ある日、始まった物語

どこか儚げな美少女

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備えの章

第23話

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 ※これは____、



































 ____単なる……、



































 ____喜劇である。

 (※つまり、ギャグパート突入だぁぁ!!!)


















 どこか儚げな雰囲気を纏いし美少女、伯内愛(はかうち  あい)は呟いた。

 「ふふっ、今日はバレンタインデーですね!」

 その声に反応したのは山田風太郎、通称"フウタロー"と呼ばれる男である。

 「待て待て!、つい先日まで12月だっただろ!、季節感がバグってるぞ!?」


 その声に愛は応える。


 「バレンタインデーと言ったらバレンタインデーなんです!、これは決定事項です!」


 両手をブンブン振ってバレンタインデーを宣言する愛、しかしフウタローは反論する。


 「待て待て!、まだ作者の方はクリスマス回とか、正月回も書いてないんだぞ!?、それなのにバレンタインデーは早すぎるだろ…!」


 それに対して愛はこう呟いた。


 「何ですか!、急にメタ的な事を言い出して!、これは大人の事情というやつですよ!」


 そう言ってそっぽを向く愛……


 「いやいや大人の事情って……、高校生のお前が言うのかよ…!?」


 フウタローはそんな風に呆れ気味に呟いた。


 すると___、


 「分かりましたよ、そんなに言うのでしたらフウタローの希望通りにクリスマス回と正月回を作者に書かせてしまいましょう…!」






クリスマス:
 当日、玉蹴りをされたフウタロー、悶絶のあまり気絶する。



正月:
 神社にて、玉蹴りを100回食らったフウタロー、あまりの痛みに階段を転げ落ちる哀れな成人男性フウタロー



 次回

  風太郎 死す


       ___デュ〇ルスタンバイ!













 いや待て!、俺を勝手に殺すな……!?、ってかどんだけ玉蹴りされてんだよ俺は…ッ!??


 「はい、哀れなフウタローにはお似合いな最期でしたね、哀れすぎて思わず涙が出てしまいました。」


 愛は泣き真似と共にどこから取り出したのかハンカチで目元を拭った。


 「待て!、俺はまだ生きてるぜ!」


 「あれ?、まだ気づいていないのですか?、実はフウタローは死んでいるのですよ?」


 「えっ、マジ!?、なんか体が軽いと思ったら俺って死んでたのか……ッ!?」


 「まぁ、嘘なんですけど……」


 「嘘かいッ!、えっ……じゃあ、俺の体が軽いのは?」


 「あなたの脳みそが空っぽなだけでは?」


 「酷いッ!、もっと俺に優しく接してくれよ!」


 「バファリンよりは優しさを含んでいるつもりですよ?、それでは問題です。『頭痛に』?」

 「バファリン……ッ!」


 「正解、では次に『バファリンの半分は』?」


 「やさしさでできている……ッ!!」


 「正解、つまり『バファリンより、やさしさを含んだこの私は』?」


 「やさしい……ッッ!!?」


 「正解、それでは全問正解したフウタローには特別にプロの玉蹴リストによる"百烈玉蹴り"をプレゼント~!」


 「えっ………」


 俺は逃げようとした、しかし背後には既にプロの玉蹴リストである美少女が……ッ!?


 あっ、俺さ……これ死んだわ






 次回

  風太郎 死す


       ___デュ〇ルスタンバイ!

























 ____とでも思っていたのか?










 朝、アラームの音で眼を覚ました。


 「あー、ひどい夢を見たな」


 スマホで日付を確認、まだクリスマスには程遠い。


 「良かった、まだバレンタインじゃねぇ……」


 そして俺、山田風太郎は安堵のため息と共にベッドを抜け出し、手早く着替えを済ませた。


 今日は久々のバイトがある、しかし……その前に愛に知らせておきたい事がある。


 俺は自室の扉に手をかけて、そのまま部屋を後にした。


 うん、今日も良い天気


 空は赤く燃えたぎり、草花は悲しみの声をあげて泣き叫ぶばかり、あーなんとも美しい……


 ………って、何じゃこりゃあ……ッ!?


 周囲を見渡す、しかし目に映るのは百鬼夜行の魑魅魍魎どもばかり、これには理解せざるを得なかった。


 夢はまだ終わってねぇ……!?


 この俺、山田風太郎はどうやら夢の世界に囚われてしまったらしい。


 俺は___、一言呟いた。


 「ヘルプミ~~~~~ッッ!!!」


 人の夢は終わらねぇ!、そして哀れなフウタローの悪夢も未だに終わらない。









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