『数億光年離れた遠い星の話』

健野屋文乃(たけのやふみの)

文字の大きさ
94 / 263
5章 最近、強くなった太陽風のせいかも知れない。

14話 入れ物が変われば、中身も変わるよ

しおりを挟む


『サマルカンドへ至る道』


内務省の車両に乗り込んだソフィー達は、順調にサマルカンドへ向かっていた。



「さすが内務省の車、誰もが道を開けるぜ」


運転席のデューカはご満悦だ!



前方にちょっと厄介な軍の検問所が見えてきた。



「どうする?ソフィー」



「どうするの?コーヒー博士」



コーリー博士は、微笑み、


「コーヒー!?懐かしいね、あれは良い飲み物だった。また一度飲んでみたいもんだな。」



ソフィーとデュ―カの思考回路に、コーヒーの味覚が浮かんだ。


ソフィーは微笑み、その微笑にデューカは微笑んだ。



「で、どうするの?」



「そのまま進むべし」


「大丈夫なのか?」


「軍は内務省の様な特務機関には頭が上がらん。


いつの間にか存在が消えていた。なんて誰だって嫌だろ。


だから、逆に弱気に出たら怪しまれる。


とりあえず最低限の礼儀として『内務省だ開けろ!ポンコツども!』とでも叫んでおけ」



「マジで?」



デューカは大丈夫なのか?とソフィーに意見を求めた。



「さあ」



ソフィーは微笑んだ。



「もしかしてビビってる?無難なデューカくん」



ソフィーがにやけた。



「まさか・・・」



デューカは、反乱軍なんてやっているから、粋がってはいるが、人類だった時は弱々しくそして相当真面目な少年だった。



「ソフィー、お前は変わったな、人だったころは清楚な美少女だったのに・・・」



「入れ物が変われば、中身も変わるよ」



「入れ物・・・」



「まあ、正確には着ている物って言った方がいいかも。


着ている物に合わせて中身も変える。


変える可能性があるなら、私は変わっていきたい。


人から機械に変わったのに、何も変わらないデューカの生き方は、尊敬するけどね」



「変わらないと変えられないは違うが」


コーヒー博士は口を挟んだ。



言っているうちに、検問所は近づいてきた。



「やばい連中め!」


デュ―カは、ソフィーとコーヒー博士に言うと、気合を入れた。




検問所の兵士の姿と視線が合った。弱気なデューカが少しだけ意識に出てきたが抑え、


「おいコラ!内務省だ!道を開けろ!ポンコツども!お前らの過去も未来も消されたいのか!」


兵士は、慌てて検問のゲートを開けた。



デューカは最低限の礼儀として

「ご苦労、兵士諸君!」

と兵士をねぎらった。


「余計な事を・・・」


コーヒー博士は呟いた。



検問所を抜けると、サマルカンド市の明かりが見えてきた。




つづく


いつも読んで頂き、ありがとうございます。
毎週、土曜日更新です O(≧∇≦)O イエイ!!


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

キメラスキルオンライン 【設定集】

百々 五十六
SF
キメラスキルオンラインの設定や、構想などを保存しておくための設定集。 設定を考えたなら、それを保存しておく必要がある。 ここはそういう場だ。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...