箱庭の支配人──稀人は異世界で自由を満喫します?

UNKNOWN

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3章 生死の淵

最終話

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あれから数年が立ち、俺達は庭を走り回っていた。

「ガラハド、こっちに行ってみよう」
「おう」

俺たちはずっと、2人で過ごしてきた。
朝起きる時も一緒に起き、ご飯を食べる時も隣同士、何をしていても必ず2人で居た。
前世であまり甘えられなかった分、俺は特段ガラハドに甘えていた。

「この国は兄弟でも結婚できるのかな」
「血を濃くしたい家系はそうしてるらしいぞ」
「なら、男同士でも?」
「どうだろうな…だが、前世では男同士で結婚していた奴も居たぞ」
「今は今世の話だ。まぁ…まだ早いだろうが…」
「あと数年もすれば、もっと身体が発達して色んな事ができるようになる。
それまでの辛抱だ」
「今世は自由に生きたいな。旅行ももっとしたいし、冒険者になってみるのも悪くない」
「騎士団は規律が厳しくて適わないな」
「自由に仕事して、自由に休んで…2人きりの時間ももっと欲しい」
「だが、仲間たちも探さないとな」
「とある噂を聞いたんだ。貴族の中で、訳の分からない派閥があるって」
「派閥?俺らは今は平民だし、あまり関係ないんじゃ?」
「どうも、英雄を集めている派閥らしいんだ。
それも、魂を見て判断するから、普通は入れないんだと」
「へぇ…って、英雄?」
「その派閥のリーダーは何故かずっと空席、それなのにその派閥はとてつもなく強固で誰も崩せない割に、権力でさえも強すぎる。
そして、第3席の者は何人か居て、それぞれの呼び名は探偵シャーロック、聖母ナイチンゲール、不滅元帥ルイ、雷帝トール、刀透戦神ミレイ…」

その名を聞いた瞬間、俺たちはお互いの顔を見合わせた後、盛大に笑い転げた。

「アッハッハッ!どこか聞き覚えどころではない名前が勢揃いだな」
「だろう?俺の知る限り、異世界の呼び名を採用しつつ、英雄を探している…そして、リーダーと第2席の座を空席状態にしている…こんなもの、アイツらに決まっている。
いずれ、会いに行かないとな、俺たち4人で」
「ああ、前世の盟友たちが勢揃いで待ってくれているんだ、必ず会いに行こう。
だが…今世は平民だが、どうやって会いに行くんだ?」
「俺たちから会いに行くんじゃなくて、招待状を書いてもらえばいい。
その為にも…貴族があっと欲しがるような業績を出せば良い。
それか…アイツらが英雄の呼び名を使うのであれば、俺たちは箱庭と聖杯の呼び名を使えばいいだろう?」
「確かにそうだな。
聖杯、箱庭、ノアの方舟、円卓の騎士、冥王、武神、どれが良いかな」
「ああ、どれでも気付くだろうな」


──それから数年後、4人だけで構成された冒険者パーティが新聞に載っていた。
そこには、まだ幼いながらも守りは完全無敵、攻撃も圧倒的、どこを見ても完璧とまど記されていて、貴族の連中はその力を欲した。
しかしその瞬間、貴族の連中は気付いた。
英雄の派閥の首席と2席には、そのパーティの2人のリーダーが座るのだと…
そう、ノアの方舟アサヒ、聖杯騎士ガラハド、この2人が──
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