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忘れていなかったけど後回しになりかけていたもの
しおりを挟む:そういえば優奈ちゃんって人探ししてなかった?
「そういや初対面の時に勘違いしてたよね?」
モンスターを倒しながら新宿ダンジョンを進んでいくと、ふとユウキと優奈が初めて会った時を思い出すようなコメントがあったのでユウキが反応すると優奈が忘れていたとばかりに口を開けて固まっていた。
「……その反応的に忘れてたね?」
「日々が忙しかったり楽しくて……、ででもおねぇちゃんの事を忘れた訳じゃないの!」
「という訳で優奈の姉について知っている方がいたらご報告お願いします」
「お願いします!」
ユウキがカメラに向かって頭を下げる、それを見て慌てて優奈も頭を下げる。
:そもそも優奈ちゃんの姉ってどんな人?
「あぁそうでした、私のおねぇちゃんはですね……」
それから惚気混じりに特徴が伝えられたが、コメント欄では有力な情報は得られなかった。
落ち込んでいても仕方ないのでダンジョン探索を続行する、モンスターが強いのもあって落ち込んでいる暇も無く戦いに意識を向けていた。
「それでココからが記録上では前人未到、だね」
「そうですね……」
優奈の姉探しの話題などなかったかのようにコメント欄では前人未到に足を踏み入れる事で盛り上がっていた。
「それじゃあ行くよ」
ユウキが一歩踏み出すと人が一瞬で蒸発してしまいそうな熱気が襲い掛かってきた。ユウキはすぐにマキナに目配せして3人を水の膜で囲って防ぐ。ユウキだけであれば流れる溶岩の中でも行動できるだろうが、2人は当たり前だがそんな事はできない。
「これは確かに人が足を踏み入れる事はできないね……、マグマ遊泳を試みて全ロスだね」
「そもそも人が行ける物なの、コレ?」
「私でギリギリ行けるかなぁ、でも私の世界の人は多分無理じゃないかなぁ……」
「いやいやいや、こっちの世界でも無理だからね」
優奈が勢いよく拒否すると、コメント欄も全力で同調していた。
「まぁ流石にここから先は私1人で行こうか」
水の膜から出た時に一瞬だけ眉間に皺を寄せたがすぐに戻して高温になって柔らかくなった足場を進んでいく。
「……あれ?」
ユウキが前に出て警戒いしつつ進んでいくと下に行く道が見えてきた。少し戸惑いつつも下の階層に行く、12階は今までのように人が普通に過ごせる環境になっていた。
そこから更に進んでいくとこれまた名前を付けられていないモンスター達が出現し、ユウキが処理していく。流石に優奈では戦えないので後ろで素材を集めてもらう。
最難関のダンジョンと呼ばれるだけあって20階を過ぎる頃にはユウキでも一撃で倒せなくなっていった。
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