異世界に転生して性転換したけどとりあえず生きてる

仙人掌(さぼてん)

文字の大きさ
152 / 400

姫様の判定

しおりを挟む
 なるべく派手にやれ、なんとも難しい注文なんだと思う、相手が弱い内は側だけは見た目に注力すればいいのだろう。



「一番最初の戦闘は君が相手だね、こうやって見るとやはりかわいらしいね、是非とも私の大剣を受けとめてもらえないかな」

 初戦でいきなり口説かれてしまった、VIP席にいる姫様の方を見ると嫌そうな顔をしていたのでやってしまってもいいのだろう、それにしても選手の声が会場全体に響いているのはなんというか無駄な技術だと思う。

「準備運動の相手ではないのですか?」

 とぼけてみると小さな笑い声が聴こえてきた、これはどちらを笑っているのだろうか、とにかくそんな事を気にせずに目の前の敵を派手に倒さねば。



「両者の挑発も済んだところで試合開始です」

 対戦相手が余裕で歩いてきたので魔法で地面を足を掴むように固定する、すると対戦相手がバランスを崩して綺麗に転倒した。

「ふっ」

 相手をバカにしたように大げさに噴き出す、会場からも笑い声が聞こえてきた。

「お前……」

 自分が倒れた時の状況がわかっているのは今試合中の2人だけのでユウキに対して文句を言うのは向こうとしてはプライドが許さないようで結局睨むだけ終わった。

「歩くのも辛いのでしたら、棄権されていかがですか?」

「それは結構、頭を打ったお蔭で目が覚めたよ」

 試合開始前は余裕そうな表情をしていたが、一転して今は真剣そのもので確実にユウキを殺そうとしている。

 姫様に派手にと言われていたのでこちらも剣を魔法で生成する、それだけで会場から関心する声が聞こえてきた、これはマズかったのだろうか。

「参る!」

 向こうの鼓舞で試合が再開された。

 相手は真っ直ぐな剣筋で向かって来たので横に回避しようとすると、ユウキの父親が睨んでいた。

(この程度なら受け止めて打ち返せ!)

 父親の気合いの入った声で足が動かなくなり、仕方なく剣を受け止める。

「なんと!」

 受け止めたのが以外だったのか驚かれた、この試合を父親に任せたいがどうやら表には出てくれないようだ、ミネルバも出そうとしたが父親がそれを阻止していた、なんでそんな事ができるんですかねぇ……。

 とりあえず体はむちゃが効くのでなんとか対処する、一応父親とミネルバを取り込んでいるのでなんちゃって剣術はできるので対処はできる、あとは対戦相手がそこまで強くないのもあるだろう。

 という訳で魔法を発動する準備を始める。

 なるべく派手という事で単純だが爆発させようと思う。

 剣で撃ちあっている状態では自分を巻き込むので腰腋から魔力弾を出してを距離をとらせる。

「剣術に加えてこれほどの魔術とは厄介な……」

 ユウキは場合は魔術メインのつもりなので複雑な気持ちになる、とりあえず地面を隆起させて対戦相手を持ち上げる、また下から攻撃がくるとは思っていなかったようで上手い具合に持ち上がってくれた。

「なんだ?!」

 浮かんでいる相手に向かって剣を向けて魔法のビームを放つ、見た目の派手さを優先して極太にして無駄に光らせているので威力の割には魔力の消費が大きく、放ちながら後悔していた。

 そして見た目を優先しているので威力はない、相手も派手な攻撃で死んだと思ってくれたようで気絶してくれた。

 対戦相手が地面に落下してから審判の掛け声で試合は終了した。



「ま、及第点ね……」

「マジですかぁ」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

事務仕事しかできない無能?いいえ、空間支配スキルです。~勇者パーティの事務員として整理整頓していたら、いつの間にか銅像が立っていました~

水月
恋愛
「在庫整理しかできない無能は不要だ」 第一王子から、晩餐会の場で婚約破棄と国外追放を告げられた公爵令嬢ユズハ。 彼女のギフト【在庫整理】は、荷物の整理しかできないハズレスキルだと蔑まれていた。 だが、彼女は知っていた。 その真価は、指定空間内のあらゆる物質の最適化であることを。 追放先で出会った要領の悪い勇者パーティに対し、ユズハは事務的に、かつ冷徹に最適化を開始する。 「勇者様、右腕の筋肉配置を効率化しました」 「魔王の心臓、少し左にずらしておきましたね」 戦場を、兵站を、さらには魔王の命までをも在庫として処理し続けた結果、彼女はいつしか魔王討伐勇者パーティの一人として、威圧感溢れる銅像にまでなってしまう。 効率を愛する事務屋令嬢は、自分を捨てた国を不良債権として切り捨て、再出発する。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?

山咲莉亜
ファンタジー
 ある日、高校二年生だった桜井渚は魔法を扱うことができ、世界最強とされる精霊王に転生した。家族で海に遊びに行ったが遊んでいる最中に溺れた幼い弟を助け、代わりに自分が死んでしまったのだ。  だけど正直、俺は精霊王の立場に興味はない。精霊らしく、のんびり気楽に生きてみせるよ。  趣味の寝ることと読書だけをしてマイペースに生きるつもりだったナギサだが、優しく仲間思いな性格が災いして次々とトラブルに巻き込まれていく。果たしてナギサはそれらを乗り越えていくことができるのか。そして彼の行動原理とは……?  ロマンス、コメディ、シリアス───これは物語が進むにつれて露わになるナギサの闇やトラブルを共に乗り越えていく仲間達の物語。 ※HOT男性ランキング最高6位でした。ありがとうございました!

処理中です...