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第九篇第三章 ポルナダベトルの戦い
役者の揃い踏み
しおりを挟む「いやはや…此の状況…悲哀さえ感じてしまいますねぇ…ガルフ・ジャッククォーツ…」
「可哀想ばってんあんたは…それだけん男やけんね…」
「政府に反旗を翻したって見解でいいよな?だからこそ…今から地獄を見るんだ…」
「妾達の邪魔をしたら許さないでありんすよ…?死蜘蛛狂天…!」
ガルフを先頭にロード達の道を阻む様に推参
した裏帝軍の幹部が其々口を開く。
「其れは某達の台詞である…此度こそ依頼に忠実な結果をもたらそう…」
「リゼアさん…余り肩に力を入れないで…抜いておきましょう…そうすれば結果は自ずと…!」
裏帝軍幹部ライアから振られた形となった
死蜘蛛狂天の幹部二名も口を開き言葉を放つ
とロード達は武器を構える。
すると、鋒を前方に傾け低く構えを取った
ガルフが一度瞳を閉じ思案に耽った後で再び
其の瞳を見開き裏帝軍へ睨みを効かせる。
「シャーレ…ポアラ…ロード…お前等三人で後ろの二人組…足止めしとけ…」
「其れはつまり…裏帝軍四人はガルフさんが相手をするという事ですか…?」
「さ、さすがに…バランスがおかしいんじゃないかなあって…?」
「シャーレ…ポアラ…今はガルフさんの言う通りにしとこうぜ…」
ガルフの言葉に疑問を呈したシャーレと
ポアラを静止したのはまさかのロード。
「ロード…流石に其れは…看過出来ないぞ」
「そうだよっ。上手くバラけて…」
「一回見りゃあわかんだよ…俺等どうこうでも相手どうこうでもねぇんだ…」
ロードの真剣な眼差しにシャーレとポアラも
此の後口から溢れそうになっていた言葉を
慌てて呑み込む形となった。
「ごちゃごちゃと…無意味な問答は終いでいいよな…?」
乱戦の口火を切ったのは裏帝軍アノン。
またしても重量感のある大剣を軽々と片手で
振り上げてガルフを頭上から狙う。
そして、大剣を振り下ろした其の瞬間。
シャーレとポアラは其の光景に驚嘆の表情を
浮かべて握った武器を落としそうになる。
「……はぁ?」
アノンすら何が起きたかを理解していない。
空中で黝色という黒き氷晶に包まれ身動きが
取れなくなったアノンは眼下のガルフへ視線
を落とすがもう既にガルフの姿は無かった。
代わりにガルフが現れたのはアノンを見送り
まだスタートラインに立ち尽くした裏帝軍の
残りの三人の中央だった。
三人も反応が遅れる。
気付いた時には時既に遅し、とも言うべきか
振り返ったライアに肘打ちを決め、其処に目
を向けたエマを背中向きのままで蹴りを放ち
トドメとばかりに眼前のスネイクの鳩尾に拳
を叩き込み、ほんの一秒で三人纏めて背後の
空中へと吹き飛ばして見せた。
そして、ガルフは漸く刀を真横に振るう。
其の鋒から放たれた黒き氷晶が吹き飛ばした
裏帝軍幹部達を纏めて氷付けにしてみせた。
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