異世界に転生して性転換したけどとりあえず生きてる

仙人掌(さぼてん)

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見逃していた物

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 三重県のダンジョンは伊勢神宮の結界のようなものがあったおかげで片手間の攻略で北上でき、スムーズにいけたのもありユウキ達は巨大な工業都市になっている四日市市に補給に来ていた。

 工業地帯なのもあって都市部とはまた違ったラインナップで3人がそれぞれ思い思いにショッピングを楽しんでいった。


 工業地帯の近くで比較的安全にキャンプできるところがあるのもあってそういった道具の補給もできた、使い道が限られているがロマンのあるものもいくつか買えたのでユウキは満足していた。



 ユウキが満足な買い物をしてキャンピングカーに戻ろうとすると、覚えのない気配が中からした。

「……そういえば物理は高くしたけどセキュリティは甘かったな」

 中に入った人物が興味本位で入ったのなら穏便に追い出せばいいが、そうであると信じつつ、ゆっくりと中に入る。




「よお、いつも見てるぜ」

 中に入ると飄々とした中年の男性がソファに座り込んでいた。


「今すぐ出て行くなら許してやるよ」

「そんなに殺気を飛ばさないでくれ、おちおち話もできないだろう?」

 ユウキが殺気を引っ込めるが男は動こうとしない。


「ただの好奇心で来たわけじゃないようね」

「そりゃな、お前さん頼み、いや命令だよ」

「そんな権限がお前にあるとでも?」

「聞いた方が身のためだぜぇ、お前の連れが2人、どうなるか分からないよなぁ?」

 ユウキが咄嗟に外を見ると、頑丈そうな車が遠ざかっていくのが見えた。恐らくそれに2人が押し込まれているのだろう。


「そんなわけだ、従ってくれるね? OK?」

「OK!」

 そう言いながら男の脳天を貫き、車内を汚さないように処理してから車を出る、流石に翼を広げるのは人の視線があるので魔力を噴射して飛び上がり車を追跡する。

 ユウキが本気で追いかけたのもあってすぐに車の目の前に降り立つ。


「っ!!」

 ユウキが何か喋る前に問答無用で車から降りて来た人達がユウキに麻酔弾を撃ち込む、即効性が無いとはいえ、かなり数を撃ち込まれては流石のユウキでも眠り落ちてしまった。




「……?」

 ユウキが目を覚ますと四肢と胴体部が鎖で念入りに拘束されて動けなくなっていた。周囲には恨みがあるのか複数の男性がユウキを強く睨んでいる。


「ようやく目が覚めたか、麻酔弾を撃ち込みすぎて永遠に目が覚めないと思ったぜ」

「何だお前ら?」

「俺らの事は見た事あるだろう?」

「いんや、無いね」

「ふざけんな!」

 一番近くの男が激怒してユウキの頬を叩く。これ以上暴行を加えてしまえばエスカレートしてしまうのが分かっているのか必死に我慢している。


「とにかく、お前は我々の仕事に協力してもらうぜ、断ったら……」


 男が視線を外に移す、ユウキもその視線を追いかけると拘束された優奈と全身を鎖がぐるぐる巻きにされたマキナがいた。



「従ってくれるね……?」
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