異世界に転生して性転換したけどとりあえず生きてる

仙人掌(さぼてん)

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少し時間がかかった理由

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 少し時間は遡りユウキが隊員達と分かれた直後。

「さて、どうしてやろうか……」

 ユウキが隊員達にどう襲撃するかワクワクしながら考えているとものすごいスピードでユウキに近づいてきて来る気配があった。

「うーん」

 向かってくる気配に対して敵意などは感じられない、かといって視線は完全にこちらに向かっている、とりあえずはぶつかって来る事はないだろうと判断して、少々構えつつ襲撃について考える。



「お母さん!」

「お母様!」

「どした?」

「寂しくて」

 向かって来たのはマキナとユーフェミアだ、どうやらユウキが居ない生活に耐えらなかったようだ。

「そうかぁよしよし」

「えへへぇ……」

「あ、ありがとうございます」

 とりあえず2人を撫でておく、満足そうにしているので大丈夫だろう。



「…………」

「……?」

 少し待ってみるが何も話す様子がない、どうやら用事は寂しかっただけのようだ。

「あーじゃごはん食べる?」

「うん!」

「お願いします」

 隊員達の事は放置して食堂に向かう、食事時ではないので人は少ない。

「ちょっと厨房借りるよ」

「あ、アーノイドさんこんな時間にどうしたんです?」

「ちょっと娘たちがお腹を空かせててね」

「え、お子さんいるんですか?!」

「そうだよ、産んだ訳じゃないけどね」

「はぁ……、ってか部外者を入れちゃダメでしょ!」

「私の家族だしそれにこの達は私でも止められる自信はないよ」

「そこは何とかしてくださいよ」

「何とかするから厨房借りるね」

「……わかりましたよ」

 厨房の職員は無駄だと悟ったのか一区画貸してくれた、材料はユウキが来るようになってから多く仕入れているので3人分作る程度であれば大した影響はない。

 食材の種類も豊富にあるので作るメニューは割と自由だ、なるべく早く作って机に持っていきたいので、肉と野菜を適当に味をつけて焼いただけなので料理名も何もない、ただ焼いただけである。



「いただきまぁす!」

「いただきます!」

 マキナが勢いよく食べて行く横でユーフェミアはしっかりと噛みしめるように食べていた、ユウキは普通に食べていた。

「「ごちそうさまでした」」

 2人が勢いよく食べ進めていったため一瞬で食べ終わってしまった、マキナの容量も考慮して多めに作ったがそれでもすぐに平らげてしまった。

 食器を素早く片付けてマキナ達を私室につれて行く、マキナはがっつりと左側にくっつき、ユーフェミアはユウキの右手を自信なさそうに握っている、そのおかげで動き辛いことこの上ない。

 それでもなんとか私室に到着し2人を解放する。



 腰を落ち着けてからマキナがマシンガンのごとく喋り始めた、最近の学校の出来事やユーフェミアがユウキに変わってギルドの依頼を受けている事などが息継ぎの間も無く語られ続けた。

 ユウキは話半分で適当に相槌をうって話を聞いておく、ユーフェミアも何か言いたそうにしていたがマキナが話続けているから一言も話せなかった。



「あ……」

「お母さんどうしたの?」

 マキナが一息ついたタイミングで一言入れて話を止める。

「みんながほったらかしだ」

「えあ、もうこんな時間じゃん」

「そんな訳だから話の続きとかはまた今度ね、じゃあ私は言ってくるよ」

「はーい、いってらっしゃい!」

「はい、ありがとうございました」



 マキナ達を敷地から送った後に急ぎながら隊員達の所に向かう、隊員達は案外すぐに見つかったのでそのまま攻撃しようとすると生魚を食べようとしていた、それは止めないといけないので止めにかかる。

「川の魚はその身に小さな虫がいる可能性があるから絶対焼いて食べる事」
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