11 / 65
11.知らない間に魔力使ってたらしい。なにそれ怖い
因みに薬師レベルは4になりました。覚えたスキルは撹拌。フードプロセッサーに似た感じ。材料をボウルに入れて、蓋をするとみじん切りにしてくれる。使う秒数を長くすると多分最後は液体になる。これのおかげで一気に終わりました。このくらいまではすぐ上がる感じなのかな。生産職と言えば脳死作業周回だし、次上がったくらいからマゾくなっていくのかしら。
カップや鍋、ナイフを洗いながらでも、先を想像するのは楽しい。なんでゲームの中でまで仕事してんだっけ? と少々我にかえりつつ。
じゃあいよいよ試してみますかね、中級を。
えーと、水4カップに刻んだ薬草を中サイズの計量器(コーヒー用の計量スプーンみたいなやつ)で一杯。火を付けて、黄色になったら関繋材をカップ一杯足して、緑になったら火を止め、薄い青になるまで混ぜ、漉し器で漉す。おっけー、覚えたよ。一応スキルのレシピは開いとくけどね。
それと注意事項が、必ず調薬専用の混ぜ棒を使う事? 最初から使ってるこれかな?
鑑定
調薬用撹拌棒(一級品)
高魔力伝導率のミスリルを使用している為、撹拌しながら自動的に魔力を流す事ができる。
なんと。という事は僕、魔力使ってたの? 怖。全然気が付かなかったのもどうなの? もしかして僕の危機管理機能お亡くなりになってますか? 魔法使う才能ないとか言わないよね。・・・・・・ちょっと魔力が動く感じを気にしながら作ってみようかな。 っていうかこれ、知らない内に魔力使ってたらぶっ倒れるやつなんじゃないの? 僕なんかやっちゃいましたかを悪い意味で言う羽目になる。気を付けないと!
えーと気を取り直して。薬草は先に撹拌で刻んでおこう。スキルである程度一気に。一々インベントリに出し入れすれば劣化もしないよね? 一先ずこのくらい。
鍋だけど、最終的に5カップ入れる事になるなら、ミルクパンはやめとこう。同じ形のちょっとサイズアップした鍋を棚から出して、水を4カップ。で、みじん切りの薬草を計量スプーンでひと匙。まぜまぜ。あっ色変わってきた。そろそろかな? これ黄色? あっやば、ちょっと黄緑になりそう! 関繋材を・・・・・・間に合ったっぽい? 緑になったらいいんだっけ。火を止めて、混ぜ続ける・・・・・・、意外とかかるね?
さっきまでが結構サクサク作業が進んでいたから、時間がかかっているように感じるのかな。って言うか、魔力勝手に注がれていくの、何となく間隔が掴めてきたかも。結構きついかも知れない。
続けて混ぜ続けていると、だんだん色が薄く青みがかってきた。
・・・・・・よし、これでいいでしょう。瓶にロウトと漉し器をセットし注いでいく。
とっても綺麗な水色。ブルーハワイのシロップを薄めたみたいな、すごく爽やかな色。クロード様の目の色に似てるかも。クロード様、全然ロマンチックじゃないものに例えてすみません。もっと、何ちゃらの宝石の色に似て~とか言えればいいんだけど、全然出てこない。ああいうの咄嗟に考えられるのも才能だよね。
ダラダラと余所事を考えている間に完成っと。あ、電球きた! あれ、レベル二つ上がってる。推奨レベルが高いやつ作ったからかな?
ついにレベル6ですよ。 覚えたスキルは分析。5に上がった恩恵はなかったのか。今までのゲームの経験則からして、もしかしてこれ、スキル覚える間隔、レベル上がる度開いていく感じのタイプなのかなぁ。ハードモードはご勘弁願いたいですが。もしそうなら次スキル覚えるのは8に上がった時? ・・・・・・考えないようにしよう。
早速鑑定してみましょうかね。
鑑定
中級ヒーリングポーション(品質:良)
体組織を再生し傷を修復する効果がある。
回復量⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎(50ml)
なるほど? 50ml、・・・・・・ああ、試験管か。試験管一本につきって事かな。確か使用制限があるんだっけ。クールタイム的なのが必要なんだよね?
ま、これなら一応上級騎士様方にも使えるはず。そうと決まれば量産! こんな簡単なのに、どうしてあまり出回ってないとかいう事態になるのかは気になるけど。プレイヤーだから簡単に思えるだけとかなのかな?
あっ! 違う。魔力だ。一般市民の魔力ってもっと低いのかも知れない。だって僕、プレイヤーだから魔力は高めって言われたのに、体が重だるいんだもん。これ多分魔力結構使ったんだと思う。
あーあ、ステータスオープンってやつが使えればなぁ。そしたら分かりやすいのに! なんで使えないんですかユグ様。はい、ゲームじゃなくて『異世界』だからですよね。文句言ってごめんなさい。
なんで使えないと分かったか? ええ、もちろんこっそり試しましたが何か?
まぁいいや。続きをしましょう。・・・・・・あと一回くらいいけそうかな。
・・・・・・ん、二回目も危なげなく完成。ただし体がめっちゃくちゃだるい。これ以上はやばい気がするのでここで終了!
あ、チップのアプリで時計を見るともうすぐお茶の時間だ。
これで完成した中級ポーションは最初のも合わせて大瓶に半分くらい。試験管に換算すると20×2で40本分! そしてレベルは7に上がったけどやっぱり新しいスキルは無し。
あ、お茶に持っていくのは無粋だけどクルト様に見てもらおう。
使った部材を洗って片付けて、素材も瓶もしまって、と。そういえばいつの間にかクロードさんは退出していたみたい。僕が集中していたから声をかけなかったのかしら。いや、全然いいんだけど。
扉をノックされ、応えを返すとリオルだった。
「ユーリ様、お茶にされませんか」
「ありがとう。クルト様を誘いに行って大丈夫そうか分かる?」
「はい。クルト様の手は空いているそうで、クラウス様は大丈夫と仰ってました。ただ、毎回はユーリ様が息が詰まるでしょうから無理には、と」
「ふふ。大丈夫。おしゃべりする相手がいた方が嬉しいし。お気遣いは受け取っておくね」
ほんとこの師弟は気が効くんだから。美形をお茶請けに出来るなんて贅沢な事、図々しくも僕はちゃんと価値を分かってますからね。
そうと決まれば、早速クルト様を誘いに行きましょう。
あなたにおすすめの小説
ソング・バッファー・オンライン〜新人アイドルの日常〜
古森きり
BL
東雲学院芸能科に入学したミュージカル俳優志望の音無淳は、憧れの人がいた。
かつて東雲学院芸能科、星光騎士団第一騎士団というアイドルグループにいた神野栄治。
その人のようになりたいと高校も同じ場所を選び、今度歌の練習のために『ソング・バッファー・オンライン』を始めることにした。
ただし、どうせなら可愛い女の子のアバターがいいよね! と――。
BLoveさんに先行書き溜め。
なろう、アルファポリス、カクヨムにも掲載。
処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる
猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。
しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。
当然そんな未来は回避したい。
原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。
さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……?
平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。
ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)
異世界転生してひっそり薬草売りをしていたのに、チート能力のせいでみんなから溺愛されてます
ひと息
BL
突然の過労死。そして転生。
休む間もなく働き、あっけなく死んでしまった廉(れん)は、気が付くと神を名乗る男と出会う。
転生するなら?そんなの、のんびりした暮らしに決まってる。
そして転生した先では、廉の思い描いたスローライフが待っていた・・・はずだったのに・・・
知らぬ間にチート能力を授けられ、知らぬ間に噂が広まりみんなから溺愛されてしまって・・・!?
【完結】Restartー僕は異世界で人生をやり直すー
エウラ
BL
───僕の人生、最悪だった。
生まれた家は名家で資産家。でも跡取りが僕だけだったから厳しく育てられ、教育係という名の監視がついて一日中気が休まることはない。
それでも唯々諾々と家のために従った。
そんなある日、母が病気で亡くなって直ぐに父が後妻と子供を連れて来た。僕より一つ下の少年だった。
父はその子を跡取りに決め、僕は捨てられた。
ヤケになって家を飛び出した先に知らない森が見えて・・・。
僕はこの世界で人生を再始動(リスタート)する事にした。
不定期更新です。
以前少し投稿したものを設定変更しました。
ジャンルを恋愛からBLに変更しました。
また後で変更とかあるかも。
完結しました。
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
※第33話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
愛されたいだけなのに
まさお
BL
我儘令息だったノアは一回目の人生で最愛の人からの裏切りの末、殺される。
気がつくと人生が巻き戻っていて人生二週目が始まる。
しかしまた殺される。
何度も何度も繰り返した人生の中で自分が愛されることを諦めてしまう。
【完結】浮薄な文官は嘘をつく
七咲陸
BL
『薄幸文官志望は嘘をつく』 続編。
イヴ=スタームは王立騎士団の経理部の文官であった。
父に「スターム家再興のため、カシミール=グランティーノに近づき、篭絡し、金を引き出せ」と命令を受ける。
イヴはスターム家特有の治癒の力を使って、頭痛に悩んでいたカシミールに近づくことに成功してしまう。
カシミールに、「どうして俺の治癒をするのか教えてくれ」と言われ、焦ったイヴは『カシミールを好きだから』と嘘をついてしまった。
そう、これは───
浮薄で、浅はかな文官が、嘘をついたせいで全てを失った物語。
□『薄幸文官志望は嘘をつく』を読まなくても出来る限り大丈夫なようにしています。
□全17話