『数億光年離れた遠い星の話』

健野屋文乃(たけのやふみの)

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4章 デユーカに迫る惑星最強殺戮兵器

7話 何か珍しい機械の様・・・

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『サマルカンド郊外・朽ち果てたコロシアム跡』


デューカを引きずっていたバイクはやっと止まった。


首都とは違い、喧騒としたサマルカンドの街並みは、


装甲騎兵に取って不得意と見えて、追跡をどうにか巻いたらしい。


地面を引きずられた性で、デューカの機体のあちこちが砕けていた。


壊れかけのデューカに、銀髪のアンドロイドが近づいてきた。


「よお!お前は消されなかったみたいだな。再会できて嬉しいぜ。」



テクノな電子音に声を加工したアンドロイドは、


やはりろくでもなかった。



「ぎんぱつぅ、お前・・・・俺達を敵の罠に誘っておいて、


よくも抜けぬけと俺の前に来れたもんだな!」



デューカは叫んで立ち上がろうとしたが、


足の関節が砕け散っており、立ち上がる事が出来なかった。


そんなデューカを見下ろす、


銀髪のアンドロイドは、テクノな電子音で、

「威勢がいいな。しかし、お前らを捨て駒扱いして、


俺も博士も、ものすごく心が痛んだ。


俺なんか痛み過ぎて、声まで変わってしまったぜい♪」



「変わるか!ボケ!」



完全にふざけてる。


銀髪のアンドロイドのファッションは、


首都で会った時に比べて、数倍垢抜けていた。



短髪だった銀髪は、肩のあたりまでの長さになっており、


色は、以前より爽やかで、


良い素材を使っているのが、素人でも解った。



銀髪のアンドロイドは、その銀髪を手で靡かせた後、


バレリーナの様にターンした。



商都・サマルカンドで、何かに目覚めたのか?



しかし、銀髪のターンが止まる様子はない。


俺はこのターンが終わるのを待つべきなのか?



朽ち果てたコロシアム前で、


バレーのターンを繰り返す銀髪のアンドロイド。



バレリーナの様な華奢な機体ではなく、


作業用アンドロイドの大型の機体のままの、


アンドロイドがくるくると回る姿は、


何か珍しい機械の様にしか見えなかった。



・・・こいつプログラムがバグったか?


デューカがそう思った直後に、銀髪のターンは止まった。そして、



「どう?」



「どうって・・・。」



「俺のこの気持ち解るだろう、同志よ」



俺らを裏切った気持ちなのか、


バレーのターンの方なのかは不明だが、



「何が同志だ!お前がソフィーを誘わなかったら、


サムエルやニナも消されることは無かった。


俺は、お前とコーリーを絶対に許さない。」



銀髪はテクノな声で失笑した。そして

「お前とここで、お熱い同志ごっこする気はない。」


「お前らの事を、ちょっとでも同志だと思った


俺らが馬鹿だった。」


「用件だけ言う。我々はソフィーを味方に引き入れたい。


お前が我々の使者となって、


ソフィーを我々の陣営に引き入れてくれるなら、


お前に最高の機体をプレゼントしてもいい。」


「ソフィーが生きてた・・・・?」

デューカは自然と表情が緩んだ。



「もし、断るなら俺はお前をここに放置する。


お前は装甲騎兵に捕まるか、


もしくは風雨に曝されて錆びて行く・・・で、どうする?」


デューカは、「ふざけんな!」と、

激情に任せて怒鳴り散らそうと思ったが、

ソフィーの生存を知って、表情が緩み、

激怒するタイミングを失くした。



その挙句、


「お前、その破滅的なスクラップ状態で薄笑いすると、


気味が悪い・・・」


と、銀髪のアンドロイドに笑われた。




つづく



いつも読んで頂き、ありがとうございます。O(≧∇≦)O イエイ!!




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