「行方知れずの恋」

愛理

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第14話「幸せのその先に」

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 信じられないけど私は克己とよりを戻せた。
 お互いに大学が早く終わる日は会って、大学が休みの土曜日と日曜日は必ずと言っていい程、会っていた。
 そして、今も私は克己と会っていた。
 克己が1人暮らしをしているマンションで。
 克己のマンションは1LDKで、綺麗で、都内にあるので、多分、家賃は高いはず。
 急にそんなことを思って、私は疑問に思うことを克己に聞いてみた。
「ね、克己。克己のお父さんて、克己が東京の大学に行くことを許してくれたの? もし、そうじゃなかったら、大学の学費とか、ここの家賃とかどうしてるの?」
 今、私と克己は床に2人で座って、話していた。
「うん。まあ、最初はあまりいい顔はしなかったけど、どうしても行きたい学科があるって、説得したら折れてくれた。だから、生活に最低、必要なお金は出してもらってる」
「そうなんだ。なら、良かった。ところで克己は何科に行ってるの?」
「ん? 心理カウンセラーになるための学科」
「嘘。私と一緒?」
「あー、何となく真弥はそうじゃないかと思ってた。だから、本当は同じ大学に行けるかもって思ってたんだけどな」
「……克己」
「まあ、でも、もしも、お互いにちゃんとなれて、同じ職場とかで働けたらいいよな?」
「うん!」 
 私は克己に抱きついた。
 克己は私のこと、こんなに想ってくれてたんだ。
 もしかしたら、一緒の大学に行けるかもとか思ってくれてたんだ。
 そう思うと私は嬉しくて仕方がなかった。
「大好き! 克己!」
 そう言うと克己は笑って、私を抱きしめ返してくれた。
 私は本当に幸せで仕方がなかった。
 だけど―。
 この幸せは、カチャリとドアの音をたてて、入ってきた人によって、また、崩れそうになった。
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