異世界に転生して性転換したけどとりあえず生きてる

仙人掌(さぼてん)

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他所から来た者

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「ちゃんと許可さえ申請するば私とかにケンカを売ることにならなかったのにね」

「この世界のルールなんて知らないし、それより僕の研究なんて人間は理解してくれませんよ」

 声にどこか哀愁が漂ってくる、過去に何かあったのだろうか。



「確かにあの卑猥なやつらの研究なら受理されないでしょうね」

 途中で襲撃してきた触手には毒が分泌されており、即効性は無かったが長時間拘束されていれば何かしらの悪影響があったのだろう。

「あれはただの警備に過ぎないよ、ただせっかく増えていたのに、増殖中も含めて生産元から全滅とは…」

「で、どうしますか?、投降しますか?」

「そうだねぇ君が証拠をほとんど消してくれたから刑期があっても短いはずだし、何よりも研究に少々行き詰まっていた所だ、何もせずに過ごすというのも偶には悪くない」

「どんな研究か興味もないし知りたくもないからせめて余所の国でやってくれ」

「そうかい、刑期が終わったらそうするよ、あそうだ」

「?」



「せっかくだしここで最後の実験をしようじゃないか、君にも見せてあげるよ」

 大きく翻して楽しそうにコントロールパネルを操作していると横の壁がスライドし小さな空間がでてくるとそこにいたのは……。

「天使と悪魔?」

 説明がいらないほど見たままの天使と悪魔がいた。

「その通り!、まぁかなり疲弊してるけどね」

「この人?たちに何をしたの?」

「何も強いて言うなら捕まえて拘束しただけ、そして今から被験体さ」

 スイッチを入れると大きな機械音が響き天使と悪魔がいる場所の床に魔法陣が出現する。



「闇と光はそれぞれ少しでも強ければすぐに偏ってしまう、ならばその力が均等ならば?、と」

 天使と悪魔は引き合うように手を伸ばして手を合わせる、表情は眠そうで意識は朦朧としているようだ。

「実験は失敗だな」

 2人の体は少しずつ薄くなり崩れ始めた。



ユウキは2体の口が微かに動き「助けて」と言っているように見えた。

「なぁ」

「なんでしょうか?」

「あの2人?はこっちで処分するぞ」

「構いませんよついでにこの施設ごと破壊してもらっても問題ありません」

「そっか」

 ユウキは機械に触れてからそれに魔力を全力で流して破壊し魔法陣は消えたが2人が崩れていくのは遅くなるっているものの止まることは無い。

「こうなったら」

 ユウキは2体の元に向かい両手を巨大化させて2人を吸収していく。

(そういえば生き物吸収したの初めてだ…)

「さながら噛みつき合体ですねぇ~」

「なんだそれ、ところでこの星の鉱物はいいのありました?」

「おや、そんなこと話した覚えは……あなたはまさか巷で噂のWeb小説の主人公ですか?」

「せめて転生者とか言ってほしい」

「確かに転生者の方がしっくりきますね、あぁそれと鉱石の質問でしたね、結論から言えばこの世界には大した収穫はありませんでしたね」

「やっぱり神話生物か」

「できればこっちもその言い方は止めてほしいですね」

「じゃあ名称しがたい生物とか?」

「それはさらに嫌ですね、うーん…まぁ無難に宇宙人とかの方がいいですね、いや異世界宇宙人で」

「長いな、しかもこの世界の住人ですらないのか」

「そうですよ、まぁパラレルワールドに行くのは造作もないですね」

「じゃあ私の前世の世界に行けるのか…」

「それは多分無理ですね」

「は?、なんで」

「ほぼ無限にある世界の中であなたの故郷の世界を探すのは不可能に近いですよ、よく言われている砂漠なかで蟻のコンタクトレンズを探すとかって例えがありますがそんな感じですよ」

「要は面倒だと」

「それでいいですよ」
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