箱庭の支配人──稀人は異世界で自由を満喫します?

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2章 自慢の仲間

八十七、

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「とりあえず、それを貸してくれ」
「いや、これ結構重いぞ…って、マジか…」

俺はトールの大槌を軽々と片手で持ち上げて見せた。

「んじゃ、進むか」
「…ガラハドさん、ほんとにこの人とタメ張ったんですか?」
「言っとくが、ガラハドはメインは殲滅力の高い大剣としているが、騎士としてパーティに参加する時は長剣とかに変えるし、諜報活動をする際は短剣や鋼糸、他にも様々な武器を使う。
俺もそうだが、ガラハドも時と場合に応じて使う武器を変えるから、俺が複数の武器を召喚するとガラハドもその武器を拾って使うんだ」
「はへぇ…」
「待て、なんでそれを知ってる?」
「そりゃあ、赤ん坊の頃ガラハドは俺の行動を監視するかのように警護していたからな。
こちらも真似して常に監視していたんだ」
「き、気付かなかった…」
「俺もお前が近くに来るまで気づかないんだからお互い様だ。
さて…それじゃ、ようやく来たから、俺の前に来てくれ、俺は…後方から来る敵を相手にするから」

そう言って俺は後ろを振り返ると、大槌を振り回した。

「ブゥンッ…さぁ、始めるか。こっからは、見て盗んでくれ」

そういった瞬間、彼は大槌で地面を思いっきり抉り、それを敵の方に弾くように飛ばした後、それと同時に前へ突っ込んだ。

「全員が射程範囲に入る場所は…ここだな」

そして、視界が奪われた魔物たちの中へ一瞬で入り込んだ俺はすぐさま、敵の弱点ごと吹き飛ばした。

「硬いところがあるなら…柔らかい所ごと吹き飛ばせば良い」

そう言いながら彼は、今度は大槌のハンマーの部分を逆さにし、それを軸に回し蹴りをしたかと思うと、蹴り終わりの瞬間、その遠心力を使って大槌を思いっきり振り回した。

「さぁ、ラストスパートだ」

そして最後、彼はトールが得意とする雷属性を武器に付与すると同時に、敵を感電させて動きを止めつつ、自身にも身体強化を使った。

「"超進撃オーバーリミット"…ボソッ」
「うわっ…やっぱスゲェなあいつ…俺も負けてられねぇなぁ…」
「あの、今ってどういう状況ですか?」
「んー、あいつは今、3つの魔法を同時に行使してるんだ。
1つ目、効果範囲にいる敵全てを感電させ、拘束する雷魔法。
2つ目、自身に雷属性の身体強化を使い、通常では出せないスピードを行使する。
3つ目、武器に雷属性を付与する。
ただでさえ、多重行使っつうのは難易度が高ぇが…
1度決まれば、言葉通り"必殺"だ」
「…あの、属性の身体強化ってなんですか。教わってないんですけど…」
「ンなもん、自分で探るのが一番だろ?
まぁ、とりあえず今使ってるのだけ解説してやるが…
雷の身体強化は、その名の通り加速だな」
「なるほど…属性ごとに違うんですか?効果は」
「というより…使い手次第だろうな」
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