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人ノ部 其之壱 神々の黄昏を先導する神の子
序. 国生み
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「今から約三千年前のことだ、と言われている。」
亜人族ではそんな語り初めの口伝がある。
それは、天地開闢の話。親神による国生みの歴史だ。元々は、それぞれの里の氏神が、子供たちに語り聞かせていた。ある時からそれは一族の長老たちが請け負うようになった。
国生みの話は、こう続く。
何もない、ぼんやりとした、世界になる前の空間に男神と女神がお生まれになった。暫くの間、男神と女神はそのぼんやりとした空間に漂っていた。暫くして、二柱だけでいることが寂しくなったので世界を創ろうということになった。
海を創り、大地を創り、空を創った。男神は女神に求婚し、夫婦神になった。そうして神の子たちを産み、その子らに世界を治めさせようとお考えになられた。
女神の胎から最初にお生まれになった子は、未熟な子であったが親神となった二柱はたいそうお喜びになった。そうして植物や動物、太陽や月とそれらを支配し司り治める神々を次々とお産みになった。
最後に火の神をお産みになった際に、女神はお隠れになられた。最初の御子の未熟さを案じられながら。残された男神は、在るべきところに在るべき神を据え、そうして改めて最初の子の哀れさにお気付きになられた。
最後の方に産まれた、他の神々が敬い三貴神と呼ぶ子らと比べれば、同じ我が子でありながらどうしてこうも違うのか。女神の後を追うつもりでいる男神は、とても心配された。一緒に連れていくべきか、否か。
だが、お隠れになる先はこの世界とはまるで異なる世界である。
「兄弟仲良くするように。」
最後にそう言い残して、男神もお隠れになった。
そうして、この世界は始まった。三貴神の統治の下、あらゆる生き物が平和に暮らす世界の始まりであった。
「これが親神による国生み、天地開闢の話だ。」
亜人族ではそんな語り初めの口伝がある。
それは、天地開闢の話。親神による国生みの歴史だ。元々は、それぞれの里の氏神が、子供たちに語り聞かせていた。ある時からそれは一族の長老たちが請け負うようになった。
国生みの話は、こう続く。
何もない、ぼんやりとした、世界になる前の空間に男神と女神がお生まれになった。暫くの間、男神と女神はそのぼんやりとした空間に漂っていた。暫くして、二柱だけでいることが寂しくなったので世界を創ろうということになった。
海を創り、大地を創り、空を創った。男神は女神に求婚し、夫婦神になった。そうして神の子たちを産み、その子らに世界を治めさせようとお考えになられた。
女神の胎から最初にお生まれになった子は、未熟な子であったが親神となった二柱はたいそうお喜びになった。そうして植物や動物、太陽や月とそれらを支配し司り治める神々を次々とお産みになった。
最後に火の神をお産みになった際に、女神はお隠れになられた。最初の御子の未熟さを案じられながら。残された男神は、在るべきところに在るべき神を据え、そうして改めて最初の子の哀れさにお気付きになられた。
最後の方に産まれた、他の神々が敬い三貴神と呼ぶ子らと比べれば、同じ我が子でありながらどうしてこうも違うのか。女神の後を追うつもりでいる男神は、とても心配された。一緒に連れていくべきか、否か。
だが、お隠れになる先はこの世界とはまるで異なる世界である。
「兄弟仲良くするように。」
最後にそう言い残して、男神もお隠れになった。
そうして、この世界は始まった。三貴神の統治の下、あらゆる生き物が平和に暮らす世界の始まりであった。
「これが親神による国生み、天地開闢の話だ。」
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