異世界に転生して性転換したけどとりあえず生きてる

仙人掌(さぼてん)

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納車

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「ようやく、中型に更新できましたぁ」

「お疲れー」

「辛かった、普通免許持ってるのにまた授業を受ける事になったし私しか女子がいなくて居心地悪かった……」

「よしよし、頑張ったね~」

「わーん」



 優奈が頑張ったので精一杯ユウキが甘やかしておく、ちなみに中型にする際にかかった諸費用は全てユウキが負担していた。



 優奈が中型免許を取得できたので祝杯を挙げてから配信でも報告する、ユウキが配信を続けていた事もあって固定の視聴者ができており、しっかりと免許を取得できた事に対してお祝いのコメントが溢れていた。





「中型の免許が取れましたのでキャンピングカーを受け取りにきました!」

「いらっしゃい、完璧に仕上がってるよ」



 店員が笑顔で迎えてくれる、店舗の中にあるようで中へ丁寧に案内してくれる。



「これが、君たちのキャンピングカーさ」

「おぉ!」「お~」「はえ~」



 現れたキャンピングカーは店で展示されているものと違って淡い色使いで可愛らしく仕上がっており、天井部にはソーラーパネルが設置されており、リアドアには大型のタンクとコンテナが取り付けられている。



「すごい……」



 自分達専用の機体という事もあってユウキは感動していた。



「外見でここまで気に入ってくれるのは嬉しいですね。中をどうぞ、ますます気に入りますよ」

「い、いいんですか?」

「いいも何もお客さんのものですよ、ささ」



 店員に促されるままにキャンピングカーの中に入ろうとする。



「扉が分厚い……」

「よくお気づきで、こちらを逐一説明させて頂きます、まずはこの扉、もとい複合装甲ですな」

「そ、そうこう?!」

「はい、町の中を移動するならともかく、日本全国を巡るのでしょう。でしたら不測の事態は容易に想像できますよ。一応ガラス窓を含めてハンドガン程度なら簡単に防いでくれますよ」

「それは確かに必要、か……」



 ダンジョンからモンスターが出てくる事があるらしいのでそういった時に防げないといけないので確かに装甲は必要だろう。



「これもお客さんが青天井の予算を組んでくれたおかげですよ」



「な、なるほど?」



「では改めて中をどうぞ……」



 中は普通に暮らすには十分な設備があり、ユウキの前世でのうろ覚え知識よりも遥か上の豪華さだったので、終始3人で感動していた。

 何より実用性を最大限重視しているのもあって成金趣味のようないやらしさが無いのもあって高評価だ。



「どうです、今現在作られる限りの最高傑作に仕上がったでしょう」

「あ、あぁ……一番はやっぱり」

「……なんです?」

「青天井に設定した値段だな」



 そう言ってカードを出して支払いを済ませる、レジの液晶には見た事がない金額が表示されており、優奈はその金額を見て固まっていた。



「はい、一括でしっかりと頂きました、これが明細になります」

 使用された部品や素材などの明細だけで本が出来そうなほどには膨大だった、しかしかなり詳細に書かれているので素人が見ても何を使っているのかわかりやすいので、このまま整えて出版できそうではある。







「さーて、貯金もなくなったし稼がないとね」

 金額を見て表には出さなかったが、流石にユウキも動揺していた、キャンピングカーを受け取った後にすっかり無くなってしまった残高を見て再び稼がねばと思ったようだった。
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