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第七篇第一章 雪降る氷山地帯の再会
思わぬ再会
しおりを挟む「………お?まさか…サバネさんかッ!?」
「はい!お元気そうで何よりです。始まりの街以来ですね…お久しぶりです!」
「サバネさんこそ…おお。なんかものすげぇ懐かしく感じるぜ!」
サバネ・アインプテラ。
氷の街ケベルアイスにある雪降る純白の郷
ウルジムスルクで再会を果たしたのは、以前
始まりの街コミンチャーレの港町リューグウ
で出逢いSD6という麻薬を売り捌いていた
犯罪シンジケート・ワグラターナという組織
を共に追った新聞記者の男である。
たった一日での別れとなったものの出逢った
マオという女性の為に犯罪組織を追った後で
マオの料亭で腹一杯に飯を食べたのは二人に
とっても忘れられない思い出であった。
「ロード様っ…?此方の方は…?」
「おう、この人はサバネさん。シェリーと出会う前に始まりの街でお世話になった人なんだ!」
「ロード君…?」
「ん?何だ?」
シェリーにロードがサバネを紹介していると
サバネはこんな寒い地域で何故か冷や汗を
ダラダラと流してロードを見遣る。
すると肩を引っ張り背中を丸めさせると小声
でロードに向けて言葉を言い放って行く。
「………もしかして、此方って…バルモアのお姫様ですか?」
「…ん?…そうだけど…」
「…やっぱり…。お姫様と共に行動を共にしている赤髪の青年と青髪の青年…そして翠髪の女性って…君達の事だったんですね…。というか余り大きい声で簡単にお姫様を紹介しないで下さいよ…普通躊躇いません?」
「………あ。確かに…」
「…もうしっかりしてくださいよ。取り敢えず少し話せますか…?」
サバネの意見は最もである。
普通は鎖国中の国に敵国の姫などがいたら
幾ら知り合いにも簡単に身分を明かさない
のが当然だと感じるだろう。
何処かやはりロードは抜けている。
自分の事は言わずに我慢出来る事が正直な
所で言うと驚くべき事なのかもしれない。
または、約束は守れる人間なのだろう。
そしてサバネ本人も新聞記者としてバルモア
の姫君の存在は知っていたが時折目撃情報と
一緒に文字で知る赤と青と緑の髪の人間達を
何となくそうでは無いかと思っていたのも
頷けるであろう、慣れては来た物の普通は
此の三色が並んで居たら異様に目立つのは
致し方無い事だと思うのが普通である。
「…そしたら、私とシグマは少し席を外します。向こうに居ますのでお話が終わったら声を掛けて下さいっ」
「おお、悪いな…!」
雰囲気で空気を読んだシェリーがシグマを
連れて其の場から離れて行くとロードは近く
の時計台の下にサバネと移動する。
「そう言えば、シャーレ君とポアラさんは一緒じゃないんですか?」
「ん?ああ。ちょっとした急用で俺等が先に来る事になっちまってさ後から追っかけて来る事になってんだよ。つか、サバネさんは仕事で来たのか?」
ロードの問い掛けにサバネは一つ神妙な表情
を浮かべると少し重そうな口を開いて行く。
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