異世界に転生して性転換したけどとりあえず生きてる

仙人掌(さぼてん)

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マンネリ回避

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「さて、東北を攻めていきますか……」



 この世界ではもう機能しなくなってしまった東北新幹線の跡を走っている、もう車両は走る事はなく線路は一部劣化しつつもしっかりとその姿をとどめており、今でも事故を一切起こさせない執念を感じる。





 駅跡地だったりトンネルなどで停車しながら東北の東側のダンジョンを攻めていく、ユウキが飛び回ればいちいち路線から降りる必要がないので、ユウキが3人を空輸する事になった。





「ハイドーモ、コンニチハー」



:こんにちは

:きちゃ

:待ってた

:やる気の無い挨拶に安心感を覚えてる





 配信もそれなりにしておく、定期的に配信しておくことで心配の声だったり変な問い合わせを回避するためだ。配信以外では姉妹、特に姉の方である優希の育成をしていく。

 元々ダンジョン攻略していたのもあって、得意分野を伸ばす方向で十分に強くなれた、優奈は少し不満だったようだが、しっかりと戦っている姿を見て納得していた。





「マンネリ……、そんな気がする」

「珍しくエゴサしてると思ったら何言ってるのお母さん?」

 この日のダンジョン攻略が終わり、夕食も片付けまで終わらせて暇なので何となくエゴサーチをしてみると、同じような絵面が続いてて飽きてきた等の書き込みを見つけてしまった。



「いっそモンスター食べるかぁ?」

 ユウキが何気なく呟くと、優奈と優希の姉妹が近くに大きな虫を見つけてしまったような感じでユウキの方に振り向く。

「それが安易にできるのはお母さんだけだよ?」

「普通の人でも食べれてるように出来たらそれはそれでコンテンツになるんじゃないかなぁ?」

「……確かにダンジョンのモンスターを食べるって事は誰もやってない、一応サバイバル系でたまーにやっているっぽいけど上手くいってないっぽいね」

「じゃあ、試しに魚っぽいモンスターでも捌いて料理してみるかぁ」

「絶対鍋とか分けて、それからお母さんが先に食べてからね!」

「そりゃね、2人はどうする?」

 2人としては動画配信の事やユウキの料理の腕前を知っているのもあって拒否しきれない気持ちと拒否したいという微妙な気持ですぐに答えられないでいた。





「はーい、今日はちょっと趣向を変えてモンスターを調理したいと思いマース」



:こんにちは

:めずらしくダンジョンの外だ

:モンスターを調理ってできるのか?

:なんか新しい事してる



「まーよく考えてみれば、昆虫食とか貝類とかキノコとか、見た目ではゲテモノを食べて来た人類が次はモンスターに挑む物と考えれば、って感じだねー」

 そう言いながらユウキは先ほどのダンジョンで捕まえて頭を切り落とした半魚人っぽいモンスターをテーブルの上に乗せる。

 コメント欄は悲鳴だったりの様々な反応がある。



「こういう人型のモンスターの解体はまず手足を切り落として部位ごとに分けます」

「……えー見た目があまりにもグロテスクなので隠します」

 優奈が布巾を取り出してユウキが調理している所に被せる。ユウキは確かに見た目がよろしくないとしてカメラには見づらいようにして解体を始める。





:手際いいっすね

:あんなに戦えるのにこんなに料理が上手いのか……

:人型の解体が上手いですね……





「内臓は、わからないから今回は破棄しておこうか、えっと一旦血抜きしながらブロックごとに分けてる、あとは多分骨は使えるだろうから取り除いて後で協会にでも渡しておきましょうか」

 手際よく解体をすませていき、辛うじて見せられる絵になったので布巾をとり、寸堂鍋に全ていれる。

「今回は長時間煮込んでみますね~」



 カメラに見えないように隙をついて味見してみると、生魚の食感に新鮮なはずなのに少し腐敗臭とそれとは別に生臭ささがある、生食は出来ないのは確定でとりあえず醤油、酒、みりんと生姜を合わせた物で煮込んでみる。普通の魚ならこれでほぼ美味しい煮付けが完成するのだが……。



「うん、まぁ食べられなくはない、かなぁ……」

 ひとまず食べ物にはなったので近くにいたマキナに食べさせる。

「はいあーん」

 マキナは疑う事なく口を大きく空けて食べる。

「あーん……うーん、うん?」

 タレは美味しかったようだが身の方は微妙だったようで顔から徐々に表情が消えていった。



「最悪コレになるかも」

「そうならないように頑張る!」

 マキナがやる気を出したので頭を撫でておく。

「えへへ」





:これがてぇてぇ

:この距離感は完全に親子じゃないか

:こんなに優しい目ができるんだ……





 そんなこんなで調理は次に活かせそうな結果になってそのまま配信は終了した。
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