78 / 263
4章 デユーカに迫る惑星最強殺戮兵器
18話 それが私の罪
しおりを挟む
『首都郊外・地下鉄遺跡』
「とりあえず、こいつら離してくれないか。」
銀髪のアンドロイドは、参謀に言った。
青い視野レンズの参謀は、
じっと銀髪を凝視したまま動きを止めた。
そして、その銀髪の髪をそっと撫でた。
時間が止められる。
アンドロイドとして生きてきた時間が止められる。
銀髪のアンドロイドの恐怖に満ち居た目は、
ソフィーに許しを請いていた。
「ソフィー、あんたとは色々在ったが、
水に流して、我々の味方になって欲しい。」
「ソフィーこんな奴の言う事なんか聞くんじゃないぞ。
いつ裏切るか解らない味方など、味方と言えるか。」
「おい、そこのアホ、最高の機体を貰っておきながら、
早速我々を裏切るつもりか?」
「俺の裏切りなど、お前らの想定の範囲内だろ。
そう言った意味では、俺は裏切っちゃいないぜ。」
銀髪を撫でながら参謀が
「お話伺いましょう。」
とさっき言った言葉を繰り返した。
参謀の言葉は、ソフィーの意思の反映に過ぎなかったが、
まるで機械のアローン兵に言われると、
デューカにせよ、銀髪のアンドロイドにせよ、違和感を感じた。
銀髪のアンドロイドは、その自慢の銀色の髪を一段と輝かせながら
「幾ら最強のアローン兵とは言え、補給が無くては、いずれ動けなくなる。
動かなくなればただのカーボンとセラミックの塊に過ぎない。
我々ならアローン兵の補給とメンテナンスを提供することが出来る。」
「その見返りは?」
アローン兵の参謀は、抑揚のない口調で聞いた。
「我々・・・鉱物資源企業団の民兵組織への合流。」
ソフィーは『鉱物資源企業団』の言葉に笑った。
デューカは
「ソフィー!奴らは、俺達をこの騒乱に巻き込み、
サムエルやニナを消去に追い込んだ連中だぞ。
そんな奴らに肩入れする気か?
こいつ等が俺達を誘わなければ、俺達はあの工場で平和に暮していたはずだ。」
銀髪のアンドロイドは失笑し、
「平和・・・永遠の停滞とも言うがね。」
と。
ソフィーは銀髪のアンドロイドとデューカを一目見ると、
人類が生きていた時代を思わせるオープンカフェの椅子から立ち上がり、
地上に上がる階段へ歩き出した。
それに合わせて5機の黒い装甲を纏ったアローン兵と、
青い視野レンズの参謀が付き従った。
デューカがソフィーの後を追おうとすると、
2機の黒い装甲を纏ったアローン兵が制止した。
デューカは深追いする事無く、
階段を上がっていくソフィーを見送った。
『地下鉄遺跡・地上』
「どう思う?」
ソフィーは参謀に聞いた。
「今後の戦略を考えますと、彼らと手を結ぶべきかと。」
「そうだよね。」
ソフィーは、夜空を眺めた。
そして、
「聞いての通り、あいつが誘わなければ、
私の仲間は消えることは無かった。
そして、最初にあいつらの誘いに乗って、
仲間をあの騒乱に引き込んだのは私だって事を、
あなたの記憶装置に留めておいて。」
「かしこまりました。」
参謀は答えた。
「それが私の罪」
と、ソフィーは付け加えた。
つづく
いつも読んで頂き、ありがとうございます。
毎週、日曜日更新です O(≧∇≦)O イエイ!!
「とりあえず、こいつら離してくれないか。」
銀髪のアンドロイドは、参謀に言った。
青い視野レンズの参謀は、
じっと銀髪を凝視したまま動きを止めた。
そして、その銀髪の髪をそっと撫でた。
時間が止められる。
アンドロイドとして生きてきた時間が止められる。
銀髪のアンドロイドの恐怖に満ち居た目は、
ソフィーに許しを請いていた。
「ソフィー、あんたとは色々在ったが、
水に流して、我々の味方になって欲しい。」
「ソフィーこんな奴の言う事なんか聞くんじゃないぞ。
いつ裏切るか解らない味方など、味方と言えるか。」
「おい、そこのアホ、最高の機体を貰っておきながら、
早速我々を裏切るつもりか?」
「俺の裏切りなど、お前らの想定の範囲内だろ。
そう言った意味では、俺は裏切っちゃいないぜ。」
銀髪を撫でながら参謀が
「お話伺いましょう。」
とさっき言った言葉を繰り返した。
参謀の言葉は、ソフィーの意思の反映に過ぎなかったが、
まるで機械のアローン兵に言われると、
デューカにせよ、銀髪のアンドロイドにせよ、違和感を感じた。
銀髪のアンドロイドは、その自慢の銀色の髪を一段と輝かせながら
「幾ら最強のアローン兵とは言え、補給が無くては、いずれ動けなくなる。
動かなくなればただのカーボンとセラミックの塊に過ぎない。
我々ならアローン兵の補給とメンテナンスを提供することが出来る。」
「その見返りは?」
アローン兵の参謀は、抑揚のない口調で聞いた。
「我々・・・鉱物資源企業団の民兵組織への合流。」
ソフィーは『鉱物資源企業団』の言葉に笑った。
デューカは
「ソフィー!奴らは、俺達をこの騒乱に巻き込み、
サムエルやニナを消去に追い込んだ連中だぞ。
そんな奴らに肩入れする気か?
こいつ等が俺達を誘わなければ、俺達はあの工場で平和に暮していたはずだ。」
銀髪のアンドロイドは失笑し、
「平和・・・永遠の停滞とも言うがね。」
と。
ソフィーは銀髪のアンドロイドとデューカを一目見ると、
人類が生きていた時代を思わせるオープンカフェの椅子から立ち上がり、
地上に上がる階段へ歩き出した。
それに合わせて5機の黒い装甲を纏ったアローン兵と、
青い視野レンズの参謀が付き従った。
デューカがソフィーの後を追おうとすると、
2機の黒い装甲を纏ったアローン兵が制止した。
デューカは深追いする事無く、
階段を上がっていくソフィーを見送った。
『地下鉄遺跡・地上』
「どう思う?」
ソフィーは参謀に聞いた。
「今後の戦略を考えますと、彼らと手を結ぶべきかと。」
「そうだよね。」
ソフィーは、夜空を眺めた。
そして、
「聞いての通り、あいつが誘わなければ、
私の仲間は消えることは無かった。
そして、最初にあいつらの誘いに乗って、
仲間をあの騒乱に引き込んだのは私だって事を、
あなたの記憶装置に留めておいて。」
「かしこまりました。」
参謀は答えた。
「それが私の罪」
と、ソフィーは付け加えた。
つづく
いつも読んで頂き、ありがとうございます。
毎週、日曜日更新です O(≧∇≦)O イエイ!!
0
あなたにおすすめの小説
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる