175 / 263
9章 不確実な記憶の世界で
14話 小さな要塞
しおりを挟む
はしゃぐバイカルと二匹の石像の後を追って、苔玉ちゃんとあゆみも庭園に出た。
「ここは元鉱山らしさは、あんまりないな」
「元鉱山なのは、きっとあの準惑星だよ」
解説書間違いとるやないかい!
シュガーコートのポンコツさと言い、ホントに惑星評議会が恐怖する秘密結社か?
いい加減な!
苔玉ちゃんは、窓の外を指差した。
大きな窓の外には、丸い準惑星が浮かんでいた。
「あの準惑星の方は2000年前まで鉱山だったんだけど、放棄されたから、捕獲したんだ」
「準惑星を捕獲?」
「重力はこちらの方があるからね、簡単だったよ」
はしゃぎ疲れたバイカルが、定位置のあゆみの左隣に着いた。
『苔玉ちゃん、中々規模の大きな事を言い始めたけど』
「ところどころ高度な技術が垣間見れるな」
苔玉ちゃんは、空に浮かぶ準惑星を見上げ、
「敵対的な勢力が近づいて来たら、あの準惑星を艦隊にぶつけるんだ。大抵の艦隊はびっくりして逃げ出すと思うよ。あの準惑星の表面は、ダイヤモンドと同程度の硬度でとても硬いんだ」
「ダイヤモンドと同程度の硬度の準惑星を、艦隊にぶつける!」
『癒し系の苔玉ちゃんの口からそんな言葉が、俺ちょっと哀しいよ』
「あの準惑星の操作方法は、後で教えてあげるね。ここは君たち機械猫の宇宙要塞でもあるんだから」
「機械猫の宇宙要塞?」
「そうだよ。その為に来たんでしょう?」
『そうなのか?』
「秘密結社からは何も聞いてないけど、そうなんじゃない」
何苔玉ちゃんが、めっちゃ眠そうな顔をし始めた。
表情はとても幼く、子どもの様だ。
苔玉ちゃんは、庭園の苔の草原にそっと身体を沈めた。
まるで苔の草原と同化しているように。
そして静かに眠りに落ちて行った。
『眠ったか?』
「眠ったね」
『俺たちがいるのに自由だな』
「今まで会った事がなかったが、苔って、そんなもんなのかも知れない」
『なるほど』
「しかし後で教えてあげるって、どのくらい後だと思う?」
『あの時間の感覚だと、1000年後の可能性もあるよな』
「あぁ」
石の石像たちは、庭園を走り回る事1日。
やっとあゆみとバイカルの事に気づいた石像たちが、近づいてきた。
「皆の衆、付いてまいれ」
と、石像に言われて、あゆみとバイカルは、苔と同化している苔玉ちゃんを置いて、地下神殿に向かった。
『苔玉ちゃん、気持ちよさそうだな』
「そうだね」
つづく
☆…━━━━━・:*☆…━━━━━・:*☆…━━━━━・:*☆
【あゆみ】元人間のカラカルの機械猫。自称エースパイロット。
【バイカル】人見知りの激しい虎型アンドロイド。
【黒猫と白猫】人類と一緒にやってきた猫
【獅子の様な石像】石で出来た生命体?
【苔玉さま】苔の知的生命体
【ソフィー】後の世の英雄のアンドロイド
【デューカ】ソフィーの相方
「ここは元鉱山らしさは、あんまりないな」
「元鉱山なのは、きっとあの準惑星だよ」
解説書間違いとるやないかい!
シュガーコートのポンコツさと言い、ホントに惑星評議会が恐怖する秘密結社か?
いい加減な!
苔玉ちゃんは、窓の外を指差した。
大きな窓の外には、丸い準惑星が浮かんでいた。
「あの準惑星の方は2000年前まで鉱山だったんだけど、放棄されたから、捕獲したんだ」
「準惑星を捕獲?」
「重力はこちらの方があるからね、簡単だったよ」
はしゃぎ疲れたバイカルが、定位置のあゆみの左隣に着いた。
『苔玉ちゃん、中々規模の大きな事を言い始めたけど』
「ところどころ高度な技術が垣間見れるな」
苔玉ちゃんは、空に浮かぶ準惑星を見上げ、
「敵対的な勢力が近づいて来たら、あの準惑星を艦隊にぶつけるんだ。大抵の艦隊はびっくりして逃げ出すと思うよ。あの準惑星の表面は、ダイヤモンドと同程度の硬度でとても硬いんだ」
「ダイヤモンドと同程度の硬度の準惑星を、艦隊にぶつける!」
『癒し系の苔玉ちゃんの口からそんな言葉が、俺ちょっと哀しいよ』
「あの準惑星の操作方法は、後で教えてあげるね。ここは君たち機械猫の宇宙要塞でもあるんだから」
「機械猫の宇宙要塞?」
「そうだよ。その為に来たんでしょう?」
『そうなのか?』
「秘密結社からは何も聞いてないけど、そうなんじゃない」
何苔玉ちゃんが、めっちゃ眠そうな顔をし始めた。
表情はとても幼く、子どもの様だ。
苔玉ちゃんは、庭園の苔の草原にそっと身体を沈めた。
まるで苔の草原と同化しているように。
そして静かに眠りに落ちて行った。
『眠ったか?』
「眠ったね」
『俺たちがいるのに自由だな』
「今まで会った事がなかったが、苔って、そんなもんなのかも知れない」
『なるほど』
「しかし後で教えてあげるって、どのくらい後だと思う?」
『あの時間の感覚だと、1000年後の可能性もあるよな』
「あぁ」
石の石像たちは、庭園を走り回る事1日。
やっとあゆみとバイカルの事に気づいた石像たちが、近づいてきた。
「皆の衆、付いてまいれ」
と、石像に言われて、あゆみとバイカルは、苔と同化している苔玉ちゃんを置いて、地下神殿に向かった。
『苔玉ちゃん、気持ちよさそうだな』
「そうだね」
つづく
☆…━━━━━・:*☆…━━━━━・:*☆…━━━━━・:*☆
【あゆみ】元人間のカラカルの機械猫。自称エースパイロット。
【バイカル】人見知りの激しい虎型アンドロイド。
【黒猫と白猫】人類と一緒にやってきた猫
【獅子の様な石像】石で出来た生命体?
【苔玉さま】苔の知的生命体
【ソフィー】後の世の英雄のアンドロイド
【デューカ】ソフィーの相方
0
あなたにおすすめの小説
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる