「行方知れずの恋」

愛理

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第12話「忘れられない恋……そして、まさかの再会」

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 私と克己が別れて、1年が経った。
 私は高校を卒業して、都内の大学へと進学した。
 私は心理学を大学で学ぶことにした。
 克己とはあの日から1度も会ってないし、連絡もとっていない。
 私の家族はまるで何事もなかったかのように穏やかに過ごしている。
 克己の家族を滅茶苦茶にしてしまったのに。
 でも、私は克己とは別れたけど、毎日のように克己のことを想う。
 今、どうしてるんだろう。
 今、何を想ってるんだろう。
 そんな風に。
 ねぇ、克己、私はまだ克己の腕の中の暖かさを覚えているよ。
 そう。
 例え、どんなにカッコいい男の子が目の前に現れたって、私はきっと克己を忘れられない。
 克己との恋を忘れられない。
 私は夜、自分の部屋から、ぽっかり浮かぶお月さまを見て、克己のことを思いながら涙を零した。
 
 ある日曜日、私は亜美と遊んでいた。
 遊ぶといっても、買い物したりだけど。
 亜美は学科は違うけど、大学は同じというまさに本当に縁があるんだなと思う人になった。
 だからか、高校生だった時よりも、もっと仲良くなった気がする。
 そして、亜美は未だに私が克己のことを想いっていることも知っていた。
 亜美は忘れられるまで想い続ければいい、そう言ってくれていた。
「ね、真弥、喉渇かない?」
 私達は今、お店がずらっと並んでいる所の道を歩いていた。
「そうだね。カフェでも入ろうか?」
「賛成。あ、このカフェに行かない? この前、雑誌に載ってて、ここのオリジナルケーキが美味しそうだったんだよね」
 亜美はそう言い立ち止まって、目の前にあるカフェを指差した。
「亜美は飲み物より、食べ物なんだね」
 そんな会話をしながら、私達は”Love Again”というカフェに入った。
 雑誌に載っているということだけあって、中はお客さんで賑わっていた。
 でも、席は空いていたらしく、私達と同じ歳くらいの女性の店員さんが案内してくれた。
 ご注文が決まったら、お呼び下さいとその店員さんはメニューを渡して行ってしまった。
 私達は色んなメニューを見ながら、結局、さっき亜美が言っていたこの店のオリジナルケーキのドリンクとセットになっているものを頼むことにした。
 亜美が少しだけ遠い席の片づけをしていた男性の店員さんに声をかけた。 
 その店員さんは初めは私達とは反対方向を向いていて、顔が見えなかったけれど、私達の方に振り向いた瞬間に、思わず私は、
「嘘……」
と言ってしまった。
 そして、その店員さんは私達を見て、少し驚いた顔して、その後、私達の所に急ぎ足で来て、私の方を向いて、
「真弥、やっと見つけた」
 と笑顔で言ったのだった―。
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