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プロローグ
しおりを挟む《それは、本で語り継がれるほど昔
その本が誠かすらわからない
でも、語り継がれてきた
絵本上での存在
魔女
血筋で引き継がれていってるらしいが
今では魔力が弱まり
存在すら危うい
ほとんど人に近しい者である
魔法こそ使えるが
普通の人間より劣ってさえいる
それでも人々は恐れた
だから、魔女は
人間に紛れて生きている》
そう、これは
魔女を描いた物語
きっと、誰も知らない
ちっぽけな話
厚い本を閉じる重い音が響く
その後、ココアをスプーンで混ぜる軽い音がする
温かい湯気が立ち込めた
壁一面の本棚には、厚い古書がひしめきあって並んでいる
部屋をオレンジの薄明かりが照らしている
女は静かな部屋に言葉を溢した
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