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第十篇第一章 反乱と革命のリゾルート
ぶつかり合う互いの想い
しおりを挟む「ガルダ…君がどんな想いで此処に立っているかは計り知れぬ…私達以外の他の全ての人間もだ…だが恐らく共通しているのは唯一つ…互いに退けぬ理由が在る…!」
「おォよ…俺様はなァ…惚れた男を担いで花道を飾らせるだけよォ!!」
「担ぐか…私はオースティン家の復興こそノアの行くべき道を照らす灯台と成る事を自覚している…照らすのだ…彼の歩む未来をッ…此の腕でッ!!」
互いの攻撃と波動、そして想いが此の戦乱の
時代を彩るかの様に激しく苛烈に、そして
煌びやかに美しく弾けて魅せる。
そして、互いの攻撃な交わるとデュークの姿
がガルダの眼前から再び消えて行った。
すると、今度はガルダの周りを三百六十度の
鏡面が包み込んで行くとガルダは辺りを何度
も見渡す様に首と身体を動かした。
「あァ!?上等じゃねェか…シリアス鎧マン…意味わかんねぇけどなァ…この鏡張りワールドはァ!!」
「絶技…鏡包・幻斬……」
一枚の鏡から抜け出たデュークは円錐状の槍
でガルダを攻撃すると、またしても別の鏡面
へと逃げ込み鏡の中を移動し始める。
そして高速で移動しつつ鏡から現実へ、現実
から鏡へと高速で動きながらガルダへ何発も
連撃を浴びせて行くのだった。
「ガルダ…君が倒れる迄…私は此の絶技を止める事はしない…さあ、倒れろ…」
「グッ…あァ!?だからァ…言ってんだろう…が…ァ…何発…カチ…込まれても…なァ…立ってる間はァ…うがッ…負けや…ガァ…しねぇんだよォォォォ!!!!」
言葉を述べる最中にも何発も何発もデューク
の攻撃を喰らい続けたガルダは全身が血塗れ
になりながらも其の鋭い目付きは留まらずに
翼を折り畳み、鉄パイプをクロスに構える。
「おおっしゃァァ!!気合いと根性の本日二発目行くぜェ!!鷲撃・荒鷲烈破ァァァァ!!!!」
血に染まったガルダが放った二発目の絶技と
共に真っ赤に染まった羽達が段々と刈安色に
染められて行きながら三百六十度に広がった
鏡面全てにヒットしてランダムに割り続けて
デュークの鏡面ゾーンを破壊した。
何とか其の絶技の応酬から抜け出した革命軍
デュークは高台の縁でフラフラと身体を揺れ
動かしながら何とかガルダを睨む。
其れを受け止めるガルダもまた全身から流れ
落ちる真っ赤な血の河が終わりを迎えない。
互いに朦朧とする意識の中で視線を交差させ
て居たが何とデュークの立っていた高台の縁
が突如として崩落を迎える。
そして、声を発する気力も無く高地に在った
高台から覚醒すらも解けて生身の儘デューク
は遥か下降の地面へと落ちて行く事を覚悟。
だが、そうはならなかった。
デュークの腕を確りと握り死を覚悟していた
彼を助けたのは対立する立場にあったガルダ
の伸ばした腕だったのだ。
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