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第103話 クロスサの悩みと揺るがぬ忠義
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「――――で? クロスサは何をそんなに悩んで突っ伏していたんだ?」
もうアーウェルの話題から離れたいヴィラは、話の矛先をクロスサに向けた。
会議の前からテーブルに上半身を預け、頭から煙を噴いていた無機質女神。隣の熱烈恋愛に多少思考が戻ったらしく、向けられた問いに対して指を鳴らした。
虚空から大量の書類束がテーブル上に召喚され、重い音と圧力を場に響かせる。
ただ、所詮は束に過ぎず、山でも山脈でもない事から量としては非常に少ない。
私がミカ・ヴァスで処理した書類の枚数を教えてやりたいくらいだが、数枚を取って内容を確認すると、量への不満は消え去った。これはどちらかと言えば質の問題で、追加で十数枚にも目を通し、まさか束の全てがそうなのかと頭を抱える。
さすがは勇の女神と言った所か。
「勇者と英雄の候補が四方八方から続々流入、ですか」
「全部ルエル神の紹介だから無碍にできない。でも多すぎてやってらんない」
「確実に目を付けられてますね。アーウェル様のように、一度ルエル神の傘下に入った方が良いのでは? 向こうはそれが狙いでしょうが……」
「私の上はヴィラだけ。それ以外は知らない」
明確な怒りを篭めて、クロスサは私を睨み付ける。
貫き抉るような視線に心が退いた。忠義に反する失言をしてしまった非もあり、頭を下げる以外に私が取り得る選択肢はない。
彼女を誤解していたらしい。
事ある毎に癇癪を起し、自室の寝具をダメにするガキっぽさが彼女の性質。無機質無表情だが感情は読みやすく、典型的な未熟者が第二・第四軍内での共通認識だ。
第三軍の実務を殆どアガタに任せている点も大きい。
ただのお飾りで、潜在能力を引き出す権能が多少優れている程度。尖兵間の評価はそれで固まっていて、だからこそ、今の彼女の反応には驚き以外抱く事が出来ない。
能ある鷹、なのか?
「クロスサ。普段から真面目にやっていれば、そんな事を言われずに済むんですよ?」
「知らない」
「後でしなずちにアガタ達の寿命を延ばさせるから機嫌を直せ。勇者と英雄の候補は、定期的に試験と試練を与えてふるいにかけると良い。何なら社にけしかけても構わん」
「了解。半分くらい送る。しなずちを倒したら即勇者」
「一人残らず巫女衆で潰えるだろうが、現実を見せるのも神の役目だ。――――しなずち。クロスサへの失言の代償としては破格だろう? 受けるか?」
差し伸べられた手を、私は迷いなく取って首を縦に振った。
素行に問題があっても、ヴィラを慕うなら私にとって仲間だ。無理に仲違いする必要はなく、出来るだけ円満な関係を築けるよう努めよう。
「謝罪致します、クロスサ様」
「アガタ達の寿命一万年で手打ち」
「かしこまりました。ついでにアガタの不老化はいかがですか? 今の姿のまま、いつでもいつまでも楽しめます」
『おい、やめろ馬鹿っ!』
ギラリッと目を光らせるクロスサに対し、アガタは大慌てで腕を×字に交差させた。
彼が百八十センチの長身を理想とし、無駄な努力をしている事は知っている。ディプカントで手に入りにくい牛乳を手に入れる為に、わざわざ遠方にある牛人の集落を襲って十人囲い、搾乳を兼ねてやりまくっている事も。
残念ながら、理想は所詮幻想の一種なのだ。
触手を伸ばして、クロスサの前に十個の血結晶を置く。内一つは他と違い、サイズが大きく色も濃い。
言わんとしている事を察し、クロスサがその大結晶を両手で抱えた。
ゆっくりと振り返ってアガタを見つめ、横一線の口角が上向きに歪に曲がる。不気味な笑い声が木霊しそうな空気が降りて来て、怯えた幻影が背を向けて走り出した。
「神託。アガタを捕まえて来た者に勇者の加護を与える」
『ヤメッ――――はっ!? ゲーダ、落ち着――フォオオオッ!? ローレイ、その毒はヤバイって――――』
アガタの幻影が激しく動き回り、何かを避けるアクロバティックな挙動を見せる。
クロスサが下した神託を受け、第三軍支配域の勇者候補達が一斉にアガタを狙い始めたようだ。
候補とはいえ、その実力は相応に高い。対一で魔王とやり合えるアガタであっても、何百人といる英雄以上勇者未満は無視できない戦力だ。
遠からず捕まり、不老長寿の結晶を埋め込まれるに違いない。
『覚えてろよ、しなずちっ! 絶対に仕返ししてやるからなっ!?』
「私は提示しただけだ。最終決定はクロスサ様だから、早々に諦めて私と同じになるが良い。大人に戻りたいって懇願しても許してもらえず、後ろから押し倒されて今まで出した事がない高い声で喘ぎまくる世界へようこそ」
「クロスサは張り型を使った事はあるか? 普段はマグロなんだから、たまには入れる側も体験しておけ。多少やり過ぎて壊れかけても、しなずちなら治せるから安心して良い」
「最初は六、次は八、十二に飛んで一気に二十がお勧めです。もし裂けるのが怖かったら、回復薬軟膏を塗り込んでおくと良いですよ? 一度目が終わる頃には拡張が済んでますから」
「神託。十人まで勇者にするから協力して連れて来て」
『やめろよぉおおおおおおっ――――って、ルトァイズ!? 何でお前がここに――ぁっ』
逃走するアガタの姿がよろめいたかと思うと、そのまま霧のように消え去った。
意識が寸断されてリンクが切れたらしい。最後に名を呼んだルトァイズは勇者候補の中でも名が知れた魔狩人だから、強力な睡眠薬か何かでも使ったのだろう。
ともあれ、これでアガタはこちら側。
SショタがMショタに調教される様は、端から見ていて楽しいし面白い。自分が通ってきた道を見せられる若干の苦痛はあるけれども、散々女達を喰い物にしてきたのだから当然の報いだ。
たっぷり無駄撃ちするが良い。
もしくは挟み込まれてアヘ顔を晒すか?
「今回の議題は以上か。では各自、神界会議の開催までやるべき事をやるぞ。それとアーウェル。勢力が分かたれてもたまにで良いから遊びに来い。それぐらいは許してくれるように私達で何とかする」
「――ちゅるんっ……ありがとう、ヴィラ様」
「礼は腹を大きくしてからで良い。しなずち、キサンディア。私達は私達で話し合いだ。互助関係が結べそうな神々について確認するぞ? 現状、情報はいくらあっても十分と言えないからな」
「承知しました。集めた資料を持って行きますから、先に社に戻っていてください。あと、私とノーラの分の部屋を用意しておいてくださいね」
「え? まさかこっちに引っ越して?」
「何か問題でも?」
「ぃぇ、なぃです…………」
強大で暗く重いオーラを纏わせるキサンディアに、直視できない私は言われるがまま是と答えた。
ヴィラだけでも巫女達に要らぬ気を遣わせるから、現地妻みたいなのを考えていたのだけれど…………仕方ないか。頭脳派の白巫女衆に世話を頼もう。アシィナあたりなら見識も深いし、合わせられると思いたい。
――――ん?
「どうかした、ヴィラ?」
私の触手を引っ張って、いかにも察しろと言わんばかりの目をヴィラが向ける。
瞬きする前に一瞬だけ、テーブルの反対で舌を絡め合う美女と野獣のカップルをチラ見していた。内股をもじもじしている事から大体予想がつき、下から身体を掬い上げてお姫様抱っこで反応を見る。
案の定だ。
見せつけられて我慢できなくなったらしい。汗の匂いが発情しているそれで、冷静だった私を一嗅ぎでその気にさせる。
キサンディアが来る前に、何回出来るかな?
「そういえば、二人目は当たらなかった?」
「直に当たる。何なら、今からでも当てて見せろ」
「レスティ達へのご褒美がまだだしなぁ…………イッタイッ! ごめん、調子に乗りまし――ぉぅ……っ」
不死になっても変わらない弱点を握られて、砕けそうになる膝と腰を必死に保つ。
五本の指の絶妙な動きと掌の蠢き。繁栄の女神にあるまじき無駄が出ようが構いなく、容赦ない搾りに声が出ない。
「気が変わった。可愛がってやるから覚悟しろ」
「ぅぁんぃぃぃぅぅぅ…………」
ぐにゅぐにゅもにゅもみゅぷちゅんっ――――。
「ぁ……ぅっ」
アーウェル様とダイキに見られたぁぁぁ……。
もうアーウェルの話題から離れたいヴィラは、話の矛先をクロスサに向けた。
会議の前からテーブルに上半身を預け、頭から煙を噴いていた無機質女神。隣の熱烈恋愛に多少思考が戻ったらしく、向けられた問いに対して指を鳴らした。
虚空から大量の書類束がテーブル上に召喚され、重い音と圧力を場に響かせる。
ただ、所詮は束に過ぎず、山でも山脈でもない事から量としては非常に少ない。
私がミカ・ヴァスで処理した書類の枚数を教えてやりたいくらいだが、数枚を取って内容を確認すると、量への不満は消え去った。これはどちらかと言えば質の問題で、追加で十数枚にも目を通し、まさか束の全てがそうなのかと頭を抱える。
さすがは勇の女神と言った所か。
「勇者と英雄の候補が四方八方から続々流入、ですか」
「全部ルエル神の紹介だから無碍にできない。でも多すぎてやってらんない」
「確実に目を付けられてますね。アーウェル様のように、一度ルエル神の傘下に入った方が良いのでは? 向こうはそれが狙いでしょうが……」
「私の上はヴィラだけ。それ以外は知らない」
明確な怒りを篭めて、クロスサは私を睨み付ける。
貫き抉るような視線に心が退いた。忠義に反する失言をしてしまった非もあり、頭を下げる以外に私が取り得る選択肢はない。
彼女を誤解していたらしい。
事ある毎に癇癪を起し、自室の寝具をダメにするガキっぽさが彼女の性質。無機質無表情だが感情は読みやすく、典型的な未熟者が第二・第四軍内での共通認識だ。
第三軍の実務を殆どアガタに任せている点も大きい。
ただのお飾りで、潜在能力を引き出す権能が多少優れている程度。尖兵間の評価はそれで固まっていて、だからこそ、今の彼女の反応には驚き以外抱く事が出来ない。
能ある鷹、なのか?
「クロスサ。普段から真面目にやっていれば、そんな事を言われずに済むんですよ?」
「知らない」
「後でしなずちにアガタ達の寿命を延ばさせるから機嫌を直せ。勇者と英雄の候補は、定期的に試験と試練を与えてふるいにかけると良い。何なら社にけしかけても構わん」
「了解。半分くらい送る。しなずちを倒したら即勇者」
「一人残らず巫女衆で潰えるだろうが、現実を見せるのも神の役目だ。――――しなずち。クロスサへの失言の代償としては破格だろう? 受けるか?」
差し伸べられた手を、私は迷いなく取って首を縦に振った。
素行に問題があっても、ヴィラを慕うなら私にとって仲間だ。無理に仲違いする必要はなく、出来るだけ円満な関係を築けるよう努めよう。
「謝罪致します、クロスサ様」
「アガタ達の寿命一万年で手打ち」
「かしこまりました。ついでにアガタの不老化はいかがですか? 今の姿のまま、いつでもいつまでも楽しめます」
『おい、やめろ馬鹿っ!』
ギラリッと目を光らせるクロスサに対し、アガタは大慌てで腕を×字に交差させた。
彼が百八十センチの長身を理想とし、無駄な努力をしている事は知っている。ディプカントで手に入りにくい牛乳を手に入れる為に、わざわざ遠方にある牛人の集落を襲って十人囲い、搾乳を兼ねてやりまくっている事も。
残念ながら、理想は所詮幻想の一種なのだ。
触手を伸ばして、クロスサの前に十個の血結晶を置く。内一つは他と違い、サイズが大きく色も濃い。
言わんとしている事を察し、クロスサがその大結晶を両手で抱えた。
ゆっくりと振り返ってアガタを見つめ、横一線の口角が上向きに歪に曲がる。不気味な笑い声が木霊しそうな空気が降りて来て、怯えた幻影が背を向けて走り出した。
「神託。アガタを捕まえて来た者に勇者の加護を与える」
『ヤメッ――――はっ!? ゲーダ、落ち着――フォオオオッ!? ローレイ、その毒はヤバイって――――』
アガタの幻影が激しく動き回り、何かを避けるアクロバティックな挙動を見せる。
クロスサが下した神託を受け、第三軍支配域の勇者候補達が一斉にアガタを狙い始めたようだ。
候補とはいえ、その実力は相応に高い。対一で魔王とやり合えるアガタであっても、何百人といる英雄以上勇者未満は無視できない戦力だ。
遠からず捕まり、不老長寿の結晶を埋め込まれるに違いない。
『覚えてろよ、しなずちっ! 絶対に仕返ししてやるからなっ!?』
「私は提示しただけだ。最終決定はクロスサ様だから、早々に諦めて私と同じになるが良い。大人に戻りたいって懇願しても許してもらえず、後ろから押し倒されて今まで出した事がない高い声で喘ぎまくる世界へようこそ」
「クロスサは張り型を使った事はあるか? 普段はマグロなんだから、たまには入れる側も体験しておけ。多少やり過ぎて壊れかけても、しなずちなら治せるから安心して良い」
「最初は六、次は八、十二に飛んで一気に二十がお勧めです。もし裂けるのが怖かったら、回復薬軟膏を塗り込んでおくと良いですよ? 一度目が終わる頃には拡張が済んでますから」
「神託。十人まで勇者にするから協力して連れて来て」
『やめろよぉおおおおおおっ――――って、ルトァイズ!? 何でお前がここに――ぁっ』
逃走するアガタの姿がよろめいたかと思うと、そのまま霧のように消え去った。
意識が寸断されてリンクが切れたらしい。最後に名を呼んだルトァイズは勇者候補の中でも名が知れた魔狩人だから、強力な睡眠薬か何かでも使ったのだろう。
ともあれ、これでアガタはこちら側。
SショタがMショタに調教される様は、端から見ていて楽しいし面白い。自分が通ってきた道を見せられる若干の苦痛はあるけれども、散々女達を喰い物にしてきたのだから当然の報いだ。
たっぷり無駄撃ちするが良い。
もしくは挟み込まれてアヘ顔を晒すか?
「今回の議題は以上か。では各自、神界会議の開催までやるべき事をやるぞ。それとアーウェル。勢力が分かたれてもたまにで良いから遊びに来い。それぐらいは許してくれるように私達で何とかする」
「――ちゅるんっ……ありがとう、ヴィラ様」
「礼は腹を大きくしてからで良い。しなずち、キサンディア。私達は私達で話し合いだ。互助関係が結べそうな神々について確認するぞ? 現状、情報はいくらあっても十分と言えないからな」
「承知しました。集めた資料を持って行きますから、先に社に戻っていてください。あと、私とノーラの分の部屋を用意しておいてくださいね」
「え? まさかこっちに引っ越して?」
「何か問題でも?」
「ぃぇ、なぃです…………」
強大で暗く重いオーラを纏わせるキサンディアに、直視できない私は言われるがまま是と答えた。
ヴィラだけでも巫女達に要らぬ気を遣わせるから、現地妻みたいなのを考えていたのだけれど…………仕方ないか。頭脳派の白巫女衆に世話を頼もう。アシィナあたりなら見識も深いし、合わせられると思いたい。
――――ん?
「どうかした、ヴィラ?」
私の触手を引っ張って、いかにも察しろと言わんばかりの目をヴィラが向ける。
瞬きする前に一瞬だけ、テーブルの反対で舌を絡め合う美女と野獣のカップルをチラ見していた。内股をもじもじしている事から大体予想がつき、下から身体を掬い上げてお姫様抱っこで反応を見る。
案の定だ。
見せつけられて我慢できなくなったらしい。汗の匂いが発情しているそれで、冷静だった私を一嗅ぎでその気にさせる。
キサンディアが来る前に、何回出来るかな?
「そういえば、二人目は当たらなかった?」
「直に当たる。何なら、今からでも当てて見せろ」
「レスティ達へのご褒美がまだだしなぁ…………イッタイッ! ごめん、調子に乗りまし――ぉぅ……っ」
不死になっても変わらない弱点を握られて、砕けそうになる膝と腰を必死に保つ。
五本の指の絶妙な動きと掌の蠢き。繁栄の女神にあるまじき無駄が出ようが構いなく、容赦ない搾りに声が出ない。
「気が変わった。可愛がってやるから覚悟しろ」
「ぅぁんぃぃぃぅぅぅ…………」
ぐにゅぐにゅもにゅもみゅぷちゅんっ――――。
「ぁ……ぅっ」
アーウェル様とダイキに見られたぁぁぁ……。
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