『数億光年離れた遠い星の話』

健野屋文乃(たけのやふみの)

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1章 黄昏の始まり

4話 評議会の静寂・・・

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評議会の演壇に立った神父は、問いかけるように演説を始めた。

「あの者たちの、
愚かさ野蛮性に皆様方のお嘆きは、
致し方ない事であります。
しかし、今あの者たちをこの惑星から追い出すことは、
偉大なる創造主より受け継いだ文明国家に属する者として、
私は恥じらいを感じるものでございます。
今こそ我々はあのような野蛮な者たちに、
我が文明国家の寛大さを指し示す時だと、
私は考えております。」

静まり返った評議会上から、拍手は全く起こらなかった。

評議会が神父に求めた意見は、
あの人類に似た生命体を追放するための、
宗教的大儀であって、
野蛮な者たちを受け入れるなどの意見では無かった。

「予期していたこととは言え、ここまでとは。」

神父の退場後、
同僚の神父が宗教的大儀に基づいて、
あの人類に似た生命体の、
惑星からの追放支持演説を行なっていた。

同僚の神父は、人類に似た生命体が追放に応じない場合は、
全員の殺害にまで言及した。

その録画を、家のテレビで見た神父は、
「あの男は何も感じないのか?」
と呟いた。録画を見終わった頃、来客を告げるチャイムが鳴った。

ドアを開けると、見覚えのある宗教検察官が、無表情で立っていた。

「神父、あなたに、反乱罪の疑いが、かけられております。
ご同行願えますか?」

それは、今までではありえない威圧的な態度だった。







つづく

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