまったので、人間たちの住処として使われているのだ。
森のネコーたちの中には、人間を怖がり、その住処であるお船に近寄ろうとはしない者がいる。ハミルも、その内のひとりだ。
けれど、森のネコーの長老は、お船の人間たちと友達だった。
「うん! おふねのにんれんは、ちょーろーの、おともらちらから、こわくにゃいって。ちょーろー、いってちゃ!」
「まあ、長老は、しょっちゅうお船に行ってるし、お船に行くときは、なんかウキウキしてるけどさぁ…………」
「れしょ? ちょーろーら、おみやげにもってきちぇくれるおかしは、みーんにゃ、あまくちぇ、とっちぇもおいしいんらー」
「ああー、まあ、森では食えないようなもの、持って帰って来てくれるよなー」
「おふねにはー、もっともっとおいしいものら、いーっぱい、あるんらって! にゃんごろー、ちゃのしみぃ…………」
もぎたてトマトの濃い味を味わいながらも、まだ見ぬ美味しいものに思いを馳せてうっとりとするにゃんごろー。ハミルは、呆れた顔をしつつもおかしそうに笑った。
「にゃんごろーは、食いしん坊だなー」
「にゃ!? しょ、しょんなこと、にゃいれしょ!?」
「そんなこと、あるだろー? 結構、怖がりな癖に、人間がいるお船に行ってみたいだなんて。人間が怖いって気持ちよりも、食い意地の方が勝ったんだろう?」
「む! しょーゆうんりゃなくちぇ! にゃんごろーは! こうきしんら、ほーふ、にゃの!」
「豊富じゃなくて、好奇心が旺盛な…………。ま、似たようなもんか。微妙に間違っているのに、大体合っているんだよな」
「むふん!」
最後のハミルの一言は、別ににゃんごろーを褒めたわけではないのだが、にゃんごろーは得意げに胸を反らした。
その後は、ふたりとも無言でトマトを味わうことに集中する。最後の一口を飲み下し、手や口の周りについたトマト汁までペロペロと綺麗に舐め取ってから、ふたり仲良くご馳走様をした。
もうしばらく、自慢のトマトとキュウリを眺めながら日向ぼっこを楽しむというハミルに手を振って、にゃんごろーは菜園を後にした。
お手伝いが終わったから、お家に帰るのだ。
歌って踊って、おやつを食べた、その後は。
お昼寝の時間だった。
見た目は猫そっくりだが、猫ではない。
猫よりは大きく、人間よりは小さい。
猫のように四つん這いで歩くのではなく、人間のように二本の後ろ脚で立って歩く。
魔法に長けた生き物で、魔法の力を用いて、人間のように話すことが出来る。
太古の魔法使いが、可愛さと利便性を追い求めた末に生み出した究極の魔法生物である――――という説があるが、真偽のほどは定かではない。
自由気ままなネコーたちは、世界中、至る所に住み着いている。
人間がいるところには、もれなくネコーが紛れ込んでおり、人間が住めないような場所にも、ネコーたちは魔法の力を用いることで問題なく暮らすことが出来た。
人間の街に住居を構える者もいれば、人間が住める場所かどうかは別として、ネコーだけの集落で暮らす者もいる。特定の住処を持たず、勝手気ままに世界を巡る旅ネコーなんてのもいた。
いずれにせよ、風の向くまま、気の向くまま。
その時の気分で、好きなように生きていく。
それが、ネコーという生き物なのだ。
そんなネコーたちの住処の一つが、大陸の南西、ピルム半島の砂浜を上った先の、森の中にあった。森の高台を魔法で切り開いて造った、ネコーだけが暮らしている小さな集落だ。思い思いにカラフルな屋根の、小ぢんまりした可愛い家が、無秩序に点在している。
その内の一つ、赤い屋根の家の裏手にある菜園の手前で、ひとりの子ネコーが歌い躍っていた。
「ト・ト・トマ・トマ♪ ト・マ・ト♪ キュ・キュ・キュキュ・キュ♪ キュ・ウ・リー♪ どん・どん・どどん・どん・どん・う♪」
子ネコーの名前は、にゃんごろー。
白が混じった明るい茶色の毛並みをした、男の子ネコーだ。
おとなの猫くらいの大きさだが、まだ子ネコーなので、顔立ちは幼く愛らしい。
にゃんごろーは、トマトとキュウリが半分ずつ植えられている長細い菜園の、赤と緑の境目で、元気に歌い、もふもふと舞い踊っていた。
「どん・どん・どころこ・どんろん・はっ! おいしきゅ、げんきに、おいしきゅ、そらてー♪ どん・どん・ろころこ・ろんろん・うー♪ おーひしゃまーの キラキラをー いっぴゃいしゅっちぇ ろんろんしょらちぇー♪ おいしきゅ・おいしきゅ・れんきにしょらっちぇ みんやのおくちに しあわしぇをー♪ ろん・ろん・ろころこ♪ う! はぁ!」
歌い踊っている内に興が乗って来たらしく、言葉遣いは大分怪しくなっているが、みんなのお口の幸せのために、お日様のキラキラを吸って美味しく元気に育って欲しいという子ネコーの気持ちが、とてもよく伝わってくる。
歌に合わせて軽快に足を踏み鳴らし、お手々と尻尾を、もふもふと振り回して、時に飛び跳ね、時にキレのよい回転を見せつる。最後に子ネコーは、威勢のよい掛け声と共に両方のお手々をピンと伸ばし、ピンクの可愛い肉球をお日様に向けて、ビシッとポーズを決めた。
お日様のスポットライトが、燦燦とにゃんごろーを照らし出す。ふよふよと風に揺れるおひげがキラリと陽光を弾いた。
「ふわぁー。いいあしぇ、かいちゃぁー…………」
「うん、うん! いい魔法だ。歌と踊りもよかったぞ、にゃんごろー。野菜たちも喜んでいるだろう」
「ほんちょ? えへへー」
にゃんごろーが地面にお尻を下ろして足を投げ出すと、背後から見ていた黒ブチネコーが手放しでにゃんごろーを褒めてくれた。彼の名はハミル。この菜園の主だ。
先ほどの子ネコーの歌と踊りには、野菜を美味しく元気に育てるための魔法の力が込められていた。何をするにも魔法の力を用いるのが、ネコー流なのだ。
つまり、にゃんごろーは歌い踊って遊んでいたわけではなく、子ネコー流の畑仕事のお手伝いをしていたのだ。実のところを言えば、必要なのは魔法の力であって、歌と踊りはなくてもよいのだが、美味しい野菜が食べたい気持ちが高ぶって、にゃんごろーが畑で魔法を使う時には、いつも歌と踊りのオプションが付いてしまうのだ。
楽しい歌と踊りがあった方が野菜たちも喜ぶだろうと、ハミルもオプションに賛成してくれていた。それに、やりたいようにやった方が、ネコーの魔法はうまくいくのだ。
ハミルは一休みしているにゃんごろーの頭をポフポフと撫でてから、鼻歌を歌いつつ菜園を吟味して回った。吟味の末、お眼鏡にかなったトマトを二つもぎ取ると、にゃんごろーの隣にやって来て「どっこいしょ」と腰を下ろす。声をかけるまでもなく「ちょうだい」のポーズをしているにゃんごろーのお手々の上に、ハミルは採ってきたばかりのトマトの片割れをのせてやった。
「ほれ。今日のご褒美だ」
「やっちゃー! ありらとー!」
にゃんごろーは大喜びで、もらったトマトを両方のお手々で大事に抱え込んだ。にゃんごろーの小さなお手々にすっぽり収まるくらいのトマトは、小ぶりだけれど、よく熟れている。
「にゃふー。いったらっきみゃ!」
にゃんごろーは大きくお口を開けて、早速、今日の戦利品に齧り付いた。
少々舌足らずなのは、まだ魔法を上手く使えないせいだ。ネコーは、魔法の力を使って人のように喋るのだが、まだまだ魔法練習中のにゃんごろーは、何か他のことに気を取られると発音が怪しくなってしまうのだ。
今はトマトに夢中で、発音にまで気が回っていなかった。
「あーん。んっ、んっ、んっ」
「ふはは、でっかい口だな。…………あぐっ。んむ、んむ、んむ」
にゃんごろーを笑いながら、負けないくらいの大きな口を開けて、ハミルもトマトに齧り付く。
「んー、おーいしーぃい!」
「うぅーん、うまい!」
ふたり同時に一口目を飲み下すと、齧りかけのトマトを空へ掲げて、喜びの雄叫びを上げる。それは、トマトとキュウリを愛するふたりの、いつもの儀式だった。
「今日は、いつもよりも調子がいいみたいだな。なんか、いい事でもあったのか?」
「んー? んっ、んっ。うん、あのね、あのにぇ! ちょーろーらね! こんろ、おふねにいくちょきに、にゃんごろーも、いっしょにちゅれていっちぇくれるっちぇ! ゆっちゃの!」
「ほー…………。お船って、あの森を下った先にある、砂浜でデローンってしている人間たちの住処だろー?」
ハミルに聞かれて、にゃんごろーは二口目を飲み込んでから、キラッキラのお目目で答えた。子ネコーは、目の中から星が飛び出してきそうなほど喜びを訴えているが、ハミルは表情を曇らせた。
お船というのは文字通り、森を下った先の砂浜に乗り上げている、大きな大きな船のことだ。にゃんごろーが生まれるずっとずっと前には、魔法の力でお空を飛んでいたこともあるのだという。今は壊れて動かなくなってしまったので、人間たちの住処として使われているのだ。
森のネコーたちの中には、人間を怖がり、その住処であるお船に近寄ろうとはしない者がいる。ハミルも、その内のひとりだ。
けれど、森のネコーの長老は、お船の人間たちと友達だった。
「うん! おふねのにんれんは、ちょーろーの、おともらちらから、こわくにゃいって。ちょーろー、いってちゃ!」
「まあ、長老は、しょっちゅうお船に行ってるし、お船に行くときは、なんかウキウキしてるけどさぁ…………」
「れしょ? ちょーろーら、おみやげにもってきちぇくれるおかしは、みーんにゃ、あまくちぇ、とっちぇもおいしいんらー」
「ああー、まあ、森では食えないようなもの、持って帰って来てくれるよなー」
「おふねにはー、もっともっとおいしいものら、いーっぱい、あるんらって! にゃんごろー、ちゃのしみぃ…………」
もぎたてトマトの濃い味を味わいながらも、まだ見ぬ美味しいものに思いを馳せてうっとりとするにゃんごろー。ハミルは、呆れた顔をしつつもおかしそうに笑った。
「にゃんごろーは、食いしん坊だなー」
「にゃ!? しょ、しょんなこと、にゃいれしょ!?」
「そんなこと、あるだろー? 結構、怖がりな癖に、人間がいるお船に行ってみたいだなんて。人間が怖いって気持ちよりも、食い意地の方が勝ったんだろう?」
「む! しょーゆうんりゃなくちぇ! にゃんごろーは! こうきしんら、ほーふ、にゃの!」
「豊富じゃなくて、好奇心が旺盛な…………。ま、似たようなもんか。微妙に間違っているのに、大体合っているんだよな」
「むふん!」
最後のハミルの一言は、別ににゃんごろーを褒めたわけではないのだが、にゃんごろーは得意げに胸を反らした。
その後は、ふたりとも無言でトマトを味わうことに集中する。最後の一口を飲み下し、手や口の周りについたトマト汁までペロペロと綺麗に舐め取ってから、ふたり仲良くご馳走様をした。
もうしばらく、自慢のトマトとキュウリを眺めながら日向ぼっこを楽しむというハミルに手を振って、にゃんごろーは菜園を後にした。
お手伝いが終わったから、お家に帰るのだ。
歌って踊って、おやつを食べた、その後は。
お昼寝の時間だった。
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