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発売記念番外編『たまには外でデートしよう』
〈2〉
その後、それぞれの服やスーツを見て回ったあと、ふたりは百貨店の裏通りにある落ち着いた定食屋に入った。
それぞれに注文を済ませ、出されたお茶を一口飲んで一息ついていると、なんとなく目が合った。照れ臭さをごまかすようにちょっと微笑み、壱成は軽く頬杖をつきながらこう言った。
「ていうか、彩人もこういう店入るんだな。洒落た高級店でコース料理食ったあとカプチーノとか飲んでそうな見た目してんのに」
「あははっ、俺ってそんなイメージ? そりゃまあ、同伴とか入る時は行くこともあるけどさー。昼間っからカッコつけてらんねーし、堅苦しい店好きじゃねーし」
「へぇ、そうなんだ」
壱成の目には、彩人など二十四時間いつでもかっこいい以外のなにものでもないのだが、仕事中はやはり敢えてカッコつけているのか——と、なんだか新事実を発見したような気分になった。
だが今も、そこそこに古さのある渋い定食屋の中でさえ、彩人のまわりだけ妙にキラキラしているように見える。まわりで蕎麦を啜ったり、丼ものをかきこんでいるオッサンたちの視線も、もれなく彩人に集中している。ホストモードでもなんでもない。ごく普通にTシャツを着て、その上に厚手のパーカーを羽織っているだけなのに、だ。
窓の外は薄曇りの春霞だが、終始ニコニコしながら「空の服買いすぎたかなー」「壱成ももう一着買えば良かったのに」と、上機嫌に話している彩人の笑顔はとても明るく、ここにだけうららかな春の陽が差し込んでいるように思える。
「ん? どした?」
「えっ……? あ、いや別に。それより、ありがとな、スーツ見繕ってくれて」
「ううん、楽しかった。壱成、綺麗めなスーツもすげー似合うな」
「そ、そうかな」
来月、壱成は同僚の結婚式に出席する予定がある。二十五を過ぎてから、ちょこちょこと結婚式に呼ばれる機会が増たため、そろそろ新しいスーツが欲しいと思っていた。そのタイミングで、彩人と百貨店へ出かける用事ができたため、せっかくなので彩人にスーツを見立ててもらうことにしたのだ。
「これなんかどう?」「こっちも似合いそうだな~」と彩人はウキウキした表情で次から次へと壱成にスーツをあてがい、試着室へと連れて行く。シャツ、タイ、アクセサリーなどもそれぞれ合うものを探し出してきては「お! すげーいいじゃん! 似合う似合う!」とパシャパシャ写真を撮られ……。
そして最終的に、壱成はビジネス用に購入するものよりタイトなシルエットで、しっとりと柔らかな光沢のある濃紺のスーツを購入することにした。多少値は張るが、我ながらよく似合うなと思える一着だし、何より初めて彩人が選んでくれたスーツだ。嬉しさもあって財布の紐が緩み、ネクタイとカフス、靴までセットで買ってしまった。
「うんうん、似合ってた。うちの店でも働けんじゃね?」
「何言ってんだよ、俺にホストは無理だって。接待みたいになっちゃうだろ」
「接待かぁ~。それはそれで面白そうだけど」
「面白くねーだろ」
いくら綺麗なスーツを身につけていても、壱成の接待テクニックで女性をメロメロにするのは無理な話だ。そもそも、インポテンツという重い十字架を背負い続けてきた壱成にとって、女性はいまだに苦手意識が消えない相手でもある。ホストは極めてハードルが高い。
「てか、彩人も自分でスーツ買いにいくの?」
「んー、たまにはな。けど店に外商来っから、大体のもんはそこで選んだりして」
「さすがだな……外商つきなのか……」
「まぁ、それもオーナーのこだわり。たまに変なTシャツとかついてくるけど、基本、全部店が金出して買ってくれるし」
「す、すげぇ羽振りの良さだ……」
売り場を介して商品を売買するのではなく、金を持った顧客のもとへ百貨店側がわざわざ商品を売りにやってくるのが外商だ。一般的には、企業や大金持ちの個人客を相手にするらしいが、まさかホストクラブにもそんなシステムがあるとは思わなかった。
「だから彩人、いっつもすげぇスーツ着てんのか」
「まぁね。ちょっと自分じゃ手ぇ出ねーよなぁ」
「だな~」
とそこへ、壱成の注文した天ぷらそば定食と、彩人が注文した刺身定食が運ばれてきた。めいめい箸をとり、「いただきます」と合掌する仕草までシンクロしてしまい、二人で目を合わせて笑い合う。
——な、なんかむずがゆいな……。定食屋で飯食ってるだけなのに……
こうしてふたりきりで外食するのは初めてだ。嬉しいやら恥ずかしいやら、目の前で食事をとる彩人の姿をどういう目つきで眺めていればいいのかわからなくて、壱成は黙々と蕎麦をすすった。すると彩人はふと壱成のほうを見て微笑んだ。
「どーしたんだよ。なんか緊張してね?」
「そ、そんなことねーよ。どういう顔してりゃいいのかわかんないだけ」
「へへ、そっかそっか。照れてんだな」
「照れてねーし」
ぶっきらぼうな口調でそう返すも、なぜか彩人は上機嫌な笑顔だ。綺麗な所作で美味そうに刺身定食を食べつつ、彩人はどこか懐かしげな表情でこう言った。
「ふたりで外でなんか食うのって、あん時以来だよな」
「……えっ? いつ?」
「中三のとき。コンビニ寄って肉まん食ったじゃん? 覚えてる?」
「え? ……あっ、あったあった! 食べたな、肉まん!」
文化祭実行委員のあとの帰り道、彩人に誘われてコンビニに立ち寄ったことがあった。会議が長引いたせいで空腹だったこともあり、喜んで彩人の誘いに乗ったのである。
それになんとなくだが、その時の彩人はほんのちょっとだけ寂しそうに見えた。勘違いかもしれないけれど、なんとなく帰りたくなさそうな雰囲気を醸し出していた彩人を、放っておけなかったような記憶もある。
「嬉しかったな~……あん時。てっきり、『俺忙しいから帰るわ』とかってフラれるかと思ったのに、一緒に肉まん食ってくれて」
「そ、そんなに嬉しかったのか?」
「うん。ちょうどあの頃、父さん入院して、母さんがいっつも不安そうでさ。あんま家帰りたくなかったんだよね」
「そうだったんだ……」
彩人は頬杖をつき、愛おしげな眼差しで壱成を見つめた。その瞳に、ふと中三の頃の幼い彩人の面影がだぶって見え、壱成ははっと目を瞬く。
「壱成、聞き上手だし、優しくてさ。あの頃、俺の周りにそういう大人っぽいやついなかったから新鮮で。……なんか、もう全部ぶっちゃけて聞いてもらいたいような気分になったっけな」
「な、なんだよ。話したいことがあったなら、言ってくれたらよかったのに」
「んー、できなかったな、あん時は。壱成が俺みたいなのと仲良くしてくれんのは、文化祭の仕事があるからだろうな~って思ってたし」
「そんなことないのに……」
とはいえ、当時の壱成もまた、彩人にはどこか遠慮があったものだった。人懐っこく明るい性格をしている上、彩人は校内一華のあるイケメンだった。彩人のそばにはいつも派手なやつらが集まって、わいわい楽しげに盛り上がっていた。隠れインポの優等生だった壱成が、おいそれと近づけるような雰囲気ではなかった。
当時のことを思い起こしながら最後のそばをすすっていると、彩人がこんなことを言い出した。
「けど、あの時もっとグイグイ壱成に近づいてってたら……俺ら、中学から付き合ったりしたのかな」
「はっ……!? 中学時代、にか?」
「うん。俺、あの頃けっこう壱成のこと好きだったと思うんだよね。あ、恋愛感情とまではいかないやつだろうけど」
「えっ……そ、そうなの?」
「俺、おちゃらけてる割に本心他人に見せないガキだったからね~。でも壱成なら、なんか色々伝わるような気がして……本当はもっと仲良くなりたかったんだ」
「あ、彩人……」
——お、俺のことそんなふうに……!?
ちょっと寂しげに微笑む彩人の微笑みがあまりにも切なくて、愛おしくて、ぎゅう~~っと胸を鷲掴みにされてしまう。
壱成は綺麗に平らげた天ぷら蕎麦定食の箸を置き、ぐびぐび~と水を一気飲みした。
「店出よ、彩人」
「ん? いーけど、どした? 耳まで赤いじゃん」
「……車戻ろう。じゃないと俺、今ここでお前のことめちゃくちゃ抱きしめちゃいそうで……」
「へ」
蚊の鳴くような声でそう言うと、伝票を掴んでいた壱成の手に彩人の手が重なる。
そのままスッと伝票を引き取られたかと思うと、彩人は低く抑えた声で「いーよ、戻ろっか」と壱成の耳元で囁いた。
◇この肉まんエピソードについては、累空メインの続編「俺の幼馴染が王子様すぎる。」のおまけ番外編「たしかなかな形(彩人目線)」に書かれているものです。ご興味ありましたら、ぜひ……♡
それぞれに注文を済ませ、出されたお茶を一口飲んで一息ついていると、なんとなく目が合った。照れ臭さをごまかすようにちょっと微笑み、壱成は軽く頬杖をつきながらこう言った。
「ていうか、彩人もこういう店入るんだな。洒落た高級店でコース料理食ったあとカプチーノとか飲んでそうな見た目してんのに」
「あははっ、俺ってそんなイメージ? そりゃまあ、同伴とか入る時は行くこともあるけどさー。昼間っからカッコつけてらんねーし、堅苦しい店好きじゃねーし」
「へぇ、そうなんだ」
壱成の目には、彩人など二十四時間いつでもかっこいい以外のなにものでもないのだが、仕事中はやはり敢えてカッコつけているのか——と、なんだか新事実を発見したような気分になった。
だが今も、そこそこに古さのある渋い定食屋の中でさえ、彩人のまわりだけ妙にキラキラしているように見える。まわりで蕎麦を啜ったり、丼ものをかきこんでいるオッサンたちの視線も、もれなく彩人に集中している。ホストモードでもなんでもない。ごく普通にTシャツを着て、その上に厚手のパーカーを羽織っているだけなのに、だ。
窓の外は薄曇りの春霞だが、終始ニコニコしながら「空の服買いすぎたかなー」「壱成ももう一着買えば良かったのに」と、上機嫌に話している彩人の笑顔はとても明るく、ここにだけうららかな春の陽が差し込んでいるように思える。
「ん? どした?」
「えっ……? あ、いや別に。それより、ありがとな、スーツ見繕ってくれて」
「ううん、楽しかった。壱成、綺麗めなスーツもすげー似合うな」
「そ、そうかな」
来月、壱成は同僚の結婚式に出席する予定がある。二十五を過ぎてから、ちょこちょこと結婚式に呼ばれる機会が増たため、そろそろ新しいスーツが欲しいと思っていた。そのタイミングで、彩人と百貨店へ出かける用事ができたため、せっかくなので彩人にスーツを見立ててもらうことにしたのだ。
「これなんかどう?」「こっちも似合いそうだな~」と彩人はウキウキした表情で次から次へと壱成にスーツをあてがい、試着室へと連れて行く。シャツ、タイ、アクセサリーなどもそれぞれ合うものを探し出してきては「お! すげーいいじゃん! 似合う似合う!」とパシャパシャ写真を撮られ……。
そして最終的に、壱成はビジネス用に購入するものよりタイトなシルエットで、しっとりと柔らかな光沢のある濃紺のスーツを購入することにした。多少値は張るが、我ながらよく似合うなと思える一着だし、何より初めて彩人が選んでくれたスーツだ。嬉しさもあって財布の紐が緩み、ネクタイとカフス、靴までセットで買ってしまった。
「うんうん、似合ってた。うちの店でも働けんじゃね?」
「何言ってんだよ、俺にホストは無理だって。接待みたいになっちゃうだろ」
「接待かぁ~。それはそれで面白そうだけど」
「面白くねーだろ」
いくら綺麗なスーツを身につけていても、壱成の接待テクニックで女性をメロメロにするのは無理な話だ。そもそも、インポテンツという重い十字架を背負い続けてきた壱成にとって、女性はいまだに苦手意識が消えない相手でもある。ホストは極めてハードルが高い。
「てか、彩人も自分でスーツ買いにいくの?」
「んー、たまにはな。けど店に外商来っから、大体のもんはそこで選んだりして」
「さすがだな……外商つきなのか……」
「まぁ、それもオーナーのこだわり。たまに変なTシャツとかついてくるけど、基本、全部店が金出して買ってくれるし」
「す、すげぇ羽振りの良さだ……」
売り場を介して商品を売買するのではなく、金を持った顧客のもとへ百貨店側がわざわざ商品を売りにやってくるのが外商だ。一般的には、企業や大金持ちの個人客を相手にするらしいが、まさかホストクラブにもそんなシステムがあるとは思わなかった。
「だから彩人、いっつもすげぇスーツ着てんのか」
「まぁね。ちょっと自分じゃ手ぇ出ねーよなぁ」
「だな~」
とそこへ、壱成の注文した天ぷらそば定食と、彩人が注文した刺身定食が運ばれてきた。めいめい箸をとり、「いただきます」と合掌する仕草までシンクロしてしまい、二人で目を合わせて笑い合う。
——な、なんかむずがゆいな……。定食屋で飯食ってるだけなのに……
こうしてふたりきりで外食するのは初めてだ。嬉しいやら恥ずかしいやら、目の前で食事をとる彩人の姿をどういう目つきで眺めていればいいのかわからなくて、壱成は黙々と蕎麦をすすった。すると彩人はふと壱成のほうを見て微笑んだ。
「どーしたんだよ。なんか緊張してね?」
「そ、そんなことねーよ。どういう顔してりゃいいのかわかんないだけ」
「へへ、そっかそっか。照れてんだな」
「照れてねーし」
ぶっきらぼうな口調でそう返すも、なぜか彩人は上機嫌な笑顔だ。綺麗な所作で美味そうに刺身定食を食べつつ、彩人はどこか懐かしげな表情でこう言った。
「ふたりで外でなんか食うのって、あん時以来だよな」
「……えっ? いつ?」
「中三のとき。コンビニ寄って肉まん食ったじゃん? 覚えてる?」
「え? ……あっ、あったあった! 食べたな、肉まん!」
文化祭実行委員のあとの帰り道、彩人に誘われてコンビニに立ち寄ったことがあった。会議が長引いたせいで空腹だったこともあり、喜んで彩人の誘いに乗ったのである。
それになんとなくだが、その時の彩人はほんのちょっとだけ寂しそうに見えた。勘違いかもしれないけれど、なんとなく帰りたくなさそうな雰囲気を醸し出していた彩人を、放っておけなかったような記憶もある。
「嬉しかったな~……あん時。てっきり、『俺忙しいから帰るわ』とかってフラれるかと思ったのに、一緒に肉まん食ってくれて」
「そ、そんなに嬉しかったのか?」
「うん。ちょうどあの頃、父さん入院して、母さんがいっつも不安そうでさ。あんま家帰りたくなかったんだよね」
「そうだったんだ……」
彩人は頬杖をつき、愛おしげな眼差しで壱成を見つめた。その瞳に、ふと中三の頃の幼い彩人の面影がだぶって見え、壱成ははっと目を瞬く。
「壱成、聞き上手だし、優しくてさ。あの頃、俺の周りにそういう大人っぽいやついなかったから新鮮で。……なんか、もう全部ぶっちゃけて聞いてもらいたいような気分になったっけな」
「な、なんだよ。話したいことがあったなら、言ってくれたらよかったのに」
「んー、できなかったな、あん時は。壱成が俺みたいなのと仲良くしてくれんのは、文化祭の仕事があるからだろうな~って思ってたし」
「そんなことないのに……」
とはいえ、当時の壱成もまた、彩人にはどこか遠慮があったものだった。人懐っこく明るい性格をしている上、彩人は校内一華のあるイケメンだった。彩人のそばにはいつも派手なやつらが集まって、わいわい楽しげに盛り上がっていた。隠れインポの優等生だった壱成が、おいそれと近づけるような雰囲気ではなかった。
当時のことを思い起こしながら最後のそばをすすっていると、彩人がこんなことを言い出した。
「けど、あの時もっとグイグイ壱成に近づいてってたら……俺ら、中学から付き合ったりしたのかな」
「はっ……!? 中学時代、にか?」
「うん。俺、あの頃けっこう壱成のこと好きだったと思うんだよね。あ、恋愛感情とまではいかないやつだろうけど」
「えっ……そ、そうなの?」
「俺、おちゃらけてる割に本心他人に見せないガキだったからね~。でも壱成なら、なんか色々伝わるような気がして……本当はもっと仲良くなりたかったんだ」
「あ、彩人……」
——お、俺のことそんなふうに……!?
ちょっと寂しげに微笑む彩人の微笑みがあまりにも切なくて、愛おしくて、ぎゅう~~っと胸を鷲掴みにされてしまう。
壱成は綺麗に平らげた天ぷら蕎麦定食の箸を置き、ぐびぐび~と水を一気飲みした。
「店出よ、彩人」
「ん? いーけど、どした? 耳まで赤いじゃん」
「……車戻ろう。じゃないと俺、今ここでお前のことめちゃくちゃ抱きしめちゃいそうで……」
「へ」
蚊の鳴くような声でそう言うと、伝票を掴んでいた壱成の手に彩人の手が重なる。
そのままスッと伝票を引き取られたかと思うと、彩人は低く抑えた声で「いーよ、戻ろっか」と壱成の耳元で囁いた。
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