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第110話 喰わず嫌いは良くなかった
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「育みの女神リエラ、か。希望通りに属神にしてあげるから、対価として君の全て貰い受ける。拒否権は無いから」
「んむぅうっ! いむぅぅううううううっ!」
触手に全身を丸呑みされ、半開きの口から涙目の幼女が顔を覗かせる。
口に太めの触手を突っ込まれ、見えていない両胸の出口も絶賛蹂躙中。代わりに下の方は外側と入り口辺りを嬲るだけで、今夜の本番まで大事な最初は取っておく。
大粒の涙が頬を流れ、私の心を狂わせる。
未熟に過ぎる幼さが被虐に染まると女を魅せる。ロリとかペドとか、そういう趣味趣向の連中はコレに魂を奪われたのか。今の私なら理解できる気がして、彼女の顎に指をかけた。
瞳の光は消えていない。
絶望と恐怖で震えて縮み、しかし、僅かな希望に縋って小さく灯し続けている。
いっそ壊して使うのも一興か?
「あーあーっ。リエラは色んな変態共が狙ってたから、そいつらを敵に回したね。他の大陸や海の中からも攻めてくるよ、きっと」
「『属神として精一杯仕えます。だから私の信徒達をお助け下さい』って懇願したのは彼女だ。私はそれに応えただけで、後は彼女の意思次第」
「堕ちるか堪えるか壊れるか…………キサンディアはどれだと思う?」
「壊れる方にドルネクス産のワインを一樽賭けましょう。神と言えど、限界はあるのです」
「じゃあ、私は堕ちる方だ。朱巫女衆が狩ってきたブラックドラゴンのジャーキーを片腿分」
「僕は堪える方に一票。ナルグカ樹海にあるアルセア神殿の所有権を賭けるよ。しなずちは?」
「私は――――」
リエラの眼をもう一度見て、果たしてどれかと予想を立てる。
今の彼女はギリギリの一線で踏み止まっている。身体の改変から来る熱と激痛に等しい快楽の波。それを過ぎれば穏やかな愛撫に変わるから、堕ちも壊れもしないだろう。
ただ、『堪える』は適切でない。
堪え、耐える事は拒絶と同等。属神となるには相応しいとは言えず、もっと適当な言葉を与えるべきだ。
その上で、言霊を彼女の心に刻み付ける。
彼女に私を認めさせる。
主として。
「――――受け入れる、にする」
「いやいやいや、ここまで無茶苦茶やってそれはないでしょ?」
「属神は主神の正室だろう? 堕ちても壊れても堪えても、それじゃあ妻には程遠い。ヴィラのように、キサンディアのように、シムカやシムナやユーリカ達のように、私を夫として認めなければ成立しない」
怯えるリエラの頬を撫で、微笑みを向ける。
彼女の目にどう映っているのかはさておくとして、言うべきを伝えようと口を開く。
私の思いを言霊に乗せる。
「君を信じる人々への想いは、この程度の試練に負けるのか?」
「!?」
か細く弱々しかった灯が大きく明るく輝いた。
元々利を求めて私を求めた彼女だ。求める所を刺激すれば簡単に立ち直り、転じて煽れば想いも育つ。
身体改変はもうすぐ終わる。そこから先こそが本当の本番で、そこまで至れなければ意味などない。
ついておいで。
遅れても良い。
私に君を見せて魅せて。君を貰って良かったと私に心から言わせて引き出して。
「んぐぅ……んむぅぅぅ…………んぼぉおおおおおっ!」
役目を終えた触手が口から抜かれ、余剰分の赤黒い血液が大量に吐き出される。
丸呑みになっていた身体も解放されて露わになり、虹色の硬い床に優しく横たえられた。ほんの少しの接触でも大きく盛られた雌が揺れに揺れ、視覚で堪能しながら膝の上に頭を乗せる。
口内や気道、食道に残った血液を細い触手で吸い上げる。
多少咳き込ませてしまい、謝罪を篭めて頭を撫でた。栗色の髪は端に黒がかった赤みが混じり、外見年齢にそぐわない女の魅力と合わせて私のモノらしくなっている。
後は残しておいた初めてを捧げてもらい、彼女の属神化は全て完了だ。
「ケホッ、ケホッ――――」
「………………」
咳に合わせ、弾力七、柔らかさ三の瑞々しく若々しい連峰がぶるんぶるんのぷるんぷるんのゆさゆさのたっぷん。
思わず手が伸び触手が伸び、付け根から先端にかけて渦を巻かせてキュッと絞る。重力なんて関係ないと言わんばかりの先端の屹立は、注ぎ込まれた残滓を噴火した溶岩のように吹き出し溢れさせた。
この赤い色が白だったなら……。
そこまで考えて、私がこれから白くするのだろうと思い至る。例え人間なら犯罪であっても、何百何千何万年と生きる神なら法が無くても合法だ。
だから、ちょっとくらい、先っぽだけ、味見、しても、良い、よ、ね?
「しなずち。上から覗き見している創造神がいるぞ?」
「マタタキ、出ておいで。ご飯の時間だよ」
『今日の会議はこれで終わり! 巻き込まれない内に逃げなさい! 私も逃げます! 逃がして、お願い!』
「ぁ~ぅ~?」
封印から呼び出したマタタキにソウを追わせ、初めての神界会議は終了した。
思ったより穏便に済み、内心胸を撫で下ろしている。全面戦争の懸念もあっただけに、成果を見れば万々歳だ。
だが、もちろんそれだけで終わるわけがない。この時は気付いていなかったが、私達――――正確には私は、とても厄介な相手に目を付けられていたのだ。
『――――あはっ! 思った通り、楽しそーな奴じゃんっ!』
「んむぅうっ! いむぅぅううううううっ!」
触手に全身を丸呑みされ、半開きの口から涙目の幼女が顔を覗かせる。
口に太めの触手を突っ込まれ、見えていない両胸の出口も絶賛蹂躙中。代わりに下の方は外側と入り口辺りを嬲るだけで、今夜の本番まで大事な最初は取っておく。
大粒の涙が頬を流れ、私の心を狂わせる。
未熟に過ぎる幼さが被虐に染まると女を魅せる。ロリとかペドとか、そういう趣味趣向の連中はコレに魂を奪われたのか。今の私なら理解できる気がして、彼女の顎に指をかけた。
瞳の光は消えていない。
絶望と恐怖で震えて縮み、しかし、僅かな希望に縋って小さく灯し続けている。
いっそ壊して使うのも一興か?
「あーあーっ。リエラは色んな変態共が狙ってたから、そいつらを敵に回したね。他の大陸や海の中からも攻めてくるよ、きっと」
「『属神として精一杯仕えます。だから私の信徒達をお助け下さい』って懇願したのは彼女だ。私はそれに応えただけで、後は彼女の意思次第」
「堕ちるか堪えるか壊れるか…………キサンディアはどれだと思う?」
「壊れる方にドルネクス産のワインを一樽賭けましょう。神と言えど、限界はあるのです」
「じゃあ、私は堕ちる方だ。朱巫女衆が狩ってきたブラックドラゴンのジャーキーを片腿分」
「僕は堪える方に一票。ナルグカ樹海にあるアルセア神殿の所有権を賭けるよ。しなずちは?」
「私は――――」
リエラの眼をもう一度見て、果たしてどれかと予想を立てる。
今の彼女はギリギリの一線で踏み止まっている。身体の改変から来る熱と激痛に等しい快楽の波。それを過ぎれば穏やかな愛撫に変わるから、堕ちも壊れもしないだろう。
ただ、『堪える』は適切でない。
堪え、耐える事は拒絶と同等。属神となるには相応しいとは言えず、もっと適当な言葉を与えるべきだ。
その上で、言霊を彼女の心に刻み付ける。
彼女に私を認めさせる。
主として。
「――――受け入れる、にする」
「いやいやいや、ここまで無茶苦茶やってそれはないでしょ?」
「属神は主神の正室だろう? 堕ちても壊れても堪えても、それじゃあ妻には程遠い。ヴィラのように、キサンディアのように、シムカやシムナやユーリカ達のように、私を夫として認めなければ成立しない」
怯えるリエラの頬を撫で、微笑みを向ける。
彼女の目にどう映っているのかはさておくとして、言うべきを伝えようと口を開く。
私の思いを言霊に乗せる。
「君を信じる人々への想いは、この程度の試練に負けるのか?」
「!?」
か細く弱々しかった灯が大きく明るく輝いた。
元々利を求めて私を求めた彼女だ。求める所を刺激すれば簡単に立ち直り、転じて煽れば想いも育つ。
身体改変はもうすぐ終わる。そこから先こそが本当の本番で、そこまで至れなければ意味などない。
ついておいで。
遅れても良い。
私に君を見せて魅せて。君を貰って良かったと私に心から言わせて引き出して。
「んぐぅ……んむぅぅぅ…………んぼぉおおおおおっ!」
役目を終えた触手が口から抜かれ、余剰分の赤黒い血液が大量に吐き出される。
丸呑みになっていた身体も解放されて露わになり、虹色の硬い床に優しく横たえられた。ほんの少しの接触でも大きく盛られた雌が揺れに揺れ、視覚で堪能しながら膝の上に頭を乗せる。
口内や気道、食道に残った血液を細い触手で吸い上げる。
多少咳き込ませてしまい、謝罪を篭めて頭を撫でた。栗色の髪は端に黒がかった赤みが混じり、外見年齢にそぐわない女の魅力と合わせて私のモノらしくなっている。
後は残しておいた初めてを捧げてもらい、彼女の属神化は全て完了だ。
「ケホッ、ケホッ――――」
「………………」
咳に合わせ、弾力七、柔らかさ三の瑞々しく若々しい連峰がぶるんぶるんのぷるんぷるんのゆさゆさのたっぷん。
思わず手が伸び触手が伸び、付け根から先端にかけて渦を巻かせてキュッと絞る。重力なんて関係ないと言わんばかりの先端の屹立は、注ぎ込まれた残滓を噴火した溶岩のように吹き出し溢れさせた。
この赤い色が白だったなら……。
そこまで考えて、私がこれから白くするのだろうと思い至る。例え人間なら犯罪であっても、何百何千何万年と生きる神なら法が無くても合法だ。
だから、ちょっとくらい、先っぽだけ、味見、しても、良い、よ、ね?
「しなずち。上から覗き見している創造神がいるぞ?」
「マタタキ、出ておいで。ご飯の時間だよ」
『今日の会議はこれで終わり! 巻き込まれない内に逃げなさい! 私も逃げます! 逃がして、お願い!』
「ぁ~ぅ~?」
封印から呼び出したマタタキにソウを追わせ、初めての神界会議は終了した。
思ったより穏便に済み、内心胸を撫で下ろしている。全面戦争の懸念もあっただけに、成果を見れば万々歳だ。
だが、もちろんそれだけで終わるわけがない。この時は気付いていなかったが、私達――――正確には私は、とても厄介な相手に目を付けられていたのだ。
『――――あはっ! 思った通り、楽しそーな奴じゃんっ!』
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