54 / 400
精神の中
しおりを挟む
姫様の国の端だが、ここまで来ると見覚えのある民家や商店がちらほら見える、この見える光景がやはり夢ではなく現実の物と実感して複雑な気持ちになる、それでも国に帰ってこられた安心感もある。
しかしというかやはりこちらに向けられる視線が気になってしまう、壊れた馬車それにのる汚れた服を着た姫様、そしてこの国では基本的に老人しか持っていない白髪の私……。
なんとか自分を落ち着かせながら私は関所に行き、最初はかなり警戒されたが姫様の存在と馬車の状態と仲間の遺品が説得を手伝ってくれた。
事態を早く伝えるために馬ではなく2足歩行の鳥みたいな魔物で馬車を引いて移動することにした、この状態ではどの道私たちが言った方が早く説得力があるだろう。
王都まではまだ距離があり、今日の出来事で2人とも体力を大きく消耗しているどのみち途中で一泊しなければならない、王都までどんなに急いでも2日ほどかかるのだ。
どの道この関所で一泊しなければならないだろう。
少しふてくされている姫様を他の人に任せて私は睡魔に取り憑かれたようにすぐに眠りについた。
突然指を弾く音で気がつく。
「話をしよう」
「は?」
ハイオークを倒した時に聞こえたあの少女の声だ、話をしようというのは今の私の現状を話してくれるという事だろうか、見た目は10歳ほどだろうか黒い目と黒い髪は珍しい。
「あれは今から…あれ何年前だっけ?」
「いや私に聞かれても…」
「そうだよね~元ネタ知ってる人なんて同郷者くらいだしはぁ…」
もう1人の少女声も聞こえた、今度は15歳ほどで自分で言うのもなんだが配色があまり綺麗とは言えない色をしている。
「ここはいったいどこなんだ?」
「ん~なんて説明したら良いかな…」
「とりあえず精神空間で良いんじゃないかしら?」
「直接合うのは初めてですね」
「お前達は、私に一体何をした!」
「私は姫様とやらを助けるように手助けしてあげただけですよ」
「だからといって目と髪の色を変えることはないだろ!」
「えー結構カッコイイじゃないですか」
「あの髪は我がカイラム家に代々伝わる神聖なる赤い髪なんだぞ」
「いやそんなこと言われましてもねぇ」
「そんなこととはなんだ、ってそれより姫様は無事なんだろうな!」
「それはさっき貴女が助けたじゃないですか」
「そ、それはそうだがしかし、姫様を王宮まで送りしなければ!」
「いやでもこっちにも予定があるんですよねぇ」
「そんなことより姫様だろ!」
「そんなこととは失礼ですね」
「失礼なら謝る、しかしこちらも大切な事なんだ……」
「まあ、もうそれはかなわないでしょうね」
「なんだと!」
「だってあなたは既に死んでいるのですよ」
「え…だが私はここに…」
「そこにいる空気と化している本体に吸収されてね」
「いや空気言うなし!」
そいつが原因なのか、この子が私をこんな状態にしたのか?
「貴様かぁ!」
「いやいやいやいやいやいや、あの時既に死にかかってたし回復魔法でどうにかなるレベルじゃなかったし、ああしないと姫様は今頃( ~自主規制~ )されてたかも知れないしで…」
「っ…それは…すまない……」
確かにあのままだったら私は既に死んで姫様も助ける事ができなかっただろう、感謝こそしても怒りをぶつける対象ではなかったな……。
「まぁまぁそれよりこれからどうしますか?、姫様とやらの護衛を続けるのか、学校に戻るか」
「学校?」
「あ、私は隣の国で学生やってます」
「学生だったのか、しかし私は姫様を守り王宮まで送り届けねばならない」
「いや、こっちだって課題やら出席やら危ないし」
「それはお前がちゃんとしていれば問題無かったのでは?!」
「今回てか、今は特別授業枠でよほどのことが無い限り授業を欠席出来ません」
「つまり両者引けない事情があると」
「「ぐぬぬ…」」
しかしというかやはりこちらに向けられる視線が気になってしまう、壊れた馬車それにのる汚れた服を着た姫様、そしてこの国では基本的に老人しか持っていない白髪の私……。
なんとか自分を落ち着かせながら私は関所に行き、最初はかなり警戒されたが姫様の存在と馬車の状態と仲間の遺品が説得を手伝ってくれた。
事態を早く伝えるために馬ではなく2足歩行の鳥みたいな魔物で馬車を引いて移動することにした、この状態ではどの道私たちが言った方が早く説得力があるだろう。
王都まではまだ距離があり、今日の出来事で2人とも体力を大きく消耗しているどのみち途中で一泊しなければならない、王都までどんなに急いでも2日ほどかかるのだ。
どの道この関所で一泊しなければならないだろう。
少しふてくされている姫様を他の人に任せて私は睡魔に取り憑かれたようにすぐに眠りについた。
突然指を弾く音で気がつく。
「話をしよう」
「は?」
ハイオークを倒した時に聞こえたあの少女の声だ、話をしようというのは今の私の現状を話してくれるという事だろうか、見た目は10歳ほどだろうか黒い目と黒い髪は珍しい。
「あれは今から…あれ何年前だっけ?」
「いや私に聞かれても…」
「そうだよね~元ネタ知ってる人なんて同郷者くらいだしはぁ…」
もう1人の少女声も聞こえた、今度は15歳ほどで自分で言うのもなんだが配色があまり綺麗とは言えない色をしている。
「ここはいったいどこなんだ?」
「ん~なんて説明したら良いかな…」
「とりあえず精神空間で良いんじゃないかしら?」
「直接合うのは初めてですね」
「お前達は、私に一体何をした!」
「私は姫様とやらを助けるように手助けしてあげただけですよ」
「だからといって目と髪の色を変えることはないだろ!」
「えー結構カッコイイじゃないですか」
「あの髪は我がカイラム家に代々伝わる神聖なる赤い髪なんだぞ」
「いやそんなこと言われましてもねぇ」
「そんなこととはなんだ、ってそれより姫様は無事なんだろうな!」
「それはさっき貴女が助けたじゃないですか」
「そ、それはそうだがしかし、姫様を王宮まで送りしなければ!」
「いやでもこっちにも予定があるんですよねぇ」
「そんなことより姫様だろ!」
「そんなこととは失礼ですね」
「失礼なら謝る、しかしこちらも大切な事なんだ……」
「まあ、もうそれはかなわないでしょうね」
「なんだと!」
「だってあなたは既に死んでいるのですよ」
「え…だが私はここに…」
「そこにいる空気と化している本体に吸収されてね」
「いや空気言うなし!」
そいつが原因なのか、この子が私をこんな状態にしたのか?
「貴様かぁ!」
「いやいやいやいやいやいや、あの時既に死にかかってたし回復魔法でどうにかなるレベルじゃなかったし、ああしないと姫様は今頃( ~自主規制~ )されてたかも知れないしで…」
「っ…それは…すまない……」
確かにあのままだったら私は既に死んで姫様も助ける事ができなかっただろう、感謝こそしても怒りをぶつける対象ではなかったな……。
「まぁまぁそれよりこれからどうしますか?、姫様とやらの護衛を続けるのか、学校に戻るか」
「学校?」
「あ、私は隣の国で学生やってます」
「学生だったのか、しかし私は姫様を守り王宮まで送り届けねばならない」
「いや、こっちだって課題やら出席やら危ないし」
「それはお前がちゃんとしていれば問題無かったのでは?!」
「今回てか、今は特別授業枠でよほどのことが無い限り授業を欠席出来ません」
「つまり両者引けない事情があると」
「「ぐぬぬ…」」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
事務仕事しかできない無能?いいえ、空間支配スキルです。~勇者パーティの事務員として整理整頓していたら、いつの間にか銅像が立っていました~
水月
恋愛
「在庫整理しかできない無能は不要だ」
第一王子から、晩餐会の場で婚約破棄と国外追放を告げられた公爵令嬢ユズハ。
彼女のギフト【在庫整理】は、荷物の整理しかできないハズレスキルだと蔑まれていた。
だが、彼女は知っていた。
その真価は、指定空間内のあらゆる物質の最適化であることを。
追放先で出会った要領の悪い勇者パーティに対し、ユズハは事務的に、かつ冷徹に最適化を開始する。
「勇者様、右腕の筋肉配置を効率化しました」
「魔王の心臓、少し左にずらしておきましたね」
戦場を、兵站を、さらには魔王の命までをも在庫として処理し続けた結果、彼女はいつしか魔王討伐勇者パーティの一人として、威圧感溢れる銅像にまでなってしまう。
効率を愛する事務屋令嬢は、自分を捨てた国を不良債権として切り捨て、再出発する。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?
山咲莉亜
ファンタジー
ある日、高校二年生だった桜井渚は魔法を扱うことができ、世界最強とされる精霊王に転生した。家族で海に遊びに行ったが遊んでいる最中に溺れた幼い弟を助け、代わりに自分が死んでしまったのだ。
だけど正直、俺は精霊王の立場に興味はない。精霊らしく、のんびり気楽に生きてみせるよ。
趣味の寝ることと読書だけをしてマイペースに生きるつもりだったナギサだが、優しく仲間思いな性格が災いして次々とトラブルに巻き込まれていく。果たしてナギサはそれらを乗り越えていくことができるのか。そして彼の行動原理とは……?
ロマンス、コメディ、シリアス───これは物語が進むにつれて露わになるナギサの闇やトラブルを共に乗り越えていく仲間達の物語。
※HOT男性ランキング最高6位でした。ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる