異世界に転生して性転換したけどとりあえず生きてる

仙人掌(さぼてん)

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交渉は信用を得てから

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「いやーまさかこの世界でロボット系に護衛してもらえるとは、長生きしてみるもんだ」

 そんな事を言っている長谷川の見た目はどう見ても未成年だ、ユウキと同じように年齢などを操作しているのだろうか。

「ロボットではなくゴーレムですよ、電子部品を一切使用してないんです、責任者の前でロボットとか言わないでくださいね、あくまでゴーレムと呼んでくださいね」

「わかりましたよ」



 魔物を討伐しまくった後なので道中に敵等は出てこなかった、おかげでゴーレムを無駄に動かす事なく済んだ。

「これで到着しましたよ、これ以上の護衛は別料金になりますよ」

「うーん、ちなみに費用は?」

「ゴーレムの修理費ですかね」

 細かく言うと、装甲や配線の交換や補修の費用だったり消耗品扱いのパーツ代や燃料(搭乗者の食事代含む)が諸々合わせた金額になる、なので到着するまでは分からないのだ。

「ちなみに量産化は?」

「してないですね」

 正確にはまだ量産化していないだけでゆくゆくは量産させるつもりらしい、長谷川は量産化されていれば安く済むと考えていたようだが、これが少数生産品だと値段が天井知らずになってしまう。

「そうだね、今回は貴重な経験をしたし……残りの道は自分達で行く事にするよ」

「わかりまた、ではお会計の方を……」

「あー物品でいいかな、というか持ち合わせが無くてね、というか国に入ったばかりで通貨が用意できないんだが……」

「まぁいいですよ、それで何があるんです?」

「そうですね……じゃあこれなんてどうでしょう?」

 長谷川が小さなカバンから鉱石を取り出した。

「これは…ただの石じゃあないですね」

「そうなんですよ、コレは魔力を超圧縮された鉱石なんですよ」

「それは高価な物では?」

 魔石の相場がそもそも分からないのだ、魔石の購入はミルシアが行っているため出された物が高いのか安いのか分からない。

「とりあえず責任者を呼んできますね」

 そういえば勝手に決めるのは良くなかったのを思い出してミルシアに相談に向かう事にする。

「あれ、君が責任者じゃなかったのか?」

「まあね、そんな訳で話は通して置くのでちょっと待ってて」

「わかりました」

 あまり待たせる訳には行かないので急いでミルシアの所に向かう。



「ミルシア、小隊として商談が来た」

「ユウキはなんて物をつれてくるんですか……」

 帰ってきていきなり商談の話がやってきたのだ、ユウキの事は変だとは前々から思っていたがまさか任務の終わりにいきなり商談を持ってくると思わなかったようで呆れていた。

「とりあえず来てほしいんだが」

 ミルシアはしょうがないなあと言った様子で急いでいるユウキについていく。

「それで何を要求してきましたの?」

「向こうの国からココまでの護衛、だから要求はもう終わった、それで報酬なんだけども魔石を出してきたんだけど相場が分からなくて……」

「良いでしょう、私が上手く交渉すればいいのでしょう?」

「お願いします」

「というか何で貴女で交渉を終わらせたりできたしょう?」

「いやぁ今回の責任者はミルシアだし」

「そう思っているのでしたら良いでしょう、ところで向こうは何か出してきましたの?」

「さっきも言ったけど魔石だよ、何でも超圧縮された物だそうで」

「その圧縮具合次第ね、というかゴーレムに損傷はありましたの?」

「いや特にない、おそらく簡単なメンテナンス程度で済む」

「大体わかりましわ、それであれば余程の粗悪品でない限りはそのまま受け入れていいでしょう」



 話が終わると同時に長谷川の前に到着した。

「お待たせして申し訳ありません、私がこの小隊の責任者をしております、ミルシア・ロゼッタと申します以後お見知りおきを」

「ご丁寧に自分は長谷川商斗はせがわあきとと申します、ここから離れた地で商人をしておりまして今回は縁あってこの国に訪れた次第でございます」

 傍目からみれば背伸びした少女に対応する青年の図に見える。

「それで今回は私の小隊を護衛に使われたと聞いておりますが?」

「はい、向こう国の砦から魔物達が出てくるかもしれない地帯をここまで護衛していただきまして、つきましては報酬をお渡しできればと思っているのですが、何分この国の通貨はまだ持っておりませんで……」

「その辺はユウキに聞いておりますわ、ですので今回は物品で問題ありません」

「それは助かります、つきましてはこちらで今回のお代とさせていただきたい」

「少し失礼」

 長谷川から出された魔石をミルシアが受け取りしばらく眺めた後に再び長谷川に向く。

「良いでしょう、これほどの魔石があれば万が一があった場合でも埋め合わせが聞きますね」

「はい、それでは失礼します」

 長谷川はそれでいいのか国の首都方向へ向かっていった。





「……それでユウキ」

「はい?」

「アレ以外に目撃者は?」

「おそらくいないかと」

「それは好都合ですわね、では良いようにしましょう」

 良い魔石を手に入れたお陰なのかそれとも別の理由かミルシアの口角が上がっていた。
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