57 / 98
第二章[グーネウム帝国編]
旅人冒険者登録
しおりを挟む家に当分泊めてもらう代わり、メアリーが払わないといけないゴールドを稼ぐ事になった俺たちは、メアリーに冒険者ギルドの場所を教えて貰い、そこに向かっていた。
「嬉しい。かぁ......」
俺は空を見ながらそう呟く。
先程メアリーは、俺のセリフに対して嬉しいと言った。
その理由は、今まで親以外にそんなに親切にして貰った事が無かったからだそうだ。
この街の人間はまさかほとんどが店にいたミリゴをバカにしてきた冒険者みたいな感じなのだろうか?
だとしたら俺は転生場所がよっぽど良かったって事だな。
そんな事を考えていると、
「テツヤ?何ぼーっとしてるの?ほら、冒険者ギルドに着いたわよ?」
セリヤがそう言ってきた。
もう着いてたのか、上ばっか見てたから気付いてなかったぜ。ん?上ばっか見てたのになんで冒険者ギルドまで歩いて来れたのかって?
あぁ、それはだな……頼む、触れないでくれ。大人の事情があるんだよ。
「あ、あぁ。」
俺は話しかけてきたセリヤにそう返すと、道の左側に佇んでいるグーネウム帝国の冒険者ギルドを見る。
その瞬間、
「デカイな......」
俺は口からそう言葉を漏らした。
その冒険者ギルドは、ミリゴにある冒険者ギルドとは全く違うものだった。
「じゃあ、入りましょうか。」
冒険者ギルドを眺めている俺にセリヤがそう言う。
「あぁ、そうだな。」
こうして俺たちは、グーネウム帝国の冒険者ギルドへと足を進めた。
重い扉を開けて中に入ると、両隣に受け付けがあって、目の前には円形型のクエストボードがあり、そしてその奥には冒険者たちが飲む場所、酒場があるという作りだった。
冒険者ギルドに酒場がくっついてるとはな。やっぱりミリゴとは全然違うぜ。
俺はミリゴとはやはり規模の違う冒険者ギルドに驚いていると、
「テツヤ、多分右側の受け付けが旅人用よ。行きましょ」
セリヤが入り口から見て右側の受け付けを指さしながらそう言ってきた。
「あぁ、そうだな。」
俺はセリヤにそう返すと、一緒に旅人専用の受け付けの方へと歩いて行った。
受け付けの前まで行くと、ここはミリゴと同様にお姉さんがいて、
「こんにちは、ここには初めて来ましたか?」
そう聞いてきた。
お、受け付けはミリゴと同じくおっぱいのデカいお姉さんなのか。まぁ、若干ミリゴの受け付けお姉さんの方がデカいが――って、こんなことどうでもいいか。
「あぁ」「そうよ」
俺とセリヤは、受け付けお姉さんの問にそう答える。
すると、そのセリフを聞いた受け付けお姉さんは、
「分かりました。では、旅人冒険者登録を致しますので、この紙にお二人の名前と、どの街から来たのかをご記入下さい。」
そう言って紙と羽根ペンを渡してきた。
お、やっぱりこの街でも書かないといけないのか。
懐かしいなぁ、ミリゴでこの紙を書いた時は、
「婚約届みたい」とか思ってたっけ。
俺は( ´ ~ ` )で前のことを思い返していると、
「なに変な顔してるのよ、ほら私は書いたからテツヤも書いて。」
セリヤが紙と羽根ペンをこっちに差し出しながらそう言ってくる。
「あいよ」
俺はそう返すと、セリヤから紙と羽根ペンを受け取る。
......たく、変な顔とか言うなよな。
そう頭の中で愚痴りながらも、
「名前、「テツヤ」どの街から来たか、「ミリゴ」っと。」
紙にそう自分の情報を記入した。
「ほら、書いたぞ。」
そう言いながら受け付けのお姉さんに紙を渡す。
すると、受け付けのお姉さんは、その紙を確認し終わると、
「はい、ではテツヤ様、セリヤ様、これで旅人冒険者登録は完了ですので、クエストを受ける場合は後ろにある「旅人用クエストボード」より、クエストを選択し、受け付けまで言いに来てください」
そう言う。
「あいよ」「分かったわ」
そのセリフに俺たちはそう返すと、後ろにも冒険者が並んでたから、足早に列から逸れた。
0
あなたにおすすめの小説
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる