異世界に転生して性転換したけどとりあえず生きてる

仙人掌(さぼてん)

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スイカ割りもどき

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「ひとまず5歩進め」

「右方向」

「左に半歩です」

「もう少し前です」

「違う後ろ」

「そのまま振り下ろせばできるって」

「しっかり踏み込んでから振り下ろす」

「そんな近くに無いから一旦素振りしてから感覚をつかんで真っすぐに投擲」

「更に前進」

「右方向」

「右前方37度」

「左に42度」

 いろいろな方向に指示が飛んで最初は右往左往していたが、途中から動かなくなりじっと棒を持って構える。

「……この辺!」

 いきなり真横に踏み込み果実を切断した。

「ってみんな方向違うじゃん」

「凄いですわね、よく当てられましたわね」

「みんなが言ってくれた音で特定したんだ、結構綺麗に割れたからみんなで食べましょう」

 メイドが急いで果実を回収して付着した砂を洗い落として人数分に切り分けて配られる、さすが貴族だけあってお高い果実だった。



「次は誰やりますか?」

 ユーフェミアは満足したようで次は指示をする側に行きたい様子だ。

「じゃあ私行きます!」

 次はマキナが手を上げた、ミルシアはまだ疲れが残っているか大きな椅子に座って飲み物を優雅に飲んでいた。



「準備できました」

 またメイドが適当な位置に果実を設置したてから合図を送る。

「どうしよ、位置分かっちゃった、てい」

 マキナが左前方に棒を投げると果実に命中した。

「どうして見えましたの?」

 流石に驚いてミルシアが質問する。

「いやぁ見えなくなっても以外と分かるもんだね、ちょっと集中したら場所が分かったんだよね」

「そういえばユーフェミアもできましたし強い人は普通にできる事なんでしょうね」

 ミルシアがメイドの方を向くとメイド達は全力で首を振っていた。

「まぁ、今更驚いていたらキリがありませんでしたわね、残った果実は夕食に回してくださいな」

「かしこまりました」

「それでは各自適当に過ごしましょう、私はここでのんびりしてますから」

 ミルシアはもう動く気がないのかうつ伏せになって日光浴を始めた。

「私も休憩しよーっと」

 海では泳げないマキナも横になって休み始めた。

「じゃあ私は思いっきり泳いできます!」

 ユーフェミアはまだまだ体力があるのか海の方に走って飛び込んでいった。



「そういえばココの海域って何か出たりするの?」

「ええぇっと確か、大した物は出てこなかったハズですわ」

「まぁ、でもユーフェミアなら何とかできるかな」

 一応心配なので泳ぎにいったユーフェミアについて行く事にした。

 人の姿のまま泳ぐのは慣れないのでとりあえず下半身を魚にし人魚みたいな姿になって、はしゃいでいるユーフェミアに近づいていく。

「ずいぶん楽しそうだね」

「はい、こうやって監視の目が無い状態で制限の無い範囲で自由にできるのは楽しくて」

「あぁなるほどね」

 そういえば世界を救ったユウキの子孫だから厳重にされていたのだろう、なのでこうしてのびのびと生活できているのは初めての事なのでいろいろと全力なのだろう。
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