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25話「呪いの発動」
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「くそっ!」
もうじき応援が来るはずだ。応援が来て、殺人犯を包囲して逮捕する準備が整ったら、この携帯に電話が来る。今すぐにでも飛び出して、あの大袈裟な衣装を剥ぎ取ってやりたいが……まだ我慢だ。あの殺人犯を捕らえるために、一番確実な方法を選ぶべきだ。
……ついさっきまではそう思って待っていたが……そんなに悠長なことは言っていられなくなったらしい。どうやら犯人は動き出したようだ。
「ちぃっ!」
怒りに任せて大袈裟な舌打ちをしながら、私は道の真ん中に躍り出て、銃を引き抜いた。殺人犯の正面に立ち、銃を向ける。
「そこの君! 今すぐここから離れなさい!」
俺は大声で叫んだ。
僅かだが、曲がり角の影から誰かの人影が見えたのだ。恐らくは通行人だろう。あの人があのまま進み続けたら、あの連続殺人犯の前に無防備な体を晒してしまうことになる。それは避けねばならない。そのため、出来うる限り迅速に、通行人の今、置かれている状況を、通行人自身に知らせる必要があった。
多少、リスクを冒してもこうして殺人犯から通行人を守る。それは殺人犯の逮捕よりも優先されることだ。が……あの物陰の誰かは一向に逃げる気配が無い。
当然だろう。この殺人犯の威圧的な風貌を見たのだ。動揺しておどおどしているのか、それとも足が竦んで動けないのか……どちらにせよ、もう一回、逃げろと促さないといけない。
「こいつは凶悪な殺人犯です。逃げて!」
俺は更に声を張り上げた。すると、物陰から少年が飛び出した。一目散に、俺と殺人犯の居る方向とは逆の方向に走っていったので顔までは分からなかったが、身体的特徴からすると、高校生くらいの男性だろうか。服装も高校の制服のようだった。
桃井瑞輝、碇夢と同じ、殺人犯を見て生き残っている、貴重な目撃者ではある。が、もうそれも必要なくなった。ここを切り抜ければ、殺人犯は俺達警察の手に落ちる。
「動くな! 警察だ!」
殺人犯に叫び、銃を向ける。いくら凶悪な殺人犯といえども、あの無防備な状態で銃を突き付けられたら穏やかではいられないだろう。
殺人犯が拳銃による威嚇で大人しくなるのならば、俺にとっては一番幸運だ、あと少しで応援も到着するだろう。それまでの時間は優に稼げる。一番確実な方法だ。
が……殺人犯は動いた。何も言わず、素早く鎌を上に振り上げて構え、同時に足も踏み出した。いや、踏み出した足は見えなかったので、正確には僅かにこちらに距離を詰めたというべきか。
「ち……」
なんという奴だ。拳銃を向けられて、少しも驚く様子が無い。次の手順を踏む必要がある。
――パン!
拳銃を上に向け、引き金を一回引いた。
「本当に撃つぞ!」
威嚇射撃。この段階で大人しくなってくれたら御の字だ。が、さっきの様子では、それは期待できそうにない。拳銃に対しての恐怖は、奴には効果が薄い。
俺はこの拳銃の引き金を、意味の薄い最後の警告として引いた。それはつまり、殺人犯にとっては最後の警告だが、俺にとっては殺人犯の動きを止め……最悪の場合は射殺するための、前提条件を満たすための手順を消化したに過ぎない。
できれば生きた状態で逮捕したいところだが……こうなっては、それも難しいかもしれない。応援もまだ到着しないだろう。ここは一人でなんとかするしかない。 飛び出したのはまずかったが……私が飛び出さなければ、あの少年がやられていただろう。
「……」
殺人犯の様子を伺ったが、殺人犯は威嚇射撃を意に介していないかのように、俺に近づき続けている。
「く……!」
俺は後ずさりながら、殺人犯の足に銃を向けた。
「サイコパスが……!」
これ以上近づかれたらまずい。俺は拳銃の引き金を引いた。辺りに炸裂音が響く。これで少しでも相手の抵抗する意思をくじいて……。
「!?」
殺人犯は、一瞬にして私の目の前に距離を詰めてきた。銃弾は命中したはずなのに、それを微塵も意に介していない様子だ。
あの様子から考えるに、弾が外れたのかもしれない。
しかし、もう一回足を狙う余裕は無いだろう。殺人犯はもう目前にまで迫っている。こうなっては、あの大鎌でこちらの首が斬られる前に、殺人犯を射殺しなければいけない。俺がやられるか、奴がやられるかだ。
「このぉ!」
俺は殺人犯の胸に向けて拳銃を撃った。
「な……」
殺人犯は微動だにせず、更に俺との距離を詰めて大鎌を振り下ろそうとした。
「うおおおおぉぉぉ!」
あの至近距離から胸に撃ったのだ。今度は外れるわけがない。にもかかわらず殺人犯は、銃弾を胸に受けても全く気にしていない様子で、今まさに俺に大鎌を振り下ろそうとしている。
「貴様ぁ!」
俺は殺人犯に毒づきながら、思い切り殺人犯の方へと跳躍して、すかさず左手で殺人犯の肩を掴み、右手で大鎌を持つ殺人犯の左手を掴んだ。
「ぐっ……」
殺人犯を拘束しようと力ずくで地面に押さえつけようとしたが、殺人犯は俺がどんなに力を入れても動かない。
それどころか、殺人犯が俺の頭を掴むと、俺の体はいとも簡単に殺人犯の体を離れだした。力ずくで引き剥がそうとしているのだ。
「ば……化け物が……!」
俺の頭、そして首を目一杯引き離して、あの大鎌で首を刎ねるつもりだろう。そんな事、常人ができるはずはないのだが……こいつの怪力は、常人のそれを遥かに超えている。この力の差なら実現可能だろう。つまり、あと少しで、俺の首ははねられるというわけだ。
いつはまた、平然と己の快楽のための殺人を犯そうとしているのだ。それも、この俺に対して。
「貴様ぁぁぁぁ!」
私は確実にやられるだろう。しかし、もうすぐ応援が来る。このマスクを剥がせば、こいつの顔を誰かが目撃してくれるかもしれない。少しでも多く、手掛かりを残す――いや、何より俺は、この屑以下の犯罪者の顔を、死ぬ前に一度、拝みたいのだ。
「ツラ見せろやぁぁぁ!」
俺は両手で、殺人犯のマスクの後ろにある、白い髪に模した部分を掴んだ。
「おおおぉぉぉぉ!」
力の限り、両手に力を入れる。が、髪の毛の一つも抜けない。俺の体の方は、この忌々しい殺人犯によって、力ずくでいとも簡単に剥がれていっている。
「くそがぁぁぁぁぁぁぁ!?」
両手に更に力を入れた時、視界が激しく揺らいだ。そして、次の瞬間、首と思しき場所に、激しい痛みが走った。
「はぁっ……はぁっ……」
一時はどうなる事かと思ったが、上手くいった。
いきなりこっちに叫ばれたので、俺が呪いの実行者だとばれたのかと思ったが、そうじゃなかった。二度目にあの警察が叫んだ時に分かった。あいつは俺を実行者だと思っていない。呪いを殺人犯だと思っていて、俺はターゲットだと思い込んでいた。本当のターゲットだとは知らずに。
そう分かった時、俺の次にやることは決まった。出来る限り顔を見られずに、出来るだけ急いでその場を立ち去ること、それだけだ。
「そろそろいいか……」
全力で走ったのでゼエゼエと息が切れる。が、ここまで来たら、もう安心だろう。俺は体をかがめ、膝に手をついて呼吸を整え始める。
「へ……へへ……間抜けなオマワリだぜ!」
気分が昂って、逆に呼吸が乱れてしまう。が、この上なく嬉しい。俺はあの呪いを使って人を殺した。俺はもう、呪いを自由に使いこなせる。どんな奴も俺には勝てない。どんな奴も俺を止められない。そう、桃井瑞輝もだ。
「あ……!?」
目の前の光景に、俺は目を疑った。あいつがいる。あいつが……「呪い」が居る。
「やめろ……」
呪いは明らかに俺を狙っている。空っぽのはずの頭蓋骨の中で、不気味な目がぎらりと光った気がした。
「ひぃ……うあぁぁ!」
とにかく、逃げなければ。呪いの効果範囲には入っていそうだが、急いで範囲外に出ればなんとかなるかもしれない。
全力で踵を返して走り出す。そうしながら呪いの方を向いて様子を……。
「え……」
呪いは既に、俺の間近に来て大鎌を振り上げていた。
もうじき応援が来るはずだ。応援が来て、殺人犯を包囲して逮捕する準備が整ったら、この携帯に電話が来る。今すぐにでも飛び出して、あの大袈裟な衣装を剥ぎ取ってやりたいが……まだ我慢だ。あの殺人犯を捕らえるために、一番確実な方法を選ぶべきだ。
……ついさっきまではそう思って待っていたが……そんなに悠長なことは言っていられなくなったらしい。どうやら犯人は動き出したようだ。
「ちぃっ!」
怒りに任せて大袈裟な舌打ちをしながら、私は道の真ん中に躍り出て、銃を引き抜いた。殺人犯の正面に立ち、銃を向ける。
「そこの君! 今すぐここから離れなさい!」
俺は大声で叫んだ。
僅かだが、曲がり角の影から誰かの人影が見えたのだ。恐らくは通行人だろう。あの人があのまま進み続けたら、あの連続殺人犯の前に無防備な体を晒してしまうことになる。それは避けねばならない。そのため、出来うる限り迅速に、通行人の今、置かれている状況を、通行人自身に知らせる必要があった。
多少、リスクを冒してもこうして殺人犯から通行人を守る。それは殺人犯の逮捕よりも優先されることだ。が……あの物陰の誰かは一向に逃げる気配が無い。
当然だろう。この殺人犯の威圧的な風貌を見たのだ。動揺しておどおどしているのか、それとも足が竦んで動けないのか……どちらにせよ、もう一回、逃げろと促さないといけない。
「こいつは凶悪な殺人犯です。逃げて!」
俺は更に声を張り上げた。すると、物陰から少年が飛び出した。一目散に、俺と殺人犯の居る方向とは逆の方向に走っていったので顔までは分からなかったが、身体的特徴からすると、高校生くらいの男性だろうか。服装も高校の制服のようだった。
桃井瑞輝、碇夢と同じ、殺人犯を見て生き残っている、貴重な目撃者ではある。が、もうそれも必要なくなった。ここを切り抜ければ、殺人犯は俺達警察の手に落ちる。
「動くな! 警察だ!」
殺人犯に叫び、銃を向ける。いくら凶悪な殺人犯といえども、あの無防備な状態で銃を突き付けられたら穏やかではいられないだろう。
殺人犯が拳銃による威嚇で大人しくなるのならば、俺にとっては一番幸運だ、あと少しで応援も到着するだろう。それまでの時間は優に稼げる。一番確実な方法だ。
が……殺人犯は動いた。何も言わず、素早く鎌を上に振り上げて構え、同時に足も踏み出した。いや、踏み出した足は見えなかったので、正確には僅かにこちらに距離を詰めたというべきか。
「ち……」
なんという奴だ。拳銃を向けられて、少しも驚く様子が無い。次の手順を踏む必要がある。
――パン!
拳銃を上に向け、引き金を一回引いた。
「本当に撃つぞ!」
威嚇射撃。この段階で大人しくなってくれたら御の字だ。が、さっきの様子では、それは期待できそうにない。拳銃に対しての恐怖は、奴には効果が薄い。
俺はこの拳銃の引き金を、意味の薄い最後の警告として引いた。それはつまり、殺人犯にとっては最後の警告だが、俺にとっては殺人犯の動きを止め……最悪の場合は射殺するための、前提条件を満たすための手順を消化したに過ぎない。
できれば生きた状態で逮捕したいところだが……こうなっては、それも難しいかもしれない。応援もまだ到着しないだろう。ここは一人でなんとかするしかない。 飛び出したのはまずかったが……私が飛び出さなければ、あの少年がやられていただろう。
「……」
殺人犯の様子を伺ったが、殺人犯は威嚇射撃を意に介していないかのように、俺に近づき続けている。
「く……!」
俺は後ずさりながら、殺人犯の足に銃を向けた。
「サイコパスが……!」
これ以上近づかれたらまずい。俺は拳銃の引き金を引いた。辺りに炸裂音が響く。これで少しでも相手の抵抗する意思をくじいて……。
「!?」
殺人犯は、一瞬にして私の目の前に距離を詰めてきた。銃弾は命中したはずなのに、それを微塵も意に介していない様子だ。
あの様子から考えるに、弾が外れたのかもしれない。
しかし、もう一回足を狙う余裕は無いだろう。殺人犯はもう目前にまで迫っている。こうなっては、あの大鎌でこちらの首が斬られる前に、殺人犯を射殺しなければいけない。俺がやられるか、奴がやられるかだ。
「このぉ!」
俺は殺人犯の胸に向けて拳銃を撃った。
「な……」
殺人犯は微動だにせず、更に俺との距離を詰めて大鎌を振り下ろそうとした。
「うおおおおぉぉぉ!」
あの至近距離から胸に撃ったのだ。今度は外れるわけがない。にもかかわらず殺人犯は、銃弾を胸に受けても全く気にしていない様子で、今まさに俺に大鎌を振り下ろそうとしている。
「貴様ぁ!」
俺は殺人犯に毒づきながら、思い切り殺人犯の方へと跳躍して、すかさず左手で殺人犯の肩を掴み、右手で大鎌を持つ殺人犯の左手を掴んだ。
「ぐっ……」
殺人犯を拘束しようと力ずくで地面に押さえつけようとしたが、殺人犯は俺がどんなに力を入れても動かない。
それどころか、殺人犯が俺の頭を掴むと、俺の体はいとも簡単に殺人犯の体を離れだした。力ずくで引き剥がそうとしているのだ。
「ば……化け物が……!」
俺の頭、そして首を目一杯引き離して、あの大鎌で首を刎ねるつもりだろう。そんな事、常人ができるはずはないのだが……こいつの怪力は、常人のそれを遥かに超えている。この力の差なら実現可能だろう。つまり、あと少しで、俺の首ははねられるというわけだ。
いつはまた、平然と己の快楽のための殺人を犯そうとしているのだ。それも、この俺に対して。
「貴様ぁぁぁぁ!」
私は確実にやられるだろう。しかし、もうすぐ応援が来る。このマスクを剥がせば、こいつの顔を誰かが目撃してくれるかもしれない。少しでも多く、手掛かりを残す――いや、何より俺は、この屑以下の犯罪者の顔を、死ぬ前に一度、拝みたいのだ。
「ツラ見せろやぁぁぁ!」
俺は両手で、殺人犯のマスクの後ろにある、白い髪に模した部分を掴んだ。
「おおおぉぉぉぉ!」
力の限り、両手に力を入れる。が、髪の毛の一つも抜けない。俺の体の方は、この忌々しい殺人犯によって、力ずくでいとも簡単に剥がれていっている。
「くそがぁぁぁぁぁぁぁ!?」
両手に更に力を入れた時、視界が激しく揺らいだ。そして、次の瞬間、首と思しき場所に、激しい痛みが走った。
「はぁっ……はぁっ……」
一時はどうなる事かと思ったが、上手くいった。
いきなりこっちに叫ばれたので、俺が呪いの実行者だとばれたのかと思ったが、そうじゃなかった。二度目にあの警察が叫んだ時に分かった。あいつは俺を実行者だと思っていない。呪いを殺人犯だと思っていて、俺はターゲットだと思い込んでいた。本当のターゲットだとは知らずに。
そう分かった時、俺の次にやることは決まった。出来る限り顔を見られずに、出来るだけ急いでその場を立ち去ること、それだけだ。
「そろそろいいか……」
全力で走ったのでゼエゼエと息が切れる。が、ここまで来たら、もう安心だろう。俺は体をかがめ、膝に手をついて呼吸を整え始める。
「へ……へへ……間抜けなオマワリだぜ!」
気分が昂って、逆に呼吸が乱れてしまう。が、この上なく嬉しい。俺はあの呪いを使って人を殺した。俺はもう、呪いを自由に使いこなせる。どんな奴も俺には勝てない。どんな奴も俺を止められない。そう、桃井瑞輝もだ。
「あ……!?」
目の前の光景に、俺は目を疑った。あいつがいる。あいつが……「呪い」が居る。
「やめろ……」
呪いは明らかに俺を狙っている。空っぽのはずの頭蓋骨の中で、不気味な目がぎらりと光った気がした。
「ひぃ……うあぁぁ!」
とにかく、逃げなければ。呪いの効果範囲には入っていそうだが、急いで範囲外に出ればなんとかなるかもしれない。
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