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第十二篇第二章 プリズングァザ救出戦
解き放たれる戦力
しおりを挟む「……ロード?国王の隠し子と考えられている彼奴か…?其れにバルモアの護衛隊長と王女だと……?貴女を彼奴等が救けに来たと言うのか…?」
大監獄プリズングァザ3rdフェーズの最深部
で状況把握を急ぐララは其の名前の不可思議
さに動揺を隠せない。
背後のアドリーも同じだった。
「……どうして、彼等が……?貴方達が犠牲になる必要なんて何処にも無いわッ……戻って…ッ………」
消え入りそうな声で俯いたアドリーは表情を
曇らせ監獄の床を絶望の瞳で覗き込む。
「いえ…必ず居る筈よ。反乱軍も……気を抜かず、先ずは外の混乱を止めなさいッ!!」
大将ララの指示を受け特記戦力とも呼べる
監獄と帝国軍の戦力達が動き始める。
そして、エンターフェーズの守護を任されて
いた帝国軍の少将が神秘的な角を生やし二頭
のギフトで擬態させた鹿を連れて大監獄外庭
へと飛び出して来た。
其の翠の髪の青年が到着した頃には外庭へと
飛び出していた監獄の看守達は約半数が頭上
を舞う真紅と桃色の翼を持つ赤髪の男の前に
蹴散らされてしまっていた。
「ぼ、僕が止めなきゃ…!」
国王直下帝国軍少将アレス・ニールズは頭上
に浮かぶロード・ヘヴンリー目掛けて覚醒の
姿で跳び上がる。
アレスの覚醒、 豊穣蔦鹿 。
神秘的且つ荘厳な鹿の角に、緑色のペイント
を顔にし鹿の毛のマントを纏う姿。
深緑色のオーラを纏う特性“擬態”に因って
生まれ出でた二頭の鹿と共にカリスティック
を手にロードを狙う。
「うっ…圧倒的な波動の流れとギフトのオーラ…しかもこれって…二色のチカラを纏ってる?君は一体…!」
「さあな…そんなのどうでもいいだろッ!」
下から向かってくるアレス目掛けてロードは
真紅の刀を頭上から振り下ろす。
アレスは空中でカリスティックを平行に構え
ロードの刀の勢いを相殺するかの様に全力で
ぶつけて行った。
二人の武器が折り重なり上空で互いのオーラ
がぶつかり合うと空気が重く揺れた。
「やっぱり…ただの業火のギフトじゃない…」
アレスはロードとぶつかり合いながら彼の
背後の外壁の上で両膝を着き手を合わせ瞳を
閉じる王女シェリーの姿を確認する。
其のシェリーは桃色の光で包まれていた。
「……噂で聞いた事はあったけど…まさかあのチカラが閃光のギフト…?だとしたら…」
「今だけはこうなるのかもなッ!!」
ロードは一気に刀を振り切るとアレスは上空
から真っ逆様に地上へと背中から突き落とし
を受け地面と衝突した。
そして、其れを見たエルヴィス等は東西から
外壁を越えて一気に大監獄プリズングァザの
正面入り口を視界に捉える。
「先手は打ったな…さあ、俺等も雄々しく行くぜッ!!」
本命となる第二陣が大監獄プリズングァザの
獄内へと突入に成功した。
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