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4章 デユーカに迫る惑星最強殺戮兵器
3話 議長は自嘲した。
しおりを挟む『首都』
正午過ぎの首都上空を、
人類に似た生命体を乗せた宇宙船が、
静かに上昇していた。
ちょうど昼休みに入っていた首都のアンドロイドたちは、
太陽の光を浴びたその姿を見上げた。
花屋の前で仕事をしていたサクラも、
その姿を見上げ、人類の美しい少女の姿を思い浮かべた。
評議会議長室から、その様子を眺めていた評議会議長は、
思考回路の奥から湧き上がる、イラつきを抑えていた。
回路内の思考など、電気信号のやり取りに過ぎない。
と解っていても、イラつくものはイラつく。
「しかし、人類はどこに行く気でしょうか?」
議長秘書は少しでも、そのイラつきを和らげようと、
言葉を掛けた。
秘書の表情は、美しく柔らかかった。
思考の冷静さ維持するために、作らせたアンドロイドだ。
その意図を察した議長は、落ち着くため3秒間、
そのアンドロイドを見つめた。そして、
「さあ」
とだけ、相槌を打った。
僅かな感情の乱れで、この権力を手放す訳には行かない。
権力欲に獲り付かれている。自分でも自覚をしていた。
人間の時は、権力など見向きもしなかったのに・・・
議長は自嘲した。
『首都郊外・地下鉄遺跡』
ソフィーも首都上空を上昇する宇宙船を見あげた。
「ねえ、私の参謀ちゃん、あれは誰の意思?」
「ねえ、私の参謀ちゃん」と言われた参謀の思考回路は、
クラッシュした。原因不明のクラッシュだ。
しかし高性能なアローン兵の思考回路は、1秒未満で復旧した。
アローン兵とは言え、まったく感情がない訳ではない。
通常のアンドロイドの1000分の1程度の感情領域は、
確保されている。
感情を完全に0にしてしまっては、
支障をきたすと判断されたためだ。
「あの宇宙船は、
あの宇宙船を占拠しているアローン兵が、
コントロール化においてあるはずです。」
「だから・・・それはそのアローン兵の意思なの?
アローン兵は人工知能を搭載していない訳だから、
意思は無いはずじゃない?
そもそも、あの宇宙船を占拠したのは誰の意思?」
参謀は完全に言葉に詰まった。
ソフィーは参謀の思考回路を探ったが、
そこには必死で答えを探す参謀のプログラムしかなかった。
「いずれその意思の存在も確かめないとね。」
人類を乗せた宇宙船が、入道雲の中に消えて行くのを、
見ながら、ソフィーは参謀に告げた。
つづく
読んで頂き、ありがとうございます♪
次回は木曜日に更新です ((((( ( (ヽ(;^0^)/
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