『数億光年離れた遠い星の話』

健野屋文乃(たけのやふみの)

文字の大きさ
217 / 263
11章 ファンファーレが鳴る中

13話 ヌードルとビフィズス菌

しおりを挟む


宇宙空間に浮かぶ巨大望遠用が、機械ネコたちの準惑星を照準に定めた。


電波を妨害する方法など幾らでもある。もちろん望遠鏡の視界を妨害する方法も幾らでもあるが、幾つかの情報を重ね合わせると真実へと導かれる。


「人類か・・・逃げ切ればいいな」

「おい、そう言う事言うなよ。面倒に巻き込まれるぜ」

「ああ、訂正するよ」


巨大望遠鏡の小さな管制室で、そんな会話がなされた。


「それにしてもどこに逃げるんだろうな?」

「さあな」

「あの種の生命体ってすぐ死んじゃうからな」

「だな、もろいよな」


その巨大望遠鏡に、人類の宇宙船が古代遺跡がある準惑星から出港する姿が、映し出された。

           


           ☆彡



人類の宇宙船内では、参謀兵が今後の展開を説明していた。

「機動艦隊の航続距離と速度を元に計算しました。我々が生存可能な道は、惑星ヌードルに逃げ込む事が最善だと考えます」


「「惑星ヌードル!」」

知佳と錬は同時に叫んだ。


ブリッジのスクリーンに、その画像が映った。

そして参謀兵は、


「惑星ヌードルとは、巨大原生生物ヌードルが生息する、活火山惑星です」


スクリーンには、その巨大原生生物ヌードルが映った。

まるで巨大な白い麺が蠢いていた。


「「うわっ!」」

2人の女子は、咄嗟に顔をそむけた。


「大きさはちょうど鉄道列車ぐらいから、それより一回り大きな生体も存在するはずです」


「食べれるの?」

錬の問いに、知佳は驚き

「あれを食べる気?」

「美味しそうじゃん」


参謀兵は、

「5000年前の人類が食べたと言う記録が残っております。

ヌードルの体内には、大量のビフィズス菌を保有しており、栄養面でも皆さまの食料補給には、最適な生き物だと考えられます」


参謀兵は、その気持ち悪さが理解できないかの様な口調だった。

食の概念がそもそもないのだろう。


「「いや・・・」」

沙羅と知佳は、唖然としながらその生き物を見つめた。


そんな女子たちに錬は

「美味しそうじゃん」


「「いや・・・」」

スクリーン上では巨大原生生物ヌードルが、蠢いていた。


目や鼻や生物を思わせる器官は、ないらしく、まさに原生生物の様だった。




つづく
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

キメラスキルオンライン 【設定集】

百々 五十六
SF
キメラスキルオンラインの設定や、構想などを保存しておくための設定集。 設定を考えたなら、それを保存しておく必要がある。 ここはそういう場だ。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...